ブログでは紹介していなかったのですが、1月(PRELUDE導入前のK9 Pro ESSを使っていた時)にFX-AUDIO Petit Susie DC電源ノイズクリーナーというアクセサリーを導入しました。
1月30日のブログの写真にチラッと写っているので、もしかしたら気づいた方がいらっしゃったかもしれません。
新たなヘッドホンアンプ発注 & K9 Pro ESSの電源系変更 - memento
※NBSのケーブルの左側に写っている謎の基板がPetit Susie。
現在のヘッドホンシステムでDC電源を使っているのは、ストリーマー(トランスポート)のiFI ZEN StreamとサーバーのSoundgenicの2機で、Soundgenicの方は東京で組んでいたヘッドホンシステムの時からiFIのiPurifier DC2で対策済だったから、何も対策していないZEN Streamに試してみようという目論見でした。
iPurifier DC2にしてもPetit Susieにしても、スイッチング電源に対する効果は大きい(らしい)ものの、リニア電源に対する効果はイマイチよくわからないところがあり、iPurifier DC2導入時も紆余曲折はあったものの、最終的にはノイズフロアの低下と解像感の向上に寄与していそうな感じだったので使い続けています。
※この辺りの経緯に興味がある方は過去のブログをご覧ください。
DC iPurifier2の試聴 - memento
混沌と光明 - memento
話をPetit Susieに戻しましょう。
ZEN StreamにPetit Susieを使用した効果ですが、全くわかりませんでした...(^^;;
良くなったとも感じないし、悪くなったとも感じません。
なのでZEN Streamでの使用は早々に諦めて、光LAN(室内LAN用スイッチと、そこにカスケード接続しているオーディオLAN用スイッチとの接続に使用)のオーディオLAN側のMC(メディアコンバーター)につけてみました。
※MCにはTOPPING P50というリニア電源を使用しています。
すると(プラセボの蓋然性が大だけど)元々クリアだった音がもうちょっとだけクリアになった気がしたので、そのまま使うことに。
また室内LAN側のMCにつけてないのは片手落ちなので、もう1つ購入してつけておくことにしました。
ちなみにPetit Susieは主にスイッチングノイズ(高周波ノイズ)を除去するノイズクリーナーですが、それとペアとなるPetit Tankという製品もあり、こちらはコンデンサーによる瞬発的電力消費への対応とリップル低減に効果がある(と言う謳い文句の)アクセサリーです。
※DC電源は本来は出力電圧が一定であることが望ましいけれど、内部回路で平滑し切れずに電源周波数(50Hz/60Hz)に応じた電圧変動が出力に現れることがあり、その変動をリップルと言います。
Petit Tankの存在は知っていましたが、ZEN StreamにしてもSoundgenicにしてもアンプではないので消費電力の変動が大きいとは思えないこと、また現在使用しているELSOUNDのDC電源はそれなりの価格だからリップルも小さいだろうと思って使用しませんでした。
それから日が流れてつい先日のこと。
たまたまYouTubeで次の動画を目にしました。
Petit SusieとPetit Tankをスイッチング型電源アダプターとトランス型電源アダプターに使用し、オシロスコープを使って効果を検証するという動画です。
詳細については動画をご覧いただければと思いますが、結論はこんな感じ。
- スイッチング型電源アダプターにPetit SusieとPetit Tankを使用するとスイッチングノイズが大きく低減し、聴感上はトランス型電源アダプターと遜色なくなる
- トランス型電源アダプターに使用すると電圧変動(リップル)の幅が低減するが、聴感上の変化はほとんど感じられない
この実験で使用していたトランス型電源アダプターはYAMAHAのPA-3Cという2000円くらいの製品ですが、思っていたよりもリップルって大きいんだと思ったことと、Petit Tankも測定上はちゃんと効果があるんだというのが感想です。
ELSOUNDのDC電源は当然ながらPA-3Cのような大きなリップルは出ていないと思うけど、もしかしたら多少のリップルは出ているかもしれないし、その程度のリップルであればPetit Tankで吸収できるかも...と思っちゃったんですよね。
聴感上の効果は期待できないかもしれないけど、少しでもキレイな電源を供給してやることは精神衛生上の効果は大きいのです。
と言うことでPetit Tank [Limited Edition] と専用アクリルケースキットを購入。
Limited Editionと言うのは、導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを使った限定版です。
ケースキットを組み立て、SoundgenicのDC電源に取り付けてみました。
※白いのはiPurifier DC2です。
さて試聴結果ですが、強いて言うなら少しだけ音の粒立ちが良くなったような気がしないでもないけど、まあプラセボの範囲でしょうね。
と言うことで実験は終わりと言いたいところですが、実はPetit Susieの使い所を変え、Petit Tankに少し加工を施して昨晩試聴してみたところ、意外な結果に。
半信半疑なので今晩もう一度試聴して再確認した後、ブログに上げたいと思います。