memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Acton IIIをZEN Stream経由でミュージックサーバーに接続するため、新たなDACを導入したんだけど... ( ; ; )

Woburn IIIの導入にともないダイニングキッチンに移設したActon III。

とりあえずiPhoneBluetooth(SBC)接続で使用していましたが、現在使用していないZEN Stream(ネットワークトランスポート)を使えばWiFi経由でSoundgenic(ミュージックサーバー)に接続する道が開けます。

ただしZEN StreamはあくまでネットワークトランスポートなのでActon IIIに直接接続することはできず、間にDACを入れてやる必要があります。

そこでAmazon Black Fridayを待ってDACを導入することとし、まずは導入するDACの選定を行いました。

最初はZEN StreamのUSB出力を受けるためのUSB入力が付いていれば良いと思い、TOPPING D10sというUSB入力専用のDACを考えたのですが、

メインシステムやヘッドホンオーディオシステムに不具合が生じた際、DACが原因かどうかを切り分けるためのツール(予備DAC)として使えた方が良いと考え直し、同じTOPPINGのDX3 Pro+というDACを導入することにしました。

このDACは同軸、OPT、USBの3系統のデジタル入力以外に、Bluetooth入力(SBC, AAC, AptX, AptX HD, AptX LL, LDAC)にも対応しており、Bluetooth入力の場合はQCC5125の内蔵DACを使用せずにデジタル信号をES9038Q2M(DACチップ)に入力してデコードする音質重視の仕様となっています。
※Acton IIIはSBCコーデックしか受信できないけどDX3 Pro+はAACコーデックで受信可能なので、iPhoneをDX3 Pro+にBluetooth接続すればActon IIIに接続するより高音質になります。
iPhoneでは使えないけどLDACで接続ができる点も評価大です。

またDACモード以外にボリューム調節が可能なプリアンプモードを備えているので、Acton IIIのAUX入力にDX3 Pro+のアナログ出力を接続する際、信号レベルを調節するためのラインボリュームを使わなくても良いというメリットがあります。
※メインシステムのMA1 DACRCA出力をActon IIIのAUXに入力した際、入力信号過大で音が歪んでしまうという事態が発生したのでラインボリュームを挟んで信号レベルを下げたところ歪まなくなったという経緯があります。
Marshall Emberton IIIの音が気に入ったので、BGM用スピーカーとしてActon IIIを導入することに #4 - memento

さらに3.5mm端子ではあるもののヘッドホン出力も装備しているので、価格はD10sの約2倍の2万円強するけど機能性を考えるとリーズナブルであるという結論に至りました。

そしてAmazon Black Friday 先行セールの対象となっていたので水曜日に注文し、金曜日午前中に到着しました。
※15%オフの約18600円で購入。


※本体、リモコン、15V出力ACアダプタ、Bluetoothアンテナ、USBケーブル


早速セッティングに取り掛かりました。

想定している機器接続は以下の通りで、USBケーブルにはAETもしくはWireWorld Platinumを使うつもりです。

Soundgenic
宅内LAN
ZEN StreamWiFiで宅内LANに接続):Petit Susie経由で電源供給
USBケーブル
iGalvanic3.0(ガルバニックアイソレーション
USBケーブル
DX3 Pro+(USB入力、プリアンプモード):Petit Susie&Petit Tank LE経由で電源供給
RCA〜3.5mmステレオミニプラグ変換ケーブル
Acton III(AUX入力)


とは言え最初からフルセットで接続するとトラブった時の原因切り分けが面倒なので、まずは最低限の機器だけで動作確認を行うことにしました。

Soundgenic
宅内LAN
ZEN StreamWiFiで宅内LANに接続)
USBケーブル
DX3 Pro+(USB入力、プリアンプモード)
RCA〜3.5mmステレオミニプラグ変換ケーブル
Acton III(AUX入力)

ZEN Streamを宅内WiFiに接続するため、LED/WPSボタンを2秒押して本体内蔵のアクセスポイント(iFi-Streamer)を起動。

次にiPad mini5のWiFi接続先をiFi-Streamerにしてブラウザ(safari)を立ち上げ、192.168.211.1に接続するとZEN Streamの設定画面が開くので、ネットワーク接続先から宅内WiFiを選んでAP接続のためのパスワードを入力してやれば宅内WiFiに接続できるはずだったのですが...。

接続先を宅内WiFiに変更すると本体のネットワークステータスLEDは白色(インターネット接続:高速)に点灯するのに、何故かWiFiステータスLEDは消灯したままで、ブラウザで192.168.211.1を入力してもサーバーが停止中というエラーが出て設定画面を開くことができません。

WiFiルーターの管理画面で現在接続中のWiFiクライアントを確認してみたところ、iFiがリストに表示されていたのでZEN StreamとWiFiルーター間の接続は確立されているようです。

となると原因はZEN Streamにあると思われるので、本体を一旦リセット(工場出荷状態に戻す)して再度設定しなおしたのですが、やはりWiFiステータスLEDは点灯しませんでした。

それどころか、この状態になると本体のボタン操作を受け付けなくなり、DCコネクタを外さないとシャットダウンもできなくなってしまいました(所謂フリーズ状態)。
※本体内蔵のアクセスポイントを起動した際にはWiFiステータスLEDは点灯するのでLEDが切れているわけではないし、内蔵APに接続する場合は設定画面が正常に開くので、ネットワーク接続先を外部WiFiにすることによって問題が起きていることになります。
※ちなみにヘッドホンオーディオシステムでZEN Streamを使っていた時は有線LANで接続していたので、ZEN Streamを宅内WiFiに接続して使用するのは今回が初めてです。

三度目の正直で、もう一度本体をリセットして設定しなおしてみましたが、残念ながら状況は変わりませんでした...( ; ; )


外部WiFiと接続する場合にだけ不具合が起きるのでZEN StreamのWiFi接続機能に問題がありそうだけど、今のところこれ以上の原因切り分けや対応策を思いつかないので、ZEN Streamの使用は一旦諦めることとし、DX3 Pro+経由でのBluetooth接続(AACコーデック)に切り替えてセッティングすることにしました。
※もしUSB入力専用のD10sを購入していたらAACコーデックでのBluetooth接続はできなかったので、DX3 Pro+を買っておいて本当に良かったです♪

ZEN Streamを撤去した後、DX3 Pro+の入力をBluetoothに切り替え、プリアンプモードに設定。

iPhoneとDX3 Pro+をBluetooth接続し(自動的にAACコーデックが選択されるはず)、DX3 Pro+のボリュームはとりあえず-6dBに、Acton IIIのボリュームは真ん中にしてKing Gnu/CHAMEREONを再生。

音が歪まないレベルまでDX3 Pro+のボリュームを上げていったのですが、何故か-0.0dB(減衰なし)にしても音は歪みませんでした。

メインシステムのMA1 DACRCA出力が最大2.3Vrmsなのに対し、DX3 Pro+のRCA出力は最大2.1Vrmsと0.2Vrms低いのでそのせいなのか、あるいはBluetooth接続を挟むと出力レベルが低くなる(?)せいなのかはわからないけど、出力レベルを落とさなくても音が歪まないことがわかったのは音質的観点では朗報と言えます♪
※DX3 Pro+のボリュームは普通のデジタルボリュームなので、音量を絞るとビット落ちして音質が悪くなります。
※ちなみにBuetooth接続時のiPhoneのボリュームは最大にしてあります。


と言うことで、当面はDX3 Pro+とBluetooth接続して使用することにしましたが、実はAAC接続のBluetoothよりもさらに音を良くする方法が2つあります。

一つは、現在使用していないSynology MR2200ac(メッシュ・ルーター)を宅内メッシュネットワークに組み入れ、 MR2200acのLAN端子とZEN Streamを有線接続することでZEN Stream内蔵WiFiを使わずにZEN Streamを宅内LAN(Soundgenic)に接続する方法。

ZEN Streamの有線接続はヘッドホンシステムでの実績があるので問題ないと思うけど、懸念されるのは現在構築しているRT6600ax & WRX560のメッシュネットワークにMR2200acをうまく組み入れられるのかどうかという点。

もし3台で問題なくメッシュネットワークが構築できるのであれば、音質的にはこれが一番良いソリューションだし、手持ちの機器だけで構築できるので費用もかかりません。

そしてもう一つのソリューションは、iPhoneもしくはiPadにLDAC対応のBluetoothトランスミッターをつけ、LDACコーデックでDX3 Pro+と接続する方法なんだけど、例えば最新のFIIO BT11はUSB-C端子用で、キッチンで使用可能なiPhone 14 Pro、iPad(第6世代)のいずれもLightning端子故にBT11を接続することができません。
※Lightning端子用のBluetoothトランスミッターって無いんじゃないかな...。

iPhoneを買い替えるか最新のiPadを導入するかして、さらにBT11を購入すればLDACでDX3 Pro+に接続することが可能となりますが、かなりの費用がかかるので流石に無いですね... (^^;;
※来年か再来年にiPhoneを買い替えたら試してみようかな。


と言うことで...

今日はZEN StreamのWiFi問題で精神的に疲弊してしまったのでやりませんが、近いうちにMR2200acをメッシュネットワークに組み込めるかどうか試してみます。

それがうまくいったら、再度、ZEN StreamとSoundgenicの接続にトライしてみたいと思います。