6月16日にメモリ増設が完了したので、その日の夜から運用を開始しました。
まずはMacBook Pro内の音楽ファイル(572GB)からです。
今後、音楽ファイルはNAS上に保管したいので(既にMacbook Pro内に保管されている音楽ファイルは当面残しておくけど、最終的にはMacBook Pro内に音楽ファイルは一切置かない予定)、まずは全ての音楽ファイルをNASにコピーした後、MacBook Proのミュージックアプリのリッピングデータ保存先をNASに設定変更しました。
本当はNASに新しく書き込まれたリッピングデータをSoundgenic(ネットワーク上のミュージックサーバー)に自動コピーできれば楽で良いのですが、これまで調べてみた限りでは方法がわからなかったので、この件はペンディング。
さて、実際にコピー作業を開始してみると、そのスピード(書き込み速度)の遅さにビックリ!
考えてみれば普段行っている音楽ファイルのコピーはSSD(MacBook Pro)→SSD(Soundgenic、iPhone 14Pro)なので、その速度感覚が普通になってしまっているのですね。
このスピードの遅さはNASのストレージにHDDを使っているせいだとその時は思ったのですが、後で調べてみるとどうやら違うようです。
※これに関する話は後日アップします。
音楽ファイルの転送状況をDSM(DiskStation Manager:SynologyのNASのOS)のリソースモニタで見ていたのですが、ネットワークのアップロード速度は最初は50MB/s位だったのが徐々に落ちていって最後は20〜30MB/s位だったように思います。
※実際の転送スピードはもの凄く変動(主に下振れ)していました。
音楽ファイルの総容量が572GBなので、単純に30MB/sの速度で割ると転送に約5.3時間もかかることになります。
正直こんなに時間がかかるとは思ってもいませんでした。
※MacBook ProからNASへの転送はWiFi経由です。
ちなみに翌日行った写真データ(230GB)の転送速度は10MB/sを下回っていたので6時間以上かかることになりますが、寝る前にスタートして翌朝にはコピーが完了していたので、待ちくたびれたという事態にはなりませんでした。
※写真データは音楽ファイルに比べ一つのファイルサイズが小さいので時間がかかります。
何故こんなに遅いのかネットで調べてみたところ、MacBook Pro(MacOS)のSMB(Server Message Block)プロトコルの転送速度が遅いことについては以前から(M1チップ採用後は特に)ユーザーの間で問題になっていたようで、実際に使ってみて感じた速度の遅さはそれが主原因だと思われるのですが、この話も後日アップしたいと思います。
と言うことで、NASの転送速度の遅さには辟易としてしまったのですが、実はiPad ProからNASへのバックアップ(写真データ)はMacbook Proどころの騒ぎではないくらい遅く、バックグラウンドでのバックアップタスクで行った(他のアプリを使っている時にはそちらが優先される)こともあるけど、33GBのデータバックアップが終わるまで足掛け3日もかかりました... ( ; ; )
どうしてMacbook Proに輪をかけて遅いのか調べてみたら、Macbook Proは先に触れたSMBプロトコルで送受信しているのに対し、iPad ProはHTTPで送受信していることが理由のようです。
そのことがわかってからDSMの設定画面でHTTP圧縮を有効にしたら少しコピー速度が上がったけど、焼石に水でした...^^;
今回はNASの運用を開始するに当たって一度に大量のデータバックアップを行ったために"遅さ"を痛感してしまいましたが、今後は写真(およびワードやエクセル等のファイル)の差分データのバックアップと、CDのリッピングデータの書き込みが中心になるので、遅いとは感じるだろうけどまあ許せる範囲なのではないかと考えています。
実際、全ての音楽ファイルのコピーが終わってからリッピングデータ保存先をNASに変更し、うまく保存できるかどうかを確かめるためにCDを3枚リッピングしてみました。
結果、NASにデータを直接保存する目論見はうまくいき、リッピングにかかる時間はMacbook Proの内蔵SSDに保存するよりも長くはなったものの数割増くらいのレベルだったので、このくらいなら我慢できそうだと思いました。
※Macbook Pro内に保存したとしても、その後NASにデータ転送する必要があるので、トータルではNASに直接書き出した方が早そうな気がします。
写真データについては、これまで通り一旦はMacbook Proに保存して現像や修正を行い、その後で(他の作業をしている間に)NASにバックアップするつもりなので、転送速度の遅さによる不満はあまり感じないのではないかと思います。
※試しにNAS上の写真データを直接開いてみたのですが、開くまでのタイムラグにイラッとしたので、写真の現像&修正作業はMacbook Pro内のデータで行うことにした次第。
最後に現時点での運用方法をまとめておきます。
⚫︎音楽データ
- Macbook Proのミュージックアプリでリッピングし、データはNASのMusicフォルダ(チームフォルダ)に書き出す。
- リッピングしたCDのデータは、NASからSoundgenicに手動でコピーする(可能なら自動化したい)。
- クルマで聴くCDのデータは、Macbook ProにマウントしたiPhoneにNASからコピーする。
- Nikon TransferアプリでMacbook Proにデータ(撮影したRAWファイル)を転送する。
- 気に入った写真はDxO PhotoLab7とPixelmator Proで現像&修正作業を行った後、JPEGで書き出す。
- 写真データの保存フォルダに新しいファイル(RAWファイル、JPEGファイル他)が加わった場合はSynology Driveアプリで作成したバックアップタスクにより自動的にNASのバックアップフォルダ(チームフォルダ)にコピーされる。
- 2で作成したJPEGデータはNASのNikonフォルダ(マイファイル)内に"日付+説明"を名称とする新規フォルダを作成し、その中に移動する。
- 4のNikonフォルダはNAS内のPhotosアプリを使ってMacbook ProやiPad Proで表示させて楽しむ(見る)ことができる。
※JPEGのフォルダをPhotosアプリで見た画面。何時、何を(どこで)撮影したのかを一覧できます。
※このデータからアルバムを作成して共有リンクを発行すると、他の人もそのアルバムを見たりデータをダウンロードすることができます。
⚫︎写真データ(iPhone Pro)
- Airdropを使ってMacbook Proに撮影データを転送し、その後デスクトップ上のPhotoフォルダに移動。
- 気に入った写真はDxO PhotoLab7とPixelmator Proで現像&修正作業を行った後、JPEGで書き出す。
- Photoフォルダに新しいファイルが加わった場合はSynology Driveアプリで作成したバックアップタスクにより自動的にNASのバックアップフォルダ(チームフォルダ)にコピーされる。
- ブログに使用する写真は、2で作成したJPEGデータをMacbook Pro上で"はてなfotolife"にアップロードする。
⚫︎写真データ(iPad Pro:ネットから落としてきた写真)
- Synology Driveアプリを定期的に起動させて写真アプリ内の新規データをマイファイル内のiPadフォルダにバックアップする
⚫︎ドキュメント(ワードやエクセルのファイル他)
- Macbook Proの書類フォルダに新しいファイルが加わった場合および既存のファイルに変更が加わった場合は、Synology Driveアプリで作成したバックアップタスクにより自動的にNASのバックアップフォルダ(チームフォルダ)にコピーされる。
しばらく運用してみて使いにくかったらフローを変更するつもりです。