memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Kindle Paperwhiteの使い心地

通勤時に2日間使った感想を書き留めておきます。


まずはハンドリングについて。

重さはカバー込みで283g。通勤時に革のブックカバーを掛けたハードカバーの本を片手で持って読むことも多々あるので(さほど厚くはない301ページのハードカバー+ブックカバーで488gでした)、それに比べればほとんど気にならない重さです。ちなみに文庫本だと、少し厚めの本編491ページの文庫本に革のブックカバーを掛けた状態と重さは同じでした。

持ちやすさに関しては、カバーの表を裏返し、そのカバーと本体の間に中指(右手)を入れて裏返したカバーの下にある薬指とで挟み、親指の付け根の母指球を本体右側のエッジに押し当てるようにすると片手でもガッチリ固定できました。ページの送り/戻しは右親指で操作できるので、操作に支障もありません。


次に画面の見やすさ/読みやすさについて。

E Inkディスプレイ+フロントライト方式故に、眩しくないしとても読みやすいです。

フォントは明朝体でサイズを3(14段階)にしていますが、デフォルト(太字:0)だとややフォントの線が細く感じたので、太さを2(0を含めて6段階)にしてちょうどいい感じ。明るさは20(25段階)にしています。

一番危惧していた「紙の本」との読書感覚の違いについては、カバーを見開きにして読むと右半分にしか文字(画面)がないので非常に違和感があるものの、カバーを折り返し、本の内容に集中してしまえば特に違和感は感じませんでした。

勿論、紙独特の香りとか、ページを指で捲る感触を味わえないのはちょっと悲しいけど、通勤時の利便性を考えると(紙の本を片手だけでページ捲りするのは意外に難しいです。特にハードカバーだと重いし大きいので大変)仕方ないかなと。

と言うことで、読みやすさについては問題ありませんでした。


次は操作性について。

普段、iPad Pro10.5inchをメインに使っていることもありますが、様々な操作の反応速度は1〜2テンポくらい遅いです。ページ操作は1テンポくらい遅れる感じで、設定等のコントロールメニューは2テンポくらい遅れる感じ。イライラするほど遅くはないものの、もう少しキビキビ動いて欲しいですね。でも読書専用端末だと割り切ればギリギリ許容範囲かな。

なお、広告付きを買ったので所々でKindleの広告が表示されるわけなのですが、普段目にするのは起動画面に出る広告だけ。それもほとんど気にならない絵柄なので、個人的には広告付きを買った方がお得だと思います。


最後にバッテリーについて。

と言ってもまだ2日しか使っていないので何なのですが、1日に1時間くらい使って現在80%のバッテリー残量だから、大体10時間くらいは使えそう。週に5日使ってギリギリ2週間は持つという感じ。iPadは毎日充電しているので(まあ使用する時間が数倍多いですが)、それに比べれば2週間に1度(実際には10日くらいで充電すると思う)の充電でいいなんて夢みたい。


と言うことで、Kindle Paperwhite(第10世代)は通勤時の読書端末として十分使えることがわかりました♪


今日、会社帰りに久しぶりにリアルな本屋さんに立ち寄って小一時間ほど本を物色したのですが、読みたいと思った5冊をiPhoneで調べてみたら全てKindle版がありました。どれも残しておきたいと思うような本ではないので、Kindle版を買おうと思います。


Kindle Paperwhite を購入。

以前にも書きましたが、私は何らかの待ち時間が予想される外出の際には必ず本を持って行きます。スマホで暇つぶしができない質なので、必然本を読んで暇を潰します。


最も本を読むのは通勤の時。往復で40〜50分(来週からは1時間)の読書時間が週に5日あることになるので、最低でも週に1冊は読み終えます。薄い本だと2冊になることもあります。


このペースで本を読むとどんどん本が溜まっていくことになり、もはや本を置く場所がなくなってしまいダイニングテーブルの上にまで浸食してきている状態。


流石にこれはまずいなと思い、非常に遺憾ではあるけれどKindle Paperwhiteを購入しました。

残しておきたい本は今まで通りに紙の本を買いますが〜思い入れが強い本はちゃんとページを捲りながら読みたい〜、残すつもりが無い本は電子書籍にして本の数を減らそうという目論見です。


最初はiPad mini4を使おうかとも思ったけど、iPad mini4はSoundgenic、Z1ES、SC-C50、dysonテーブルファンのコントロールに必要だし、充電時以外はカバンに入れっぱなしにしておきたいので専用機を導入することにしました。専用機の方がiPad mini4よりも小さくて軽いので、混雑した電車の中でも読みやすそうですしね。

本当はKindle Oasisの方が良かったけど流石に高いので(3万円弱)、Paperwhite(第10世代、Wi-Fi 8GB、広告つき:amazonタイムセールでほぼ1万円)を選択。液晶保護シートとケースを含めて約1.4万円弱の出費となりました。



明日の通勤時から使ってみようと思いますが、果たして電子書籍で我慢できるでしょうか。期待半分、不安半分、といった感じです...(^_^;


ホイールのスポークテンション調整の結果

先週調整したスポークテンションの結果ですが、道路のギャップを通った時の印象ではホイールの剛性感が上がっている感じですが、残念ながらタイヤが回転することに感じる前輪の振動は解消されませんでした。


やっぱりタイヤに問題があるのかともう一度タイヤをチェックしてみたところ、タイヤの中心線からやや左側にややフラットになっている箇所があるのを発見。

恐らく急ブレーキをかけてロックした際に出来たものと思われます。車体が左に傾いた状態でスリップしたため、中心線より左側に出来たのでしょう。


これが振動の原因かどうかは微妙ですが、もしそうだとしたら振動を無くすにはタイヤを交換するしか方法はないですね...(>_<)


今つけているDURANOは漕ぎ出しの軽さは気に入っているものの、KOJAKに比べるとタイヤのグリップが低いのが気になるので、もう一度KOJAKに戻そうかと思案中。


それはそれとして、車体をひっくり返して前輪のチェックをしている際、前輪の重量バランスがかなり偏っている〜常に同じ場所が最下部に来る〜のに気づきました。これはこれで気になるので、amazonで鉛シートを入手して調整を実施。


まずは1円玉を最下部になる場所の反対側につけて必要なカウンターウェイトの重量を計測した結果、7gであることが判明。思っていたよりもバランスが悪いようです。


次に鉛シートを7g切り取ってホイールに貼り付け、バランスを確認。まだほんの僅かににズレているけれど、良しとしました。


これで振動が収まるとは思わないけど、多少なりとも減少してくれたら嬉しいです。次の週末に試乗して確かめてみる予定。


ACTIVE(アクティブ) 鉛シール 1.0mm

ACTIVE(アクティブ) 鉛シール 1.0mm

ホイールのスポークテンション調整

いつからか正確には覚えていないのですが(何となくではここ1ヶ月くらい?)、前輪から振動を感じるようになりました。

前輪1回転につき1回感じるので、最初はタイヤにフラットスポットでもできたのかなと思って見てみたのですがフラットスポットはできていません。

次にタイヤの組み付け方が悪かったのかと思い、チューブから空気を抜いてタイヤのはめ込みをチェックしてみたものの異常はないし、振動も収まりませんでした。


走行に支障を来すほどではないので、気持ち悪いと思いながらも放置しておいたところ、最近になって何となく振動が少し大きくなっていたような気が!そこでネットで調べてみたところ、スポークテンションのバランスが崩れているのではないかという原因が浮上してきました。

2015年の12月に購入した後、スポークテンションは一度も調整していません。専用工具も必要だし、何となく難しそうですからね。

でも放っておく訳にはいかないので、テンションメーターとスポークレンチを購入して調整してみることにしました。


parktoolのホームページにテンション調整用のWebアプリがあると説明書に書いてあったので、それを使って前/後輪の左右のスポークテンションを測定し記録。本当は平均テンションとか自動計算されるはずなのですが、何故か計算されません。でも記録はできるのでそれだけを使用。


※前輪右側の測定値


測定の結果、測定値のバラツキが一番大きかったのが前輪右側の15〜21、次に後輪右側の17〜21、後輪左側の21〜25、前輪左側の21〜23と続きます。右側と左側ではテンションが違うようです。

ホイールはKinetic Proの24Hでスポークは1.8mmであることはわかるものの、調べてみても最適値がよくわかりません。そこで、それぞれのサイドの最大値〜右側:21、左側:25をターゲットにして調整することにしました。初期状態からテンションが下がることはあっても上がることはないですからね。


下手に調整して逆にバランスが崩れるのもイヤなので、前輪右側と後輪右側は19〜21の範囲に入っていないスポークだけを調整し、後輪左側は23〜25、前輪左側は調整無しで一旦テンションを合わせてみました。

この状態だとホイールにブレが出るはず。実はブレ取り器を購入することも考えたのですが、センター調整用のオプション等も含めると2万円弱するので、今回は簡易的な方法で横振れのみ調整することにしました。これで走ってみて、やっぱり振動が取れないようであれば縦ブレを取るためにブレ取り器の導入を検討しようと思います。

横振れを取る簡易的方法として、YouTubeで見つけたタイラップを使用する方法を使います。前輪はフロントフォーク、後輪はチェーンステイにタイラップを取り付けて、ブレの検出に使うやり方です。フロントはこんな感じ。


接触すると音が鳴るのでどこが接触しているかがわかるという仕掛け。単純ですけど有効です。


接触する部分の逆側のスポークテンションを上げて接触しないようにするという調整を繰り返します。前後輪合わせて1時間くらいかかってようやく横ブレが(概ね)取れました。

それから再度スポークテンションの測定を実施。バラツキはあるものの大体3位の幅に収まっているのでこれで良しとします。また目視で見る限りにおいては、大きな縦ブレも認められないので大丈夫かなと。


本当だったら直ぐに試乗してみるところなのですが、日曜日に自転車に乗った後、チェーンクリーニングをするためにP20をベランダに運ぼうとして持ち上げた際に左腰を捻ったらしく、夕方くらいから痛みが出てきて立ち座りもゆっくりとでないとできない始末。テンション調整を行った月曜日には多少マシにはなっていたものの、とてもじゃないけど自転車には乗れなさそうだったので、試乗は諦めました。


天気予報では次の3連休は天気が悪いらしいので試乗できるかどうかわかりませんが、早くスポークテンション調整の結果を確かめてみたいものです♪



Synology MR2200ac の導入

我が家ではリビングにWi-Fiルーター(Synology RT2600ac)を設置しています。

briareos.hatenablog.jp


でもこれだけだとバスルームおよびベッドルームでの電波が弱くてDLNAで動画を見られない(途切れ途切れになる)ため、寝室にWi-Fiブリッジ(Buffalo WZR1160DHP2をブリッジモードで使用)を設置し、家のどこでも快適な電波状態になるようにしているのですが、違うメーカーの機種同士のためかハンドオーバー(移動しながらクライアント機器を使う場合に電波の強いアクセスポイントに切り替える)がうまくいきません。

またWZR1160DHP2の機器表面が経年劣化のためかベタベタするようになってきて(オーディオファイルの方なら分かるかもしれませんが、初期の頃のWireWorldのケーブル被膜がそうだった)、埃は本体にくっつくし、掃除の際に移動させようとすると手が汚れるなど、機能以外の問題も起こっています。


とは言うものの、買い替えるのも馬鹿馬鹿しいなと思って使い続けてきたのですが、寝室のヘッドフォンシステムに組み込んであるSoundgenic(WZR1160DHP2にLAN接続してある)をサーバーにしてWi-Fi経由でリビングのSC-C50で再生している際、たまに音飛びが発生するようになりました。

ノイズが入るのもイヤだけど、音が飛ぶのって流れが切れてしまうのでノイズ以上にイヤなのです!


そこでWi-Fiブリッジを新調することにしました。メインのルーターがSynology製なのでまずはSynologyで探したところ、MR2200acという機種を見つけました。

価格や機能から見るとRT2600acの下位グレードルーターのようですが、5GHzを2バンド使える点が特徴。RT2600acの5GHzは1バンドなので、MR2200acはブリッジ(というか流行のメッシュネットワーク用アクセスポイント)として使うという位置づけですね。(注:MR2200acもメインルーターとして使えます)


Synologyのルーターは価格は高いけど機能や安定感が抜群なので、迷うことなくMR2200acに決定!amazonで注文して、金曜日に届きました。



基本的にはルーターなので(RT2600ac程ではないけど)そこそこ大きいです。WZR1160DHP2は縦長、MR2200acは横長という違いはあるけど、縦横面積は大体同じくらいです。

背面にはWAN端子/LAN端子/USB3.0端子がそれぞれ一つずつなので、メインルーターとして使うなら恐らくHUBが必須でしょう。でも我が家ではSoundgenicを接続するだけなので問題ありません。


メッシュネットワーク(うちの場合はRT2600acとMR2200acの2台なので単なるブリッジ接続)の設定は極めて簡単です!

MR2200acの電源を入れて起動したら、メインルーターのRT2600acの管理画面(SRM:Synology Router Manager)にブラウザで接続し、Wi-Fi Connectアプリを立ち上げてWi-Fiポイント画面(タブ)で追加ボタンを押すと利用可能なWi-Fiポイントが表示されるので、その中から追加したMR2200acを選ぶだけ。

後は自動的にネットワーク構成が始まって、リンクが確立したらMR2200acのファームウェアアップデートが始まり、その後自動的に再起動して設定は完了。MR2200acにスマホ/タブレットやPCを接続して設定を行う必要はなく、メインルーターRT2600acのSRMを使うだけで全ての設定が可能です。


RT2600acとMR2200ac間のリンク状況は常に変動していますが、現在の状態は、

  • アップリンク:5GHz-1が100%
  • MR2200acからみたRT2600acの信号強度:5段階の2(可)
  • 平均リンク伝送速度:650Mbps
  • 平均リンク受信速度:390Mbps

と表示されています。


MR2200acは床から1.2mくらいの高めの位置に設置したものの、RT2600acとの間の障害物が多く(物置と化している部屋を挟んでいる)、さらにはRT2600acの設置位置が床上30cmと低いため、やはりリンクの信号強度は弱いですね。

でもリンクに2.4GHzを使わずに5GHzが100%で構成されているし(もし信号強度に問題あれば2.4GHzも併用するはず)、評価も「可」なので良しとします。


実際、金曜の夜に設置をした後、MR2200acにLAN接続しているSoundgenicをサーバーにして10時間以上SC-C50で音楽を聴きましたが、音飛びは一度も無かったので、まあ問題ないかな。


ちなみにリビング〜ベッドルーム間の移動時のハンドオーバーも問題ないし、バスルームでの動画再生もスムーズだし、SoundgenicをサーバーにしてSC-C50で聴く音楽が心なしかよりクリアになった気さえします。まあSC-C50の音はプラセボだと思いますけどね。


Synologyのルーターはデカいし高いけど、機能の豊富さとその設定の簡単さは抜群だと思うので、オーディオファイル向けかも...(^_^)


[asin:B07MNK6TTD:detail]

[asin:B073TTZTK3:detail]

Soundgenic SSDに換装 〜後編

15日に富山から東京に戻ってきました。幸いなことに今年は一度も雨に降られることはなかったものの、台風の影響もあってか例年になく富山の気温が高く、夜もエアコン無しでは寝られないほどでした。

実家にはインターネット回線が引いてないので、夜はSIMを差したiPad Proでネットを楽しんでいたのですが、たまたまアイオー・データのSoundgenicのサイトを見ていた際、マウンタ無しでSSDが取りつけられることを知ったのは前回触れた通り。

で、東京に戻ってから取りつけ方法を検討することにしたわけですが、SSD換装後の試聴もしていない状況なので取りつけ方法は後日検討とし、まずはSC-C50で現状の音を試聴することに。


SSD換装直後の動作確認時に少しだけ聴いた印象では、音の分離感は良くなっているものの高音がやや曇った感じだったので、システムエンハンサーを2回かけて、その後は通電状態にしたまま一度も試聴せずに富山に帰りました。

そして東京に戻ってきてからSoundgenicのエージングも兼ねてSC-C50を鳴らし始めたのですが、換装直後の音出しで感じた印象とは異なっていて、かなり良い感じに思えます。

今日(16日)も夕方から鳴らし始め、エージング時間が概ね10時間の時点で試聴を開始。いつも聴く坂道グループのプレイリストから初めて、クラシック(バイオリンソロ、弦楽四重奏)、Jazz・ピアノトリオ、Rock、New Age、R&Bと様々なジャンルから何曲かずつ選んで試聴しました。

総合的な感想は以下の通りです。

  • 響きが増えている
  • 高音の曇りは完全に解消し、音のクリアさが増した
  • 音が重なった際の個々の音の分離感が良い
  • 弦楽器の音のしなやかさが増した感じがする
  • (以前はやや不満だった)高音の伸びが明らかに良くなった
  • 低音の弾力感が増した

実は数曲聴いた時点で低音と高音のバランスが悪かったため設定を確認したところ、Tone Controlがon(低音が+1、高音+2)になっていたのでoffにして試聴を続けたのですが、offの状態でもバランスにはほとんど違和感がありません。

以前実施したSC-C50の電源ケーブル交換によって高音の質感は良くなった反面、おとなしくなってしまったのが不満だったのですが(それ故にTone Controlで高音をブーストしていた)、それが完全に解消されました。

briareos.hatenablog.jp
briareos.hatenablog.jp


HAP-Z1ESをSSDに換装した時は「HDDよりも若干いいかな」という感じでしたが、SoundgenicのSSD換装は「HDDよりも明らかに良い」ですね。

HDDからSSDへの換装でここまで変わるというのも何か腑に落ちないのでふと思ったのですが、もしかしたらHDDの時はさほどではなかったクロックの効果が、SSDに換装したことで本来の効果を発揮しているのかもしれません。

briareos.hatenablog.jp

briareos.hatenablog.jp


何はともあれ期待以上の結果だったので、SSD取りつけ方法の検討はしばらく後(秋くらい)にしようと思います。大した違いは無いような気もしますしね。


今回のSSD換装で、Soundgenicはほぼ最終形になりました。リニア外部電源、インシュレーター、ウェイトによる筐体ダンプ、内部電磁波対策、クロック交換、そして最後にSSD換装と、思いつくことは概ねやり尽くしたかなと。

今はSC-C50のサーバーとしての使用がメインですが、秋になって涼しくなってきたら本来の用途であるヘッドフォンシステムのサーバーとして使用するので、SC-C50で聴くよりも細かな音の違いがわかるとおもいます。早く涼しくならないかな♪

Soundgenic SSDに換装 〜前編

SSDへの換装はSoundgenic導入直後に検討しました。しかしながらSSDの価格の高さ(Samsung 860EVO 2TB:2018/4末時点で73,800円!)に躊躇し、C/Pの良いHDD(WesternDigital Red:9,665円)にしたけれど、「SSDに換装したい」という思いは捨てきれずにいました。

briareos.hatenablog.jp

それから860EVOをamazonの欲しいものリストに入れてたまに価格をチェックしていたのですが、4万円強のレベルまで下がってきたので思い切って購入!Soundgenic導入当初から考えていたSSDへの換装に着手することにしました。


Samsung の860EVO(3bitマルチセル)にしたのは、HAP-Z1ESのSSD換装で使用した850EVO(3bitマルチセル)が気に入っているからです。

実はSamsungSSDは860QVOという4bitマルチセルの新型が出ています。スペック的には860EVOとほぼ同じでありながら価格は2TBで860EVOより1万円以上安いものの、保証期間が860EVO(3bitマルチセル)が5年なのに対し3年と短くなっています。つまり耐久性に関してはまだ3bitマルチセルの方に歩があると言うことでしょう。


とは言え860EVOの価格が下がらない場合は860QVOにすることも考えてはいましたが、幸いにして価格が下がってきたので価格は高いけど860EVOを選びました。

Z1ESで850EVOを3年以上使っているけど何ら問題ないという実績が最大の要因。860EVOは850EVOとほぼ同じ構造のブラッシュアップ版なので、恐らく音質的にも同レベルではないかと思われますしね。

ただし860EVOは他社の同レベルのSSDよりも温度が高くなるらしいので(とは言えサーマルスロットリングが発生するほどのレベルではない)、安全を期してヒートシンクをつけることにしました。


例によってamazonにて、860EVO、ヒートシンク(100mm×60mm×10mm)、2.5インチ→3.5インチ変換マウンタの3点を購入。土曜日の朝に届いたので早速換装作業を開始したのですが、思わぬ落とし穴が!

まあ、深く考えもせずに選んでしまった私が悪いのですが、購入した変換マウンタでは取りつけられなかったのです。

当初の取りつけイメージは、マウンタに取りつけた860EVOの端子を、Soundgenic側の端子に直接差し込むというもの。接続ケーブルや接続回路を介するとその分音が悪くなりそうだからです。

そのためにはマウンタの短辺と面一でSSDを設置できるようなタイプが必要で、かつ放熱性を考えると金属製がいいよなと思って選んだのですが、取りつけた時の端子位置のイメージがすっかり抜け落ちていました。

上の写真は3.5インチHDDに860EVOを重ねたもので、こんな位置関係でHDDの代わりに860EVOをつけるつもりだったわけです。でもマウンタをみれば一目瞭然だけど、こんな位置関係でつけられるわけがないんですよね。

ネジの取付溝の位置から分かるように、マウンタの長辺方向は取りつけ位置が動かせるけど(短辺と面一にはできるけど)、短辺方向は中央にしか取りつけられません。つまり面一にしたところで3.5インチHDDの端子位置とは大幅にずれるため、Soundgenic本体には差し込めないのです。


さらに言うなら、仮に当初のイメージ通りに860EVOをマウンタに取りつけられたとしても、実は860EVOの端子位置が3.5インチHDDの端子位置よりも微妙に中央寄りに位置しているため、Soundgenic本体の端子位置に合わせようとすると860EVOの本体がSoundgenicの筐体に干渉してしまって取りつけられないのです。
★訂正: 直接差し込めるようです。私の勘違いでした...m(_ _)m

要するに想定していた取付イメージがダメダメだったというわけ。


だったらと言うことで、マウンタ中央に860EVOを取りつけて、Soundgenicの端子にはケーブルで接続するという方法も考えました。もともとこの手のマウンタはそういう取りつけ方を想定しているようです。

ただ接続ケーブルの短いものが見当たりません。どれも少なくとも数十センチはありそうな感じ。そんな長いケーブルを引き回すくらいなら、音質的には基板回路を挟んで最短距離で接続する方がまだマシな気がしたので、新たなマウンタを購入することに。届くのは日曜になるので、その前にWD Red 2TBから860EVOにクローニングをしてしまうことにしました。

前回、WDのBlueからRedへ換装した時に一度クローニング作業は行っているので、この作業自体に不安はありません。


尤もHDD→HDDの場合は問題ないけど、HDD→SSDの場合はアライメント(パーティションを作成する際のオフセット位置)がズレる可能性があります。

クローニング用のソフトを使ってやればアライメント調整込みでクローニングできるのですが、WindowsPCを持っていないし(mac用のその手のソフトは見つけられなかった)、PC経由でやる場合はSATA〜USBケーブルも2本必要となるので、今回はアライメントは無視してクローニングすることにしました。


アライメントがズレたままだと、読み込み速度の低下、無駄な書き込みによる書き込み回数の増加が生じ、SSDの性能を引き出せないばかりか、寿命も短くなるらしいです。

でもSSDが使えなくなるわけではないし、後でアライメント調整することもできそうなので、今回はアライメント調整は無視することにしました。いずれ860EVOをUSBケースに入れて会社に持っていき、会社のPCにソフトをインストールして調整しようかなと...(^_^;


概ね4時間強でクローニングは完了。後はマウンタの到着を待ってから作業を再開します。


そして翌日の午前中、予定通りにマウンタが到着。

本体がプラ製なのは気に入らないけど、amazonで探した限りでは金属製のものは見当たらなかったので仕方ないですね。

f:id:briareos156:20190812090719j:plain

端子をエタノールでクリーニングした後、接点導通材(エクスコンタクト)を塗布し、ヒートシンクを取りつけた860EVOをマウンタに差し込んで裏側からネジ止め。

次に、マウンタにSoundgenic本体に取りつけるための金具を装着し、Soundgenic本体に差し込んでネジ止めします。

後は分解した逆順で組み立てて作業完了。


ベッドルームのヘッドフォンシステムにインストールし、電源を入れた後(当たり前だけど起動速度は爆速!)、リビングのSC-C50でSoundgenicをサーバーにして音出ししてみましたが、問題なく動作しているようです。


自分のイメージの甘さが原因で遠回りをしてしまったけれど、ようやくSSDへの換装が完了しました。

エージングをした後で試聴しようと思いますが、今日から帰省するので試聴は帰ってきてからお楽しみと言うことで。


【8/14追記】
純正SSDモデルの写真を見たらマウンタを使わずにSSDを直接取り付けてありました。メーカーの立場で考えてみれば当然そうするよなぁ...。マウンタ内部の回路を介す必要がないので音質的にはその方が良いと思いますが、SSDの固定は片側側面に取り付ける金具(ネジ2本)と接続端子の3箇所になります。一方マウンタを介すと、マウンタの固定は直付けと同じ3箇所になるけど、SSD本体はマウンタにネジ4本で固定するのでしっかり固定されます。SSDへの振動の伝わりにくさはマウンタを介す分直付けよりも有利な気もします。どちらの方が音が良いのでしょう?帰省から戻ったら実物を見ながら考えてみようと思います。


アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-42

アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-42