BEATECHNIKで購入したLHY Audio SW-6が11日の9時半に到着したので、直ぐにAllied Telesisのスイッチとの入れ替え作業をしました。
※Soundgenicは予定通りアイソレーティッドRJ45ポートに接続。
※SFPポートには同梱のRJ45用トランシーバーを使ってultraRenduへのLANケーブルを接続。
※光LANのMCからのLANケーブルはLAN iSilencerを介して通常のRJ45ポートに接続。
※RJ45ポートに空きがあるので、一応R26にも接続しておきました。
※OCK-2の10MHz矩形波出力を基準クロックとして入力しました。
接続後にちょっとだけ聴いてみた印象は「前より少しだけ音がハッキリしたかな?」というものでしたが、インストール直後の感想なんて当てにならないので、兎にも角にもシステムエンハンサーのリピート再生を開始。
そして就寝時(約13時間通電後)に試聴した際の感想は以下の通りで、想像していた以上の変化がありました!
- 立体感が増して3D(後方を除いた360°リアリテイサウンド)のような聴こえ方
- 空間が一回り広がり(上下左右奥行き)、音源の位置が少し遠ざかった
- (音数/音源の数が多い楽曲では)音で満ちていた空間が、音が散りばめられた空間になった
- 音の定位が明確になり、音源位置が"その辺り"だったのが"そこ"とピンポイントでわかるようになった
- 音像がさらにスリムになった
- クロックの精度が上がったような効果
- エッジが立っているわけではないのに音が立っている
- これまでガラス越しだったものが、ガラスが無くなって直に見ている感じの、凄く生っぽくリアルな音
- (スピーカーオーディオの)スピーカーから1mくらいの場所で聴いているような聴こえ方
あくまで気分的(精神衛生的)に「他の機器がオーディオ機器なのにスイッチだけは汎用機器だからボトルネックになり得る」と思って買い替えたのだけど、音質においてスイッチが実際にボトルネックになっていたことがわかりました。
スイッチをSW-6に交換した後の音は、何と言うか、システムが本来有していた能力を全て解放したような、全てが底上げされた感じがします。
スイッチは音楽信号が通るので当然音質に影響するとは思っていました。
でも所詮はスイッチだから「少し音がクリアになるくらいかな?」と思いきや、システムに外部基準クロックを入れた時くらいの変化量でした!
これまでは侮っていたけど、この結果を目の当たりにするとスイッチも重要なオーディオ機器だと認めざるを得ません。
テレガードナーのスイッチ&専用ケーブルセットって40万円以上もして理解不能だと思ってたけど、今ならそういう製品の存在意義がわかる気がします。
と言うことで予想していた以上の効果があったSW-6ですが、実はSW-6導入のために行ったセッティング変更によってある問題が生じていました。
それはハムノイズの発生で、ヘッドホンから無音時に微かに"ブーン"というノイズが聞こえるようになってしまったのです。
PRELUDEやR26の筐体を素手で触るとノイズが収まるので、恐らく電源環境に起因するものだと思われます。
ハムノイズが聞こえ始めたのはスイッチとサーバーを移設してからで、空いている100Vのコンセントが無かったため(SW-6用に115Vのコンセントは1つ空けてあった)Allied Telesisのスイッチの電源をオーディオ用ではない室内家電用のコンセントから取っていたことが関係しているのではないかと思い、SW-6が届くまで我慢することにしました。
しかしながらSW-6が届き、ヘッドホンオーディオ用の全ての機器の電源をオーディオ用電源から取ったにもかかわらず、ハムノイズは消えなかったのです。
これが月曜の就寝時の状況。
翌火曜の就寝時に聴いた際もハムノイズは聞こえたので原因を考えてみた結果、PRELUDEの電源を100Vから取っていることが原因かもしれないという閃きがあり、PRELUDEの電源を昇圧トランス経由に変更してみたところ、豈図らんや、ハムノイズは増えてしまいました!
※スイッチ、クロック、DDC、DACが115V給電なので、100V給電のPRELUDEとの電位差が影響しているのではないかと思ったわけですが、全くの検討はずれでした...(^^;;
時刻は既に深夜1時を回っていたので、原因究明は翌日に持ち越すことにしました。
そして翌朝(今朝)、家事を全て終えた10時過ぎからハムノイズ撲滅作戦に取り掛かりました。
電源系が原因である蓋然性が大きいので、全ての機器の電源を落とし電源ケーブルの取り回しルートの整理を行いました。
その一端として、MTB-4改の2つのコンセントに分かれていた2台の昇圧トランスの電源を、1つのコンセントにまとめました。
※1つには100V機器2台、もう1つには昇圧トランス2台という振り分けです。
作業が終わったので試聴に取り掛かろうと全ての機器の電源を入れ、騒音を無くすためにエアコンを止めたのですが、「運転を停止します」という音声が流れてしばらくしてもブーンというノイズが聞こえます。
「フィルター掃除を開始します」という音声は流れなかったのでおかしいなと思ってエアコンの近くまで行って耳をそば立ててみたところ、意外にもノイズは上(エアコン)からではなく下から聞こえるのです。
「ん...?」と思いつつノイズ源を探してみたら、何とアイソレーショントランスがこれまで聞いた事がないくらい盛大に唸っていました!
「これは!」とピンときてPRELUDEの電源をオフにすると、唸りは微かに聞こえる程度に下がりました。
そう、盛大な唸りの原因は2台の昇圧トランスの電源をMTB-4改の片方のコンセントにまとめた事だったのです。
※理由はわからないけど、昇圧トランスの電源を2つのコンセントに分けると唸りは少し減りました。
そこで使用する昇圧トランスを1台にし、PRELUDEの電源は元通り100Vから取って電源を入れてみたところ、アイソレーショントランスの唸りは微かに聞こえるか聞こえないかというレベル(完全に無くなったわけではない)にまで下がりました。
どうやらアイソレーショントランスに昇圧トランスを接続するのはあまり良くないようです。
※以前に昇圧トランスを2台使った時(接続機器の台数がまだ少なく電源負荷が小さかった時)は唸りもなかったしハムノイズも聞こえなかったので、昇圧トランスの負荷が大きくなるとアイソレーショントランスが唸るものと思われます。
昇圧トランスを使わないようにすればアイソレーショントランスの唸りは完全に無くなりそうな気がするけど、まずはこの時点でヘッドホンからハムノイズが聞こえるかどうかを確かめてみることに。
結果、ハムノイズは月曜深夜のレベルで、まだ微かに聞こえます。
そこでPRELUDEの電源ケーブル(Andromeda)をSoundgenic用DC電源に使っているケーブル(AET SIN AC:Andromedaよりもシールドが強そう)と交換してみたところ、ハムノイズはほぼほぼ聞こえなくなりました(聞こえなくなったような気がするけど確信はありません)。
エアコンは止めたものの暗騒音は深夜の方が小さいので、今日の就寝時にもう一度確認してみるつもり。
もし微かでもハムノイズが聞こえた場合は(面倒なのでできればやりたくなかった)最終手段を試してみようと思います。
⚫︎ATH-A1000Zの100時間エージングが終わったのでNT-505は撤去し、R26とPRELUDE間をバランス接続に一本化することで必要無くなったRCAケーブルも撤去。
また重ねて置いてあったDC電源2台と仮想アース2台も平置きにして、ケーブル取り回しを再調整した現在の設置状況はこんな感じ。
写真ではわかりにくいけど、以前に比べるとスッキリしました♪