当初はビジュアルシステム用サブウーファーとして導入したKEF Kube8bでしたが、リアルサラウンドシステムの中核として導入したBose Smart Soundbar 900と組み合わせて使うことができなかったのは先日の日記に書いたとおりです。
結局、ビジュアルシステム用サブウーファーはBose Bass Module 700を新たに導入することとなったため、Kube8bの使い所がなくなってしまいました。
そこで考えたのが、オーディオ用サブウーファーとしての活用。
ただ、以前SALOGIC D.CUBE2 EXをオーディオシステムにインストールしてみた時にはGuarneri Mementoの音との調整がうまく取れなかったという経験もあるため、Kube8bが使えるかどうかは実際に鳴らしてみないことにはわかりません。
と言うことで試してみました。
プリアンプのNagra PL-LにはRCA出力端子が2組あるのですが、2組からの同時出力はできない仕様となっているため、amazonにてオーディオテクニカのRCA分岐アダプタを購入。
K's Labの製品(ロジウムメッキ)と迷ったものの、ロジウムメッキって音への影響が結構強い故〜その音がハマると強いし、実際PL-Lに使っているACケーブル(JORMA DESIGN AC LANDA)のプラグ&コネクタはロジウムメッキのETP-960RH / ETP-930RHで、倍音成分が豊富でこれはこれでとても気に入っているのですが〜、とりあえず今回は無難な製品を選びました。
と言うのも、サブウーファーだけ考えればロジウムメッキでもよかったけど(ロジウムメッキは高音域への影響が強いのでサブウーファーにはあまり関係がない?)、分岐した信号はパワーアンプに入ってシステム自体の音に影響してくるため、今はそれを避けたかったからです。
尤も、どんな音になるのか聞いてみたいという気持ちはあるので、いずれ試してみることになるでしょう。
オーディオテクニカの分岐アダプタを取り付けたPL-Lはこんな感じ。
ちなみに分岐アダプタ使用による音への影響は、音質的影響も、(出力を分岐することでの)音量的影響も、幸いなことにほとんど感じませんでした。
PL-LからKube8bへのインターコネクトケーブルにはMonster Cable M550iを使用。
できればNBSのKing SerpentIIIを使いたかったけど、ケーブルが太く固いので取り回しが悪くてKube8bの設置場所が限定されてしまうため、取り回しの良いM550iを使うことにしました。
ACケーブル(メガネ型)はTechnics SC-C50に使用しているaudioquest NRG-X2を外してきて流用。
SC-C50の役割はBoseのサウンドバーで上位代替できそうなので(この話はいずれ上げようと思います)、出番が減りそうなSC-C50の方は純正ケーブルに戻しました。
接続完了後、いよいよ音出しです。
まずはKube8bからちゃんと音が出るかどうかですが、これは問題ありませんでした。
次は位置調整および位相調整です。
ちなみにGuarneri Mementoは背面バスレフタイプなので、バスレフポートからの低音は逆相になります。
とりあえずはテストなのでKube8bからの低音がわかりやすいようカットオフは120Hzと高めに設定し、Kube8bは正相にしてGuarneri Mementoのバッフル面と合わせて設置してみました。
でも出てきた音は、低音が出てるような出てないような変な感じ!
Kube8bの音量を上げても低音は大きくならず、むしろ音量をゼロにすると低音が普通に違和感なく出ます。
要するに位相が合ってないと言うことですね。
Guarneri Mementoのウーファーは150mmと小さいので、バスレフポートからの低音の支配力が大きいと言うことなのでしょう。
そこでKube8bの位相を逆相にしてみたところ、今度はまともに低音が出るようになりました♪
次に、Kube8bの位置を20cmの範囲(一番前はGuarneri Mementoよりも少し前くらいの位置で、後ろはKube8bがAVラックに当たらないギリギリの位置)で少しずつ移動させながら音を聞いてみました。
周波数50Hzの波長の長さは680cm(半波長だと340cm)なので20cmなんて大した影響はないだろうと思っていたのですが、やっぱり微妙に低音の聞こえ方が変わります。
試聴曲を変えながら何度も試してみた結果、Kube8bを一番後ろに下げた時の音が一番しっくりきました。
推測ですが、Guarneri Mementoのバスレフポートの位置に近くなるからではないかと思います。
そう言う意味ではあと十数cmほど下げた方が良いのでしょうが、AVラックと干渉してしまうのでそれは無理なのでした。
Guarneri Mementoを前に出すのも嫌ですしね。
位相と位置が決まったので、次はカットオフ周波数と音量を調整。
最初は音量を中間に固定し、カットオフを一番低い40Hz(ちなみにGuarneri Mementoの最低再生周波数は39Hz)から初めて少しずつ上げて聞いてみました。
楽曲(ジャンル)によって良いと思うカットオフ周波数は異なったけど、最大公約数的に60Hzで設定することに決定。
最後に音量を中間位置から前後させて良いポイントを探った結果、中間位置よりも少し小さいくらいが、主張しすぎないけど控えめな存在感は感じられる程よいバランスに感じたので、これで決定。
もう少し音量を上げても大丈夫なんだけど、シアター用とは異なりオーディオ用サブウーファーは少し物足りないくらいで使うのが良いと思っています。まあ、そもそも使わない状態の音に不満があったわけではありませんしね。
そして、実は最大の問題だと思っていた音色のマッチングについて。
今回試聴した楽曲(NewAge、Rock、Pops、Jazz、Classicalから低音成分が多そうな曲をそれぞれ数曲ピックアップして使用)においては、ほとんど違和感を感じませんでした!
一番危惧していたクラシックでも、ピアノ、チェロ、パイプオルガンのいずれも音色のつながりは良い感じ。
と言うことで、Kube8bはオーディオシステム用のサブウーファーとして使うことに決定!
TV用サブウーファーを選ぶ(Kube8bに決めた)際のいくつかの条件の中に、カットオフ周波数および位相の調整ができるという条件を入れたけど、今思えばこの2点を入れておいて本当に良かったです。そうでなかったらオーディオシステム用サブウーファーへの転用はできなかったでしょうからね。
今後についてですが、カットオフ周波数と音量については暫定的と言うことで、これから使いながら微調整していく予定。
あと、ACケーブル(Boseに使っているFURUTECH、ZONOTONEとの入れ替え)とRCA分岐アダプタ(ケーズラボのロジウムメッキのやつ)についてもいずれ試してみようと思います。
当初意図した使用方法とは変わってしまったけど、Kube8bへの投資が無駄にならなくてよかったです♪
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