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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

自転車用イヤホン 第3弾として Cleer ARC を導入。これが期待以上だった!

自転車に乗りながら音楽を聴きたいという欲望を満たすため、4月にTo Bearoamの(似非)骨伝導イヤホンを、そして8月にVictorのHA-NP35Tを導入しました。


最初に導入したTo Bearoamはバッテリー待機時間が短く、フル充電しておいても1週間〜10日ほど経って使おうとするとバッテリー切れで使えなかったという事態が2回連続で発生。
使いたい時に使えないと、心底がっかりしてしまいます。
装着安定性はかなり高かったものの、お世辞にも音が良いとは言えなかったこともあって買い替えを決断。


音楽を聴きながら自転車に乗りたい!(前編) - memento
音楽を聴きながら自転車に乗りたい!(後編) - memento


次に試したのは耳掛けタイプのオープン型イヤホン Victor HA-NP35T。
こちらはバッテリー内蔵収納ケースがあるので使いたい時にはバッテリーフルの状態で使えます。
またVictorのイヤホンだけあって、音はTo Bearoamとは比較にならないくらい良く、携帯ラジオの音とラジカセの音くらいの違いがありました。


自転車用イヤホンの買い替え〜Victor HA-NP35T - memento
自転車用イヤホン Victor HA-NP35T のレビュー - memento
自転車用イヤホン Victor HA-NP35T の再検証 - memento

しかしながら耳の形に合わせて調整できる機能が無いため、私の(耳の形の)場合は装着性に難がありました。
ライド中に外れて落ちるということはないけれども何となく不安定で、走行振動によって装着位置が少しずつズレてきてスピーカー部分が耳から浮いてしまうため、耳に届く音量も小さくなってしまいます。
耳掛け部のサイズがもう少し大きければ使えたかもしれないけど、今のサイズ & 形状では安心して使うことはできないため、再度の買い替えを決意。


そして「今度こそ最後の買い替えにしたい!」という強い願いを抱きつつ導入したのが Cleer(クレア) ARCです。




※ケースのファスナー内側に沿って充電用USB-Aケーブルを内蔵しています。


※耳掛け部分は他の部分よりも肌触りが良い表面処理がなされています。


※耳掛け部分の裏側はフラットに削られているので装着安定性が高まります。
※Victor HA-NP35Tとは違って下向きに音が出る構造なので、音が耳道に届きやすいです。

タイプとしてはVictor HA-NP35Tと同じく耳掛けタイプのオープン型イヤホンになりますが、最大の違いはその構造で、Bang & Olufsen A8と同じくスピーカー部分が可動式になっています。

可動部にはスプリングが内蔵されており、装着するとスピーカー部分が耳側に押し付けられるので、Victor HA-NP35Tとは違って装着安定性が高く、音量&音質も安定している(と思われる)のが特徴。

サイズもVictor HA-NP35Tより少し大きく作られているので、私の耳でも問題なくしっかりと装着できました。

※Bang & Olufsen A8はスピーカー部分が上下に可動するので耳道に合わせた位置調整が可能で、かつ耳掛け部分の角度調整も可能なので(耳掛け部分のアールは変えられない)、誰の耳にも合うよう調整できます。しかもデザインが美しい!これぞインダストリアルデザインの極みですね。もう使うことはないけれど、手放す気にはなれません。

Cleer ARCにはバッテリー内蔵(11時間分)の収納ケースが付属していて、本体(7時間)と合わせて18時間分の稼働が可能。
ケースにはUSB-Aのコードが内蔵されているのである意味便利ではありますが、コードの長さがかなり短いため、使い勝手を考えてコンセントに挿してあるUSB充電器ではなくモバイルバッテリーで充電することにしました。
ちなみに本体は10分の充電で1時間の使用が可能とのことです(フル充電に必要な時間は非記載)。


※バッテリー充電中はコードが邪魔してケースの蓋を閉められないのがちょっと残念。
※正直言えば、中途半端な長さのコードを内蔵するよりは、ケースに充電用USB-C端子をつけてくれた方が良かったです。

またCleer ARCにはCleer+というアプリがあり、タッチパッド操作のカスタマイズ、EQ調整、自動パワーオフ時間設定、ファームウェアアップデートなどが可能です。





※音量調整はダブルタッチ&ホールド(2回目のタッチを離さない)に固定されていて、右が音量アップ、左が音量ダウンとなっています。

これまで使ってきた2機種はアプリが無く一切の設定変更ができなかったので、アプリがあるのは有り難いです。

とりわけ、5バンドではあるけどEQ調整ができるのは素晴らしい!
この手のイヤホンはどうしても低音が薄くなってしまうので、多少なりともブーストできるのは嬉しい限り♪


正直これだけでも十分満足していたのですが、何と言うことでしょう、音も良かったのです!

対応しているBluetooth CodecがSBC、AAC、AptXの3種類あるので、iPhoneとの接続だとAACが使用可能。
比較試聴してみた結果では、Victor HA-NP35Tより音質は上でした!

具体的な感想は次の通り。

  • 3機種の中では周波数レンジがダントツで広い。高音もVictor HA-NP35Tより伸びているし、何より低音がしっかりと聴こえる点が他機種とは大きく異なっている
  • EQでブーストしてやると、普通のイヤホンよりも若干少ないくらいまでには低音が出る
  • Victor HA-NP35Tよりもさらに解像力が高く音が繊細
  • サウンドステージが広い(音の広がりが大きい)
  • オープン型だけど、音楽用イヤホンとして十分使えるクオリティだと思う

Victor HA-NP35TもCleer ARCもドライバーユニットサイズは同じ16mmだけど、装着時のSPの位置の違いによって聴こえる音(特に低音)が大きく異なっているのだと思われます。

故に、私の耳の形にはVictor HA-NP35Tは合わなかったけど、合う人であればVictor HA-NP35Tでもそれなりの低音が楽しめる気がします。

ただし、高音の伸びや解像力の高さはAACコーデックによるところも大きいと思うので、SBCにしか対応しないVictor HA-NP35Tだと必然的に限界があるかな...。

ちなみにタッチパッド(スピーカー部外側)による各種操作も普通にできましたが、センサー感度が高いせいか意図せずちょっと触れただけでタッチしたとみなされてしまいました。
この点は、シングルタッチに操作を割り当てない設定に変更することで対応することにしました。

それと、タッチした際の操作音(本体からのフィードバック音)が無いのは少し残念ですね。


今、Cleer ARCで音楽を聴きながらこのブログを書いているのですが、EQで低音をブーストしてやると(ながら聞きであれば)ほぼ不満のない音で楽しめています♪

頭を激しく振ってもイヤホンがズレる気配は全くないし、メガネをかけながらでも問題なく使えています。

明日、実際に自転車に乗って使ってみたレビューをアップするつもりですが、低音がどこまで聴こえるか楽しみです。

briareos.hatenablog.jp
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