memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

DC iPurifier2の試聴

Red Barrelのケーブルを介してDC iPurifier2をエルサウンドの汎用DC電源(2.5A)とSoundgenicの間に接続し、21時過ぎ(金曜日)から通電を開始。そして夜中の3時半くらいから5時頃まで試聴を行いました。



毎日のように聴く坂道グループの曲をベースに、Rock、Jazz、Classicに渡る20曲くらいを試聴。その感想は以下の通り。

  • 背景がさらに静かになった気がする
  • 中高音に僅かに残る曇りがほとんど無くなったような...
  • 高音の伸びも良くなったような...


基本的な音の傾向に変化は感じないものの、音の純度が増したように思います。
元々リニア電源を使用しているのでほとんど変化がない(とは言え若干は良くなるだろうな)というくらいの期待感だったので、「結構すごいじゃん」とその時は思ったのですが、9時過ぎに起きてから冷静に考えると「土曜の深夜〜明け方だから電源環境は最高だよなぁ。DC iPurifier2によるノイズ低減効果なのか、あるいは電源環境の良さによるものなのか区別が付かないな」と。


そこで土曜の18時〜19時頃に再試聴を実施。今回は試聴曲をを4曲(しかも曲頭から30秒ほどだけ)に絞ってDC iPurifier2の有無による変化にフォーカスを当てて比較しました。


結果は次の通り。

  • 1曲を除いて明確な変化は認識できなかった
  • その1曲はイザベル・ファウストのヴァイオリンソロで、DC iPurifier2がある方が高音の音像が僅かにシャープ(音の太さが細くなる)になるという変化
  • その他、明確ではない変化としては、DC iPurifier2がある方が音が重なったときの音の明瞭度が僅かに良い気がする


要するにほとんどプラセボの域を出てない効果感ですね...(^_^;


で、いつもだったら「別に悪くなったわけじゃないので入れておこう」となるのですが、今回は外すことにしました。と言うのは、ヴァイオリンの高音の音像がシャープになることが、音楽を楽しむという視点においては必ずしも良い結果とは思えなかったから。


正確には、音を大きくして聴く場合は問題ないものの、寝る前に聴く際の普段通りの音量で聴くとヴァイオリンの高音が(ヴァイオリンではないように細々として)貧弱に感じられて違和感があったのです。


我が家のヘッドフォンシステムの電源は、中村製作所のアイソレーショントランス(トランス2機搭載タイプ)でアナログ系とデジタル系で分けて給電しています。デジタル系のSoundgenicはさらに光城精機のタップ(iPurifier ACを挿している)を経由し、エルサウンドの汎用DC電源からDCを給電しているので、そもそもかなり低ノイズだと思っています。


しかもヘッドフォンシステム使用時(すなわち就寝時)に稼働している電子機器はDCアダプタタイプの時計のみなので、そもそも部屋自体の電源環境も良いのです。


故に、そこにDC iPurifier2を入れても(ベースのノイズフロアが低いので)ほとんど効果が感じられなかったのではないかと。


と言うわけで、前回のブログで触れたように次善の策としてWi-Fiアクセスポイント(BuffaloのWi-Fiルーターをアクセスポイントモードで使用)のスイッチング電源にDC iPurifier2を入れ、日曜日の14時〜15時頃に前日と同様の比較試聴を実施。


しかしながらこちらの方は差が全くわかりませんでした。


アクセスポイントの電源は付属のDCアダプタで光城精機のタップ(iPurifier AC装着)からとっています。DC iPurifier2は接続した機器に対するDCの給電品質は高めるものの、付属のDCアダプタ自体が発するノイズを低減するわけではないので、光城精機のタップに挿しているDCアダプタを発生源とするデジタル系全体へのノイズの影響に(DC iPurifier2の有無による)差は無いはず。


Wi-Fiアクセスポイントへの給電品質が上がった(電源ノイズが低減した)ことで、アクセスポイント内蔵のHUBに接続されたネットワークケーブル経由のノイズが低減する効果が期待できると思われますが、このアクセスポイントのHUBにつながっているのはSoundgenicだけで、その目的はSoundgenicを自宅のW-Fi LANに接続すること(言い換えるとiPadでSoundgenicをコントロールすること)であり、ヘッドフォンシステムに関してはWi-Fiアクセスポイント経由で音楽信号は流れません(音楽信号はUSB経由でDACに流れる)。


しかもWi-FiアクセスポイントとSoundgenicのLANケーブルの間にはネットワーク用ノイズフィルターを装着してあるので、そもそもWi-FiアクセスポイントによるSoundgenicへの悪影響は可能な限り抑えるようにしてあります。


だとしても、DC iPurifier2を入れて効果があるかもしれないと思って試してみたわけですが、結果は上述の通りでした。


と言うことでヘッドフォンシステムでは効果がほとんど認められなかったため、DC iPurifier2はリビングのAVシステムに使用しているiPurifier SPDIFへの給電に使ってみることに。とは言えこちらも元々付属のiPowerからの給電故にノイズフロアは低いはずで、使ってみた印象でも「ちょっと音が明瞭になったような気がする」という程度でした。


使用有無での比較試聴をしたわけではないので正確にはわかりませんが、それでもヘッドフォンシステムに使うよりは効果があるような感じ。だったらピュアオーディオOracle(CDトランスポート)のデジタル出力〜MA1 DACの間に使っているもう一台のiPurifier SPDIFに使おうかなと。


でも最近はOracleよりもZ1ESをソースとして音楽を聴くことの方が圧倒的に多いので(Z1ES〜MA1 DACの間にはUSB用のiPurifier2を使用しているけど、こちらはUSBバス電源で動作するのでDC iPurifier2は使えない)、勿体ないような気もします。


どうしたものかなと考えつつ、ネットでDC iPurifierのレビューとか読んでみたのですが、その中に「DC iPurifierは内部に電子素子が入っているので数日間のエージングが必要」という記事を発見。


最初の試聴は通電後6時間だし、2回目は21時間後です。個人的にはエージング効果は多少あるにせよ、通電直後でもある程度の効果は期待できるはずだと思うのですが、念には念を入れ、通電1週間の時点でもう一度試聴してみることにしました。

〜つづく