前回の続きです。
ZEN StreamにPetit Susieを使用した効果は全く感じられず、SoundgenicにPetit Tank LEを使用した効果は(プラセボのような気はするけど)強いて言うなら少しだけ音の粒立ちが良くなったような気がしないでもない...という結果でした。
そこでPetit Susieをヘッドホンオーディオ機器に直接つけるのではなく、ノイズ源とされる室内のWiFiルーター(我が家ではAP機能のみ使用)に、Petit Tank LEの方はアルミホイルで巻いて簡易的な電磁波対策を施した後、Soundgenicにつけてみました。
それぞれについて試聴した結果はこんな感じ。
まずPetit Susieですが、プラセボではない効果が認められました!
これはちょっと驚きです。
何故なら、電源に関しては、APは室内家電用コンセントから給電していてヘッドホンオーディオ機器の電源とは分電盤以降分離されています。
またデータ系に関しては、APがぶら下がっているスイッチとオーディオ用スイッチは光LANでアイソレーションしてあるし、そもそもAPに音楽データが流れることはありません。
勿論音楽データ以外のパケットもオーディオ用LANには流れて来ますが、それがどう言う仕組みで音に影響するのか、私にはさっぱりわかりません。
でも間違いなく効果があるんですよね...。
一方のPetit Tank LE(コンデンサバンク)については、アンプなどの消費電力変動が大きい機器には効果がある(と思う)けど、ストリーマー(トランスポート)やSSDサーバーではほとんど効果がなく、むしろコンデンサを通ることによるデメリット(高音が僅かに丸くなる)の方が気になってしまうという結果でした。
※ちなみにHDDを使用したサーバーでは効果が認められたというレビューがありました。
Petit Tank LEの使い途が無くなってしまったので、意味はほとんどないと思うけどPetit SusieとセットでAPにつけておくこととし、洗面所の天井裏にあるWiFiルーターにも同じセットをつけておくことにしました。
Petit Susieの出力をPetit Tank LEに入れる順番で接続。
スポンジを挟んで基盤同士を背中合わせにしてマスキングテープで固定。
もう1セットはケース付きなので、スポンジを挟んでケース同士を横並びにして固定。
ケース無しの方を天井裏のWiFiルーターに、ケース有りの方を自室のAPに取り付けて就寝時に試聴してみたのですが、空間情報が僅かに減ってしまった感じでサウンドステージの透明感や広がりが(APだけに取り付けた時よりも)少し悪化してしまいました。
「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うことでしょうか。
そこで翌日、APに取り付けたPetit Susie&Petit Tank LEを外して試聴してみたところ、明らかにこちらの方が透明感や広がりが良いので、WiFiルーターにのみ取り付けるという運用で行くことに決定。
※APではなくWiFiルーターに取り付けた理由は、ヘッドホンオーディオ機器から見たネットワーク上の位置関係はAPもWiFiルーターも同じ(どちらも室内家電用スイッチにぶら下がっている)だけど、APよりもWiFiルーターの方がノイズ発生量が多そうだからです。
今回の実験結果のまとめは次の通り。
- 外部リニア電源を使っているオーディオ機器にPetit Susieを使用しても効果はほとんどなく、またPetit Tank LEについてもアンプ(およびDAC?)以外の機器ではPetit Susieと同様に効果はなくて、むしろデメリットを感じた
- (ネットワークオーディオの場合)オーディオ機器ではないAPやルーター(おそらくはスイッチング電源を使用しているネットワーク機器全般)にPetit Susieをつける効果は間違いなくあり、サウンドステージの透明感や広がりが向上するけど、2箇所につけた時よりも1箇所につけた時の方が音は良かったので、つける機器や数は実験をして決めた方が良い
結果としてPetit Susie&Petit Tank LEが1セット余ってしまったけど、勉強代と言うことで良しとしましょう。