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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ハムノイズが再発したので撲滅作戦第3弾を実施。そしてついに原因を突き止めた!

briareos.hatenablog.jp

3月14日に実施したヘッドホンオーディオのハムノイズ撲滅作戦第2弾によって無くなったと思われたハムノイズですが、ブログには書かなかったけど実は数日後に再発していました。

ただ、日によって出たり出なかったりという状況だったこと、また2回に渡って撲滅作戦をしたけど何が原因なのかさっぱりわからない状態だったので、我慢して使っていた次第。

それが数日前からノイズが大きい状況が連日続くようになり、毎日何かしらの対策をしては就寝時に確認するということを繰り返し、思いつく対策は全てやってみたもののハムノイズは無くなりませんでした。

ただその試行錯誤の過程で気がついたことがありました。
具体的にはこの2つ。

  • ハムノイズはベットに寝た状態が一番大きく聞こえ、上半身を起こすと小さくなり、ベットから降りると消える
  • ベットに寝た状態で、素手でアンプもしくはDACの筐体を触るとハムノイズは小さくなるが、ヘッドホンケーブルの金属部(アンプ側のプラグもしくはヘッドホン側のプラグ)を触った時のノイズ低減効果が最も大きい

これって何かおかしくないですか?

ハムノイズって大体は機器(アンプ)側に原因があるので、筐体を手で触ると身体がアースになり筐体電位が下がってノイズが減るのは理解できるけど、ヘッドホン側のプラグを触ってもノイズが低減する(しかも筐体を触る以上に低減する)のは理解に苦しみます。

さらにわからないのが、ベッドに寝た状態がノイズが一番大きく、上半身を起こすとそれが小さくなり、ベッドから降りるとノイズが消えること。
ちなみにベッドフレームは木製です。

ハムノイズが出るようになったのはミュージックサーバーとスイッチをベッド横に移設してからで、この2台は元々別の電源〜ミュージックサーバーはメインシステム用のP10(電源リジェネレーター)から、スイッチは室内家電用コンセントから電源を取っていたけど、ベッド横に移設するにあたりヘッドホンオーディオ用電源(アイソレーショントランス)から電源を取ることにしました。

故にハムノイズの原因は、この2台をヘッドホンオーディオ用電源に組み入れたことだと思っていました。

しかしながら視点を変えてみると、ヘッドホンオーディオと直接関係しないのでブログには書かなかったけど、実はもう一つ変更したことがあります。
それはベッド周りの他の家電機器(時計、読書灯、Bluetoothスピーカー、ネットワークオーディオ操作用iPad充電器(USB-A〜Lightning)、電気敷毛布、ホットカーペット)の電源を整理統合したこと。

それまでは2口と4口の電源タップ、Ankerの6口+USB-A*2/USB-C の電源タップ(Anker PowerPort Strip PD 6)を組み合わせて電源を取っていました。
ベッド周りの機器が増える度に増設していった結果です。

実はコンセントの口数だけで言うなら上記の6口と、MacBook ProiPad Pro、電話子機、インターホン子機などの充電器(1つの電源タップにまとめて挿してラック下段の電源目隠し用Boxに入れてある)用の1口を合わせた計7口で足りるのですが、普通の電源タップだとACアダプタを並べて挿せなかったりするので、電源タップに電源タップを繋いで対応してきたわけです。

でもミュージックサーバーとスイッチ移設に伴いヘッドホンオーディオの電源環境を整備した際、Ankerの電源タップはコンセント口同士の間隔が広いので、もしかしたら6つのAC電源 +USB-Aの全てがAnkerの電源タップで賄えるかもしれないと思い試してみたところACアダプタも含めて全て挿すことができたので、これ幸いとベッド周りの家電機器の電源をAnkerのタップ一つに整理統合していたのです。


※Anker PowerPort Strip PD 6には、6つのACコンセント(しかも3極)と2つのUSB-A端子&1つのUSB-C端子がついているので滅茶苦茶便利なのです。

そしてそのAnkerの電源タップはノイズフィルターを経由して室内家電機器用の壁コンから電源を取っているのですが、実は上記の電源整理をした後でAnkerのプラグをノイズフィルター(壁コン)に挿す際に極性を間違えており、それが原因の半分でした。

そしてもう半分の原因というのが、意外や意外、電気敷毛布だったのです。

この2つが原因だということに気がついたのは、ヘッドホンオーディオの電源に対して思いつく限りの対策をしても一向にハムノイズが無くならないので、もしかしたら原因は他にあるのではないかと思い始めたから。

すぐにヘッドホンオーディオ機器以外のベッド周りの機器の電源プラグ極性を確認したところ、Ankerの電源プラグが逆相になっていることを見つけました。

でもそれだけが原因とは思えません。
何故ならベッドに寝た状態だとハムノイズが大きくなり、上半身を起こすとノイズは小さくなり、ベッドから降りるとノイズがなくなるからです。
つまりハムノイズの原因はベッドにあるとしか思えないのです。

「でも、ベッド上にある電気機器は電気敷毛布しかないよなぁ...」と考えた瞬間ピンと来ました。

電気敷毛布ってこの図のように敷毛布の中を発熱体が通っています。

発熱体って導体ですから、もしかしてこいつが悪さしているのではないかと。

ベッドに寝た状態だと身体と発熱体が被さる面積が一番大きくなり、上半身を起こすと面積は減り、ベッドから降りると被さる面積はゼロになるので、ハムノイズの大きさとの辻褄が合うのです。

そこで電気敷毛布本体とコントローラーを繋ぐケーブルを外してみたところ、見事にハムノイズが消えました!

ちなみに電気敷毛布の電源をオフにした状態だとハムノイズが発生し、オンにするとノイズは聞こえなくなります。
ハムノイズが出たり出なかったりしたのは、電気敷毛布の使用有無によるもので、ここ数日ハムノイズが酷くなったのは夜の気温が暖かくなってきたので電気敷毛布を使わなかったから故でしょう。

電気敷毛布をオフにした際に何故ノイズが発生するのか正確なところはわからないけど、電気敷毛布と身体が何らかの電気回路を形成しているのだと思われます。

電気敷毛布のプラグの極性(正確にはAnkerのタップのプラグの極性)が逆相になっていたことで、本来は電圧がかからないはずの電気敷毛布の発熱体に電圧がかかり(ただしスイッチはオフなので電流は流れない)、その電圧が身体を経由してヘッドホンの発音回路(マグネット&コイル)に干渉し60Hzのハムノイズを発生しているのではないかと。
※極性が正しい場合、スイッチオフでは壁コンセントからコントローラーのスイッチまでの間は電圧がかかるけど、スイッチ以降の発熱体には電圧がかかりません。
※それが逆相になると、壁コンセント〜発熱体〜スイッチの間に電圧がかかってしまうのではないかと思うのです。

もしくは

  • 身体〜電気敷毛布〜室内家電用コンセント〜分電盤〜オーディオ用コンセント〜ヘッドホンアンプ〜ヘッドホンケーブル〜ヘッドホン〜身体

という大きな電気回路が形成された結果としてハムノイズが発生するのかもしれませんが、ヘッドホン機器の電源は全てアイソレーショントランスを経由しているのでこの仮説はおかしい気もします。

いずれにしても、ヘッドホンプラグに触ると身体にかかった電圧がアンプの筐体アースに流れるためヘッドホンの発音体に対する電気的干渉が無くなり(回路がショートされて)ノイズが出なくなるのでしょう。

※ただ、電気敷毛布のスイッチを入れた時も発熱体には電圧がかかる(でないと温かくならない)のにノイズが出ないのはおかしいですよね。また極性が正しい場合でもスイッチを入れると同様に発熱体には電圧がかかるはずなので仮説は間違っているのかもしれませんが、逆相状態でスイッチを切っている時のみハムノイズが発生するのは事実なのです。

この後、電気敷毛布の本体とコントローラーを接続し、Ankerの電源タップのプラグ極性を正しい状態にして試聴してみたところ、やはりハムノイズは出ませんでした。


作用機序は未だ曖昧ではあるものの、電気敷毛布の電源極性が逆相だったことが原因なのは間違いなさそうなので、半月にわたって悩まされてきたハムノイズとようやく決別することができました♪

今回は予想だにしていなかったことが原因だったために解決に至るまで時間がかかってしまいましたが、その失態を招いたのは「原因はヘッドホンオーディオ機器の電源の取り回しにある」と思い込んでしまっていたからです。

実は途中で「このハムノイズって電源プラグの極性を間違えた時に起こる現象に似ている」と思ったのですが、ヘッドホンオーディオ機器の電源ケーブルは全て3ピンプラグで極性の間違えようがないためこの説は却下しました。

この時、ヘッドホンオーディオ機器以外の家電製品にまで考えが及んでいれば(先入観に惑わされず視野を広く持っていれば)、もう少し早く解決できたかもしれません。

今後の教訓にしたいと思います。

FX-AUDIO Petit Susie & Petit Tank をリニア電源に使ってみた ②

briareos.hatenablog.jp

前回の続きです。

ZEN StreamにPetit Susieを使用した効果は全く感じられず、SoundgenicにPetit Tank LEを使用した効果は(プラセボのような気はするけど)強いて言うなら少しだけ音の粒立ちが良くなったような気がしないでもない...という結果でした。

そこでPetit Susieをヘッドホンオーディオ機器に直接つけるのではなく、ノイズ源とされる室内のWiFiルーター(我が家ではAP機能のみ使用)に、Petit Tank LEの方はアルミホイルで巻いて簡易的な電磁波対策を施した後、Soundgenicにつけてみました。

それぞれについて試聴した結果はこんな感じ。

  • APにPetit Susieをつけるとサウンドステージの透明感が少し上がり、広がりも良くなった
  • SoundgenicにPetit Tank LEをつけると高音が僅かに丸くなった

まずPetit Susieですが、プラセボではない効果が認められました!
これはちょっと驚きです。

何故なら、電源に関しては、APは室内家電用コンセントから給電していてヘッドホンオーディオ機器の電源とは分電盤以降分離されています。
またデータ系に関しては、APがぶら下がっているスイッチとオーディオ用スイッチは光LANでアイソレーションしてあるし、そもそもAPに音楽データが流れることはありません。
勿論音楽データ以外のパケットもオーディオ用LANには流れて来ますが、それがどう言う仕組みで音に影響するのか、私にはさっぱりわかりません。

でも間違いなく効果があるんですよね...。

一方のPetit Tank LE(コンデンサバンク)については、アンプなどの消費電力変動が大きい機器には効果がある(と思う)けど、ストリーマー(トランスポート)やSSDサーバーではほとんど効果がなく、むしろコンデンサを通ることによるデメリット(高音が僅かに丸くなる)の方が気になってしまうという結果でした。
※ちなみにHDDを使用したサーバーでは効果が認められたというレビューがありました。

Petit Tank LEの使い途が無くなってしまったので、意味はほとんどないと思うけどPetit SusieとセットでAPにつけておくこととし、洗面所の天井裏にあるWiFiルーターにも同じセットをつけておくことにしました。

Petit Susieの出力をPetit Tank LEに入れる順番で接続。

スポンジを挟んで基盤同士を背中合わせにしてマスキングテープで固定。

アルミホイルでグルグル巻きにして完成。

もう1セットはケース付きなので、スポンジを挟んでケース同士を横並びにして固定。

6面に電磁波吸収シートを貼って電磁波対策。

アルミホイルで巻いて養生テープで固定して完成。

ケース無しの方を天井裏のWiFiルーターに、ケース有りの方を自室のAPに取り付けて就寝時に試聴してみたのですが、空間情報が僅かに減ってしまった感じでサウンドステージの透明感や広がりが(APだけに取り付けた時よりも)少し悪化してしまいました。
「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うことでしょうか。

そこで翌日、APに取り付けたPetit Susie&Petit Tank LEを外して試聴してみたところ、明らかにこちらの方が透明感や広がりが良いので、WiFiルーターにのみ取り付けるという運用で行くことに決定。
※APではなくWiFiルーターに取り付けた理由は、ヘッドホンオーディオ機器から見たネットワーク上の位置関係はAPもWiFiルーターも同じ(どちらも室内家電用スイッチにぶら下がっている)だけど、APよりもWiFiルーターの方がノイズ発生量が多そうだからです。

今回の実験結果のまとめは次の通り。

  • 外部リニア電源を使っているオーディオ機器にPetit Susieを使用しても効果はほとんどなく、またPetit Tank LEについてもアンプ(およびDAC?)以外の機器ではPetit Susieと同様に効果はなくて、むしろデメリットを感じた
  • (ネットワークオーディオの場合)オーディオ機器ではないAPやルーター(おそらくはスイッチング電源を使用しているネットワーク機器全般)にPetit Susieをつける効果は間違いなくあり、サウンドステージの透明感や広がりが向上するけど、2箇所につけた時よりも1箇所につけた時の方が音は良かったので、つける機器や数は実験をして決めた方が良い

結果としてPetit Susie&Petit Tank LEが1セット余ってしまったけど、勉強代と言うことで良しとしましょう。

エマーソンのパンタジャッキ。2本目のタイヤ交換作業中に動かなくなる....o(`ω´ )o

天気予報ではもう雪は降らなさそうなので、スタッドレスタイヤ夏タイヤに交換することにしました。
午前中はバタバタしていたので午後から作業開始。
昨年11月に導入したエマーソンのパンタジャッキ&インパクトレンチ用アダプタを実戦投入します。

briareos.hatenablog.jp

左フロントから作業を開始したのですが、昨年まで使っていたKTCのパンタジャッキに比べると車体を持ち上げるスピードがどうも遅い感じ。
マキタのインパクトレンチは打撃力4にしてあるのに何かおかしいです。
それにジャッキアップの際にパンタジャッキから銀色の粉(鉄粉)みたいなものが飛び散るんですよね。

それでも何とか左フロントタイヤの交換は完了し、次に右フロントタイヤを交換したのですが、ここで事件が起きました!

車体を上げた状態でパンタジャッキが動かなくなってしまったのです。
右回し(ジャッキアップ)、左回し(ジャッキダウン)ともに動きません。
インパクトレンチ用アダプタを外し、手回し用ハンドルでやってみたけどびくともしません。

車体が下がった状態で壊れたのなら何とでもなりますが、車体が上がった状態だとどうしようもないので一瞬途方に暮れました...( ; ; )

JAFを呼ぶことも考えたけどそれは最終手段とし、何か手段がないか探すためとりあえずジャッキアップポイントを見てみると、エマーソンのパンタジャッキのヘッド部分の左右にスイスポ車体のジャッキアップポイントがそれぞれ3cmほど見えています。

そこで車載パンタジャッキを取り出してきてエマーソンのパンタジャッキの横に並べて置いてみると、車載パンタジャッキのヘッド幅の半分くらいがジャッキアップポイントにかかりそうな感じ。

この状態だと車載パンタジャッキへの荷重が偏るので手回しハンドルを使って慎重にジャッキアップしてみたところ、何とかエマーソンのパンタジャッキを外せる高さまで車体を持ち上げることができました!

写真の黒いパンタジャッキがエマーソンのやつで右側の銀色のやつが車載パンタジャッキですが、エマーソンのやつはこの状態から全く動かなくなりました。

どうやら中心部を貫通する長いネジ(回転させることでジャッキが上下する)と本体のネジ穴が噛み合わなくなって動かなくなってしまった模様。
新品なのにちょっと信じられないですね。

その後は車載パンタジャッキにインパクトレンチ用アダプタを取り付けて作業を続けましたが、昇降速度も速くスムーズに作業を終えることができました!
一時はどうなることかと思ったけど、車載パンタジャッキ様様です!

実はインパクトレンチ用アダプタについても問題がありました。
それは固定用ナットがインパクトレンチの振動ですぐに緩んでくること。
緩んできたら締めることでとりあえず対応しましたが、本体ほどではないにせよ品質が(というか設計自体が)悪すぎます!

エマーソンの製品全てが悪いとは言わないけど、少なくともパンタジャッキとインパクトレンチ用アダプタは金輪際使う(買う)つもりはありません。

FX-AUDIO Petit Susie & Petit Tank をリニア電源に使ってみた ①

ブログでは紹介していなかったのですが、1月(PRELUDE導入前のK9 Pro ESSを使っていた時)にFX-AUDIO Petit Susie DC電源ノイズクリーナーというアクセサリーを導入しました。

1月30日のブログの写真にチラッと写っているので、もしかしたら気づいた方がいらっしゃったかもしれません。

新たなヘッドホンアンプ発注 & K9 Pro ESSの電源系変更 - memento


NBSのケーブルの左側に写っている謎の基板がPetit Susie

現在のヘッドホンシステムでDC電源を使っているのは、ストリーマー(トランスポート)のiFI ZEN StreamとサーバーのSoundgenicの2機で、Soundgenicの方は東京で組んでいたヘッドホンシステムの時からiFIのiPurifier DC2で対策済だったから、何も対策していないZEN Streamに試してみようという目論見でした。

iPurifier DC2にしてもPetit Susieにしても、スイッチング電源に対する効果は大きい(らしい)ものの、リニア電源に対する効果はイマイチよくわからないところがあり、iPurifier DC2導入時も紆余曲折はあったものの、最終的にはノイズフロアの低下と解像感の向上に寄与していそうな感じだったので使い続けています。

※この辺りの経緯に興味がある方は過去のブログをご覧ください。
DC iPurifier2の試聴 - memento
混沌と光明 - memento

話をPetit Susieに戻しましょう。

ZEN StreamにPetit Susieを使用した効果ですが、全くわかりませんでした...(^^;;
良くなったとも感じないし、悪くなったとも感じません。

なのでZEN Streamでの使用は早々に諦めて、光LAN(室内LAN用スイッチと、そこにカスケード接続しているオーディオLAN用スイッチとの接続に使用)のオーディオLAN側のMC(メディアコンバーター)につけてみました。
※MCにはTOPPING P50というリニア電源を使用しています。

すると(プラセボの蓋然性が大だけど)元々クリアだった音がもうちょっとだけクリアになった気がしたので、そのまま使うことに。
また室内LAN側のMCにつけてないのは片手落ちなので、もう1つ購入してつけておくことにしました。

ちなみにPetit Susieは主にスイッチングノイズ(高周波ノイズ)を除去するノイズクリーナーですが、それとペアとなるPetit Tankという製品もあり、こちらはコンデンサーによる瞬発的電力消費への対応とリップル低減に効果がある(と言う謳い文句の)アクセサリーです。
※DC電源は本来は出力電圧が一定であることが望ましいけれど、内部回路で平滑し切れずに電源周波数(50Hz/60Hz)に応じた電圧変動が出力に現れることがあり、その変動をリップルと言います

Petit Tankの存在は知っていましたが、ZEN StreamにしてもSoundgenicにしてもアンプではないので消費電力の変動が大きいとは思えないこと、また現在使用しているELSOUNDのDC電源はそれなりの価格だからリップルも小さいだろうと思って使用しませんでした。


それから日が流れてつい先日のこと。
たまたまYouTubeで次の動画を目にしました。


www.youtube.com

Petit SusieとPetit Tankをスイッチング型電源アダプターとトランス型電源アダプターに使用し、オシロスコープを使って効果を検証するという動画です。

詳細については動画をご覧いただければと思いますが、結論はこんな感じ。

  • スイッチング型電源アダプターにPetit SusieとPetit Tankを使用するとスイッチングノイズが大きく低減し、聴感上はトランス型電源アダプターと遜色なくなる
  • トランス型電源アダプターに使用すると電圧変動(リップル)の幅が低減するが、聴感上の変化はほとんど感じられない

この実験で使用していたトランス型電源アダプターはYAMAHAPA-3Cという2000円くらいの製品ですが、思っていたよりもリップルって大きいんだと思ったことと、Petit Tankも測定上はちゃんと効果があるんだというのが感想です。

ELSOUNDのDC電源は当然ながらPA-3Cのような大きなリップルは出ていないと思うけど、もしかしたら多少のリップルは出ているかもしれないし、その程度のリップルであればPetit Tankで吸収できるかも...と思っちゃったんですよね。
聴感上の効果は期待できないかもしれないけど、少しでもキレイな電源を供給してやることは精神衛生上の効果は大きいのです。

と言うことでPetit Tank [Limited Edition] と専用アクリルケースキットを購入。
Limited Editionと言うのは、導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを使った限定版です。


ケースキットを組み立て、SoundgenicのDC電源に取り付けてみました。

※白いのはiPurifier DC2です。

さて試聴結果ですが、強いて言うなら少しだけ音の粒立ちが良くなったような気がしないでもないけど、まあプラセボの範囲でしょうね。

と言うことで実験は終わりと言いたいところですが、実はPetit Susieの使い所を変え、Petit Tankに少し加工を施して昨晩試聴してみたところ、意外な結果に。

半信半疑なので今晩もう一度試聴して再確認した後、ブログに上げたいと思います。

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ⑥:ハムノイズ撲滅作戦の結果と最後の仕上げ

briareos.hatenablog.jp

一昨日実施したハムノイズ撲滅作戦第2弾の結果について書き留めておこうと思います。

まず現在悩まされているノイズについて整理しておくと、次の3つになります。

  1. アイソレーショントランスの唸り
  2. PRELUDE起因(?)のハムノイズ(素手で触ったら収まるノイズ)
  3. スピーカーオーディオシステム用の電源リジェネレーター(P10)の唸り

1については、これまでアイソレーショントランスのコンセントBから取っていたヘッドホンオーディオの全ての電源を、コンセントAとコンセントBに負荷分散すれば抑えられることがわかったので、アイソレーショントランスをAVラック裏からヘッドホンオーディオ用ラックの横に移設して電源を振り分けることで実現しました。

2については原因がよくわからないのですが、PRELUDE(アンプ)が関わっていることは間違いないので、唯一スタッキングしているR26(DAC)とPRELUDEの設置方法を少し弄ってみました(前回のブログを上げた後に思いついた)。
具体的には、PRELUDEの足として使用しているインシュレーター(ステンレス)の下に非導電性ゴムを敷いて、PRELUDEとR26の筐体同士を絶縁しました。
まあ気休めですが...。

3については、もしかしたらDCブロッカー(P10に供給される電気に混じっているDC成分を除去するアクセサリー)が効くかもしれないけど、本当に直流成分が原因なのかわからないので(どちらかというと懐疑的)、現時点では放置することにしました。

そして一昨日の就寝時に確認してみた結果、そして念の為に昨晩確認してみた結果は、次の通りです。

  • 1と2のノイズは無くなりました!
  • 3はまだ微かに聞こえるけど、対策前よりもノイズレベルが下がった気がします♪

1については予想通りだけど、2のハムノイズが無くなったのは予想外の成果で、これが一番嬉しいかも。
非導電性ゴムが効いたのかな?

3についてはヘッドホンから音が流れていない無音時でないと聞き取れない程度なので、極力意識しないように(当たり前のものとして慣れることに)します。

と言うことで、10日ぶりくらいにノイズを(ほぼ)気にすることなく音楽を聴くことができました♪
スイッチとサーバーを移設する前はそもそもノイズなんて無かったから単に元に戻っただけなんだけど、達成感がありますね。


これでヘッドホンオーディオシステムはほぼ完成形になりましたが、アイソレーショントランスと一緒に移設した光城精工の電源タップに使用している電源ケーブルが、オーディオ機器に付属してくる普通の3ピンケーブルなので(使えるケーブルがこれしか無かった)、システムの仕上げとして電源ケーブルを1本購入しました。

オヤイデ L/i50EXs2というケーブルで、以前導入したオヤイデの電源タップに使用されているのと同じケーブルです。

光城精工の電源タップにはTransparentの線材を使った自作ケーブルを使い、L/i50EXs2はとりあえずR26(DAC)に繋いでエージングしています。
※R26に繋いだ理由は、アンプ以外で一番消費電力が大きく、しかも常時通電なのでエージングに好都合だから。

明日の深夜にはメーカー推奨の通電30時間を超えるので、エージングが終わったら7本の電源ケーブルの配置について悩みたい(楽しみたい)と思います♪

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ⑤:ハムノイズ撲滅作戦 第2弾

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ネットワークスイッチ LHY Audio SW-6は予想以上の音質アップをもたらしてくれました。

しかしながらSW-6導入のため事前に実施したスイッチおよびサーバー設置場所の変更によってハムノイズが発生するようになり、その撲滅のために電源系取り回しの見直しを行なったところまでは昨日のブログに書いた通り。

そして就寝時にアイソレーショントランスの唸りおよびハムノイズが無くなったかどうかを確認しましたが、残念ながらまだ残っていました。

どうしても気になって仕方がないので、それから2時間ほどかけていくつかの実験や確認作業を実施した結果、次のことが判明しました。

  • アイソレーショントランスの唸りは、負荷量がトランス容量の上限に近くなると発生し、これが主要因
  • 昇圧トランスとの併用も若干影響があるみたい

私が使用しているアイソレーショントランスは今は亡き中村製作所のAIT-160TWと言うモデルで、160VA容量のトランスを2基搭載し、独立した2系統の電源を供給することができます。
しかも機器内部のスイッチを切り替えることで、各系統ごとに100V/120V出力の切り替えが可能です。

昨日のブログに書いた(面倒な)最終手段というのはこの120V出力を利用するというアイデアで、1系統(コンセントA)を100V、もう1系統(コンセントB)を120Vに設定すれば昇圧トランスが不要になるというものでした。
※外装を止めているネジ1本を舐めてしまった記憶があり、そのネジが外せるかどうかわからないので面倒だなと...。

しかしながら昨晩の実験で、昇圧トランスの有無よりも負荷容量の方が問題であることがわかったため、このアイデアは使えなくなりました。

現状、ヘッドホンオーディオの電源はAVラック裏に置いたアイソレーショントランスの1系統(コンセントB)で全て賄っています。
機器がストリーマー(ZEN Stream)、DDC(U18)、DAC(R26)、外部基準クロック(OCK-2)、アンプ(PRELUDE)の5台だった時は容量的に大丈夫だったけど、スイッチ(旧:Allied Telesis、新: SW-6)とサーバー(Soundgenic)を移設した結果、コンセントBから電源を取っている機器の台数が7台となって総負荷量が増し、それがトランスの唸りを招いたようです。

これを解決するためには、コンセントBにぶら下がっている機器台数を減らすしかありません。

そこで昨晩実験として115V機器4台(U18、R26、OCK-2、SW-6)の電源を、コンセントBではなく室内家電用コンセントから取ってみました。
※家電用コンセント→昇圧トランス→オヤイデ電源タップ→各機器 という経路

その結果、予想通りアイソレーショントランスの唸りは無くなりましたが、今度は別の問題が勃発!
何とR26のトランスが15秒周期で唸り出したのです。
一難去ってまた一難です... (T . T)

仕方がないのでR26の電源をヘッドホンオーディオ用の電源系統(100V)に移動した結果、R26の唸りは無くなり、この状態(コンセントBにZEN Stream、Soundgenic、R26、PRELUDEの4台がぶら下がった状態)ではアイソレーショントランスもほとんど唸らない(ごく微かに唸る)ことがわかりました。
※R26が何故15秒周期で唸ったのかは不明ですが、室内家電用コンセント&昇圧トランス&R26の組み合わせに原因があることは確かです。

しかしながら、それでもハムノイズは聞こえたのです。

そこで試しにヘッドホンを先日購入した密閉型のATI-A1000Zに変えてみたところ、ハムノイズは全く聞こえませんでした。
つまり、この時Arya Organicで聞こえたハムノイズの原因は、室内にある別の何かと言うことになります。
※Arya Organicは開放型なので外のノイズがそのまま聞こえていたわけです。
※念の為同じ開放型のHD800でも確認しましたが、Arya Organicほどではないにせよやはりハムノイズが聞こえました。

それから、ノイズを出していそうな機器の電源を一つずつ落としてハムノイズが消えるかどうか確認する作業を行いました。

その結果を踏まえ、Arya Organic使用時に聞こえる(過去に聞こえた)ハムノイズは次の3つのノイズが原因であることを突き止めました!

  1. アイソレーショントランスの唸り
  2. PRELUDE起因(?)のハムノイズ(素手で触ったら収まるノイズ)
  3. スピーカーオーディオシステム用の電源リジェネレーター(P10)の唸り

まず1のアイソレーショントランスの唸りですが、これはトランスにかかる負荷量を制限してやればほぼ無くなることがわかりました。

次に2のハムノイズですが、電源の取り回しルートの整理では解決できそうになく、少し困っています。
この手のノイズは機器アースをしっかり取ることが常套手段だけど、アースを落とす先が小さな仮想アース2個しかなく、これだけでは無くならなかったんですよね。
※2ピンの電源プラグの場合は電源極性が合ってない場合にノイズが出たりしますが、現在使用している電源ケーブルは全て3ピンなので機器の電源極性が間違っているということは(機器の内部配線自体が間違っている場合を除くと)あり得ません。

そして3のP10由来のハムノイズ(トランスの唸り)については、実は東京で使っていた時も微かに唸っていたのですが、部屋自体が山手通り沿いで煩かったので気になりませんでした。
ただ富山に来てオーディオを組んだ時には唸ってなかったと思うので、ヘッドホンオーディオ用機器が増えてオーディオ用電源回路(P10の電源もこの回路から取っている)に流れる電気の質が変わり、それがP10に影響したとしか考えられません。
※P10に接続しているオーディオ機器は休眠状態なので、P10にはほとんど負荷がかかっていません。
※そもそもトランスの唸りは電源に含まれるDC成分が原因であることがほとんどだから、DCブロッカーを導入してP10に使ってみようか思案中です。

と言うことで、2のハムノイズと、3のP10由来のノイズについては良い対応策が思い浮かばないため、とりあえず1のアイソレーショントランスの唸りについて対処することにし、その日は就寝することにしました。


そして今日の午前中に作業を実施。
基本方針は、アイソレーショントランスのコンセントBから取っているヘッドホンオーディオ用電源を、コンセントAとBの両方から取ることでトランスにかかる負荷量を抑制(分散)することです。

具体的対応策は2つ考えられました。

一番簡単なのは5m長の電源タップを導入し、コンセントAに繋いでヘッドホンオーディオ用ラックの側まで持ってくる方法。
ただしケーブルが5m長のオーディオ用電源タップなんて市販されていないので、オヤイデに特注で作ってもらうか、部材だけ購入して自作することになります。
当然、費用と製作時間がかかるので、今すぐに実施できる施策ではありません。

となると残る手段は一つだけで、それはアイソレーショントランス自体をヘッドホンオーディオ用ラックの側に持ってくること。
この場合、現在アイソレーショントランスのコンセントAから電源を取っているHDDレコーダー3機とApple TVの電源はノイズが多い室内家電用コンセントから取らざるを得なくなりますが、仕方ありません。

また115V機器4台を2つのコンセントに分散させる必要があるので、100V用差し込み口が1つ不足します。
そこでHDDレコーダーの電源用に使用している光城精工の電源タップ(3口)とヘッドホンオーディオで使用しているMTB-4改(4口)を入れ替えることにしました。

結果、ヘッドホンオーディオ用の電源供給は次のようになりました。

▪️アイソレーショントランス:コンセントA
① 昇圧トランス(115V)→ R26
② PRELUDE

▪️アイソレーショントランス:コンセントB
① 昇圧トランス(115V)→ オヤイデ電源タップ → U18、OCK-2、 SW-6
② 光城精工電源タップ → Soundgenic、ZEN Stream


※長四角の銀色筐体がアイソレーショントランス。上方にあるのがオヤイデのタップで、下方にあるのが光城精工のタップ。

エアコンを止めてノイズチェックを行いましたが、現時点ではアイソレーショントランスの唸りも無いし、Arya Organicからハムノイズは聞こえませんでした。

就寝時に最終チェックを行うつもりだけど、新たなノイズ対策機器を導入せずに現在できることはこれ以上無さそうなので、結果がどうであれ当面はこの状態で使うことになりそうです。

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ④:ネットワークスイッチ LHY Audio SW-6 の威力

BEATECHNIKで購入したLHY Audio SW-6が11日の9時半に到着したので、直ぐにAllied Telesisのスイッチとの入れ替え作業をしました。
※Soundgenicは予定通りアイソレーティッドRJ45ポートに接続。
※SFPポートには同梱のRJ45用トランシーバーを使ってultraRenduへのLANケーブルを接続。
※光LANのMCからのLANケーブルはLAN iSilencerを介して通常のRJ45ポートに接続。
※RJ45ポートに空きがあるので、一応R26にも接続しておきました。
※OCK-2の10MHz矩形波出力を基準クロックとして入力しました。

接続後にちょっとだけ聴いてみた印象は「前より少しだけ音がハッキリしたかな?」というものでしたが、インストール直後の感想なんて当てにならないので、兎にも角にもシステムエンハンサーのリピート再生を開始。

そして就寝時(約13時間通電後)に試聴した際の感想は以下の通りで、想像していた以上の変化がありました!

  • 立体感が増して3D(後方を除いた360°リアリテイサウンド)のような聴こえ方
  • 空間が一回り広がり(上下左右奥行き)、音源の位置が少し遠ざかった
  • (音数/音源の数が多い楽曲では)音で満ちていた空間が、音が散りばめられた空間になった
  • 音の定位が明確になり、音源位置が"その辺り"だったのが"そこ"とピンポイントでわかるようになった
  • 音像がさらにスリムになった
  • クロックの精度が上がったような効果
  • エッジが立っているわけではないのに音が立っている
  • これまでガラス越しだったものが、ガラスが無くなって直に見ている感じの、凄く生っぽくリアルな音
  • (スピーカーオーディオの)スピーカーから1mくらいの場所で聴いているような聴こえ方

あくまで気分的(精神衛生的)に「他の機器がオーディオ機器なのにスイッチだけは汎用機器だからボトルネックになり得る」と思って買い替えたのだけど、音質においてスイッチが実際にボトルネックになっていたことがわかりました。

スイッチをSW-6に交換した後の音は、何と言うか、システムが本来有していた能力を全て解放したような、全てが底上げされた感じがします。

スイッチは音楽信号が通るので当然音質に影響するとは思っていました。
でも所詮はスイッチだから「少し音がクリアになるくらいかな?」と思いきや、システムに外部基準クロックを入れた時くらいの変化量でした!

これまでは侮っていたけど、この結果を目の当たりにするとスイッチも重要なオーディオ機器だと認めざるを得ません。
テレガードナーのスイッチ&専用ケーブルセットって40万円以上もして理解不能だと思ってたけど、今ならそういう製品の存在意義がわかる気がします。


と言うことで予想していた以上の効果があったSW-6ですが、実はSW-6導入のために行ったセッティング変更によってある問題が生じていました。

それはハムノイズの発生で、ヘッドホンから無音時に微かに"ブーン"というノイズが聞こえるようになってしまったのです。
PRELUDEやR26の筐体を素手で触るとノイズが収まるので、恐らく電源環境に起因するものだと思われます。

ハムノイズが聞こえ始めたのはスイッチとサーバーを移設してからで、空いている100Vのコンセントが無かったため(SW-6用に115Vのコンセントは1つ空けてあった)Allied Telesisのスイッチの電源をオーディオ用ではない室内家電用のコンセントから取っていたことが関係しているのではないかと思い、SW-6が届くまで我慢することにしました。

しかしながらSW-6が届き、ヘッドホンオーディオ用の全ての機器の電源をオーディオ用電源から取ったにもかかわらず、ハムノイズは消えなかったのです。
これが月曜の就寝時の状況。

翌火曜の就寝時に聴いた際もハムノイズは聞こえたので原因を考えてみた結果、PRELUDEの電源を100Vから取っていることが原因かもしれないという閃きがあり、PRELUDEの電源を昇圧トランス経由に変更してみたところ、豈図らんや、ハムノイズは増えてしまいました!
※スイッチ、クロック、DDCDACが115V給電なので、100V給電のPRELUDEとの電位差が影響しているのではないかと思ったわけですが、全くの検討はずれでした...(^^;;

時刻は既に深夜1時を回っていたので、原因究明は翌日に持ち越すことにしました。

そして翌朝(今朝)、家事を全て終えた10時過ぎからハムノイズ撲滅作戦に取り掛かりました。

電源系が原因である蓋然性が大きいので、全ての機器の電源を落とし電源ケーブルの取り回しルートの整理を行いました。
その一端として、MTB-4改の2つのコンセントに分かれていた2台の昇圧トランスの電源を、1つのコンセントにまとめました。
※1つには100V機器2台、もう1つには昇圧トランス2台という振り分けです。

作業が終わったので試聴に取り掛かろうと全ての機器の電源を入れ、騒音を無くすためにエアコンを止めたのですが、「運転を停止します」という音声が流れてしばらくしてもブーンというノイズが聞こえます。
「フィルター掃除を開始します」という音声は流れなかったのでおかしいなと思ってエアコンの近くまで行って耳をそば立ててみたところ、意外にもノイズは上(エアコン)からではなく下から聞こえるのです。

「ん...?」と思いつつノイズ源を探してみたら、何とアイソレーショントランスがこれまで聞いた事がないくらい盛大に唸っていました!

「これは!」とピンときてPRELUDEの電源をオフにすると、唸りは微かに聞こえる程度に下がりました。
そう、盛大な唸りの原因は2台の昇圧トランスの電源をMTB-4改の片方のコンセントにまとめた事だったのです。
※理由はわからないけど、昇圧トランスの電源を2つのコンセントに分けると唸りは少し減りました。

そこで使用する昇圧トランスを1台にし、PRELUDEの電源は元通り100Vから取って電源を入れてみたところ、アイソレーショントランスの唸りは微かに聞こえるか聞こえないかというレベル(完全に無くなったわけではない)にまで下がりました。

どうやらアイソレーショントランスに昇圧トランスを接続するのはあまり良くないようです。
※以前に昇圧トランスを2台使った時(接続機器の台数がまだ少なく電源負荷が小さかった時)は唸りもなかったしハムノイズも聞こえなかったので、昇圧トランスの負荷が大きくなるとアイソレーショントランスが唸るものと思われます。

昇圧トランスを使わないようにすればアイソレーショントランスの唸りは完全に無くなりそうな気がするけど、まずはこの時点でヘッドホンからハムノイズが聞こえるかどうかを確かめてみることに。

結果、ハムノイズは月曜深夜のレベルで、まだ微かに聞こえます。

そこでPRELUDEの電源ケーブル(Andromeda)をSoundgenic用DC電源に使っているケーブル(AET SIN AC:Andromedaよりもシールドが強そう)と交換してみたところ、ハムノイズはほぼほぼ聞こえなくなりました(聞こえなくなったような気がするけど確信はありません)。

エアコンは止めたものの暗騒音は深夜の方が小さいので、今日の就寝時にもう一度確認してみるつもり。

もし微かでもハムノイズが聞こえた場合は(面倒なのでできればやりたくなかった)最終手段を試してみようと思います。


⚫︎ATH-A1000Zの100時間エージングが終わったのでNT-505は撤去し、R26とPRELUDE間をバランス接続に一本化することで必要無くなったRCAケーブルも撤去。
また重ねて置いてあったDC電源2台と仮想アース2台も平置きにして、ケーブル取り回しを再調整した現在の設置状況はこんな感じ。
写真ではわかりにくいけど、以前に比べるとスッキリしました♪