SSDへの換装はSoundgenic導入直後に検討しました。しかしながらSSDの価格の高さ(Samsung 860EVO 2TB:2018/4末時点で73,800円!)に躊躇し、C/Pの良いHDD(WesternDigital Red:9,665円)にしたけれど、「SSDに換装したい」という思いは捨てきれずにいました。
それから860EVOをamazonの欲しいものリストに入れてたまに価格をチェックしていたのですが、4万円強のレベルまで下がってきたので思い切って購入!Soundgenic導入当初から考えていたSSDへの換装に着手することにしました。
Samsung の860EVO(3bitマルチセル)にしたのは、HAP-Z1ESのSSD換装で使用した850EVO(3bitマルチセル)が気に入っているからです。
実はSamsungのSSDは860QVOという4bitマルチセルの新型が出ています。スペック的には860EVOとほぼ同じでありながら価格は2TBで860EVOより1万円以上安いものの、保証期間が860EVO(3bitマルチセル)が5年なのに対し3年と短くなっています。つまり耐久性に関してはまだ3bitマルチセルの方に歩があると言うことでしょう。
とは言え860EVOの価格が下がらない場合は860QVOにすることも考えてはいましたが、幸いにして価格が下がってきたので価格は高いけど860EVOを選びました。
Z1ESで850EVOを3年以上使っているけど何ら問題ないという実績が最大の要因。860EVOは850EVOとほぼ同じ構造のブラッシュアップ版なので、恐らく音質的にも同レベルではないかと思われますしね。
ただし860EVOは他社の同レベルのSSDよりも温度が高くなるらしいので(とは言えサーマルスロットリングが発生するほどのレベルではない)、安全を期してヒートシンクをつけることにしました。
例によってamazonにて、860EVO、ヒートシンク(100mm×60mm×10mm)、2.5インチ→3.5インチ変換マウンタの3点を購入。土曜日の朝に届いたので早速換装作業を開始したのですが、思わぬ落とし穴が!
まあ、深く考えもせずに選んでしまった私が悪いのですが、購入した変換マウンタでは取りつけられなかったのです。
当初の取りつけイメージは、マウンタに取りつけた860EVOの端子を、Soundgenic側の端子に直接差し込むというもの。接続ケーブルや接続回路を介するとその分音が悪くなりそうだからです。
そのためにはマウンタの短辺と面一でSSDを設置できるようなタイプが必要で、かつ放熱性を考えると金属製がいいよなと思って選んだのですが、取りつけた時の端子位置のイメージがすっかり抜け落ちていました。
上の写真は3.5インチHDDに860EVOを重ねたもので、こんな位置関係でHDDの代わりに860EVOをつけるつもりだったわけです。でもマウンタをみれば一目瞭然だけど、こんな位置関係でつけられるわけがないんですよね。
ネジの取付溝の位置から分かるように、マウンタの長辺方向は取りつけ位置が動かせるけど(短辺と面一にはできるけど)、短辺方向は中央にしか取りつけられません。つまり面一にしたところで3.5インチHDDの端子位置とは大幅にずれるため、Soundgenic本体には差し込めないのです。
さらに言うなら、仮に当初のイメージ通りに860EVOをマウンタに取りつけられたとしても、実は860EVOの端子位置が3.5インチHDDの端子位置よりも微妙に中央寄りに位置しているため、Soundgenic本体の端子位置に合わせようとすると860EVOの本体がSoundgenicの筐体に干渉してしまって取りつけられないのです。
★訂正: 直接差し込めるようです。私の勘違いでした...m(_ _)m
要するに想定していた取付イメージがダメダメだったというわけ。
だったらと言うことで、マウンタ中央に860EVOを取りつけて、Soundgenicの端子にはケーブルで接続するという方法も考えました。もともとこの手のマウンタはそういう取りつけ方を想定しているようです。
ただ接続ケーブルの短いものが見当たりません。どれも少なくとも数十センチはありそうな感じ。そんな長いケーブルを引き回すくらいなら、音質的には基板回路を挟んで最短距離で接続する方がまだマシな気がしたので、新たなマウンタを購入することに。届くのは日曜になるので、その前にWD Red 2TBから860EVOにクローニングをしてしまうことにしました。
前回、WDのBlueからRedへ換装した時に一度クローニング作業は行っているので、この作業自体に不安はありません。
尤もHDD→HDDの場合は問題ないけど、HDD→SSDの場合はアライメント(パーティションを作成する際のオフセット位置)がズレる可能性があります。
クローニング用のソフトを使ってやればアライメント調整込みでクローニングできるのですが、WindowsPCを持っていないし(mac用のその手のソフトは見つけられなかった)、PC経由でやる場合はSATA〜USBケーブルも2本必要となるので、今回はアライメントは無視してクローニングすることにしました。
アライメントがズレたままだと、読み込み速度の低下、無駄な書き込みによる書き込み回数の増加が生じ、SSDの性能を引き出せないばかりか、寿命も短くなるらしいです。
でもSSDが使えなくなるわけではないし、後でアライメント調整することもできそうなので、今回はアライメント調整は無視することにしました。いずれ860EVOをUSBケースに入れて会社に持っていき、会社のPCにソフトをインストールして調整しようかなと...(^_^;
概ね4時間強でクローニングは完了。後はマウンタの到着を待ってから作業を再開します。
そして翌日の午前中、予定通りにマウンタが到着。
本体がプラ製なのは気に入らないけど、amazonで探した限りでは金属製のものは見当たらなかったので仕方ないですね。
端子をエタノールでクリーニングした後、接点導通材(エクスコンタクト)を塗布し、ヒートシンクを取りつけた860EVOをマウンタに差し込んで裏側からネジ止め。
次に、マウンタにSoundgenic本体に取りつけるための金具を装着し、Soundgenic本体に差し込んでネジ止めします。
後は分解した逆順で組み立てて作業完了。
ベッドルームのヘッドフォンシステムにインストールし、電源を入れた後(当たり前だけど起動速度は爆速!)、リビングのSC-C50でSoundgenicをサーバーにして音出ししてみましたが、問題なく動作しているようです。
自分のイメージの甘さが原因で遠回りをしてしまったけれど、ようやくSSDへの換装が完了しました。
エージングをした後で試聴しようと思いますが、今日から帰省するので試聴は帰ってきてからお楽しみと言うことで。
【8/14追記】
純正SSDモデルの写真を見たらマウンタを使わずにSSDを直接取り付けてありました。メーカーの立場で考えてみれば当然そうするよなぁ...。マウンタ内部の回路を介す必要がないので音質的にはその方が良いと思いますが、SSDの固定は片側側面に取り付ける金具(ネジ2本)と接続端子の3箇所になります。一方マウンタを介すと、マウンタの固定は直付けと同じ3箇所になるけど、SSD本体はマウンタにネジ4本で固定するのでしっかり固定されます。SSDへの振動の伝わりにくさはマウンタを介す分直付けよりも有利な気もします。どちらの方が音が良いのでしょう?帰省から戻ったら実物を見ながら考えてみようと思います。
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