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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ③:ラストピースはオーディオグレード・ネットワークスイッチ

ヘッドホンオーディオシステムの最終フェーズにおけるラストピースとして導入する機器は、オーディオグレードのネットワークスイッチです。

現在のシステム構成は次のようになっていますが、俯瞰的にみるとネットワークスイッチが弱いなと思ったのです。

ミュージックサーバー:IO DATA Soundgenic(2TB SSD/クロック換装)
↓ LINKUP Cat8 単線LANケーブル
ネットワークスイッチ:Allied Telesis AT-GS910/8
↓ LINKUP Cat8 単線LANケーブル
ネットワークストリーマー:iFI ZEN Stream

DDC:GUSTARD U18

DAC:GUSTARD R26 ← 10MHz 基準クロック:LHY Audio OCK-2

アンプ:HIFIMAN Goldenwave Prelude


このネットワークスイッチは東京にいた時、宅内用LANを構築する際に導入したもので、信頼性と安定性からAllied Telesisを選びました。
※電源内蔵でファンレスという点も大きな選択理由となっています。
※東京にいた時は3台のスイッチを使っていましたが、全てAllied Telesisで統一していました。

その後ネットワークオーディを始め、ネットワーク品質が音質に影響することが徐々にわかってきました。
最初はLANケーブルによる音の変化で、決定打となったのは光LANによるノイズアイソレーション効果ですね。

現在オーディオに使っているメタルLANケーブルは音質観点で全てLINKUP Cat8 単線に置き換えましたが、唯一手が入っていないのがネットワークスイッチなのです。
ミュージックサーバーからの音楽データは全てこのスイッチを経由しているので、ここが汎用品レベルだと画竜点睛を欠くと思った次第。


導入するスイッチは、先日基準クロックとして導入したOCK-2と同じLHY AudioのSW-6です。


www.beatechnik.com


SW-6を選んだ理由は次の通り。

  • 先日導入したOCK-2の性能およびビルドクオリティが高く、LHY Audioの製品は信頼できると感じた
  • SW-6はOCK-2と同じ筐体を使用しており、内部構成もほぼ同じである
  • 通常のRJ45ポートを4口、アイソレートされたRJ45ポートを1口備えている
  • 光LAN用のSFPポートを1口備えている
  • 10MHz基準クロックを入れることでReClock精度を高めることができる

光LAN導入の際に調べた情報によると、ルーターおよびミュージックサーバーからのノイズを遮断するのが音質アップに効果的とのこと。

ルーターからのノイズはルーター直下のスイッチとオーディオ用スイッチを光LANで接続することにより遮断できています。

しかしながらミュージックサーバーからのノイズは遮断できていないので、SW-6のアイソレート(ガルバニック絶縁)されたポートをミュージックサーバー用に使えるなと思いました。

※以前、実験的にミュージックサーバーとスイッチの間に光LANを入れてみたけど、私が使用しているMC&トランシーバー&光ケーブルのセットではメリット(解像感が僅かに上がる)よりもデメリット(僅かながら音の勢いが減り倍音が整理されて少し物足りなく感じる)の方が大きかったので採用しませんでした。
※音楽データを光LAN経由で送る場合は、オーディオ用と銘打ったMCと、音質の良いトランシーバー&光ケーブルを使用しないとダメなようです。
※現在使用している光LANは、音楽データは一切通らずあくまでスイッチ間のノイズアイソレーションを目的に使用しているので安物でも十分だと思っていますが、MC用電源ノイズの影響はあるのでリニア電源(2台のMC毎に別のリニア電源を使用)を使って一応対策しています。

またSFPポートがあるので、現在2台のスイッチ間に使用している光LANのオーディオ用スイッチ側のMCの代わりにこのSFPポートを使用できるかもしれません。
ルーター側のMCとは別のメーカー/製品なので、ちゃんと動作するかどうかはやってみないとわかりません(相性問題とかあるかもしれないので)。

さらに10MHz基準クロックを入れられるので、OCK-2の使っていない出力を有効活用することができます。
※実はこのことがあったのでミュージックサーバーとスイッチをヘッドホンオーディオシステムのラックに移設したという訳。
※そうしないと5mのクロックケーブルを用意しなければなりませんが、そもそも長いクロックケーブルなんて使いたくありませんからね。

他のメーカーのスイッチも見てみたけど、ガルバニックアイソレーションされたRJ45ポート、SFPポート、基準クロック入力端子を備えたSW-6のような製品は見当たらなかったので、これに決めました。

LHY Audioの製品って、こう言う気の利いた製品を比較的リーズナブルな価格で提供しているところがお気に入りです。


OCK-2と同じくBEATECHNIKで購入したSW-6は、3/10 13時現在、関西国際空港での通関中なので、順調に行けば夕方に日本郵便に引き渡され、明日の午前中に届くと思われます。

スイッチをSW-6に変えたからと言って音が大きく変わるとは思ってないけど、ボトルネックになり得る箇所を潰せるので気分は上々です♪

ATH-A1000Z ①:密閉型ヘッドホンを衝動買い...(^^;;

ヘッドホンオーディオのシステムの方は来週には最終形に持って行けそうです。
一方のヘッドホンはと言うと、開放型のヘッドホンはArya OrganicとHD800の2台あれば十分だけど、密閉型はEdition8だけなのでもう一台あっても良いな...と。
※Edition8ってイヤーパッドを耳の上に載せるタイプなんだけど、最近耳が痛くなることが増えたので、耳をすっぽり覆うタイプの密閉型があると良いかもと思っていました。

そこで何の気なしにamazonのサイトを開きました。
とは言え気になる機種があるわけでもないので"密閉型ヘッドホン"という検索ワードで表示された結果を漠然と眺めていたのですが、そう言えば昔オーディオテクニカのヘッドホン(ATH-W1000X)を使っていたことを思い出し、

"オーディオテクニカ" "密閉型ヘッドホン"で検索したところ、上位の方に出てきたシルバーのヘッドホンに目が止まりました。
それはATH-A2000Zという機種で、チタニウムハウジングとのこと。

チタンという素材には意味もなく惹かれてしまう困った性なのですが、レビューの中に「中高音がキンキンするので、アルミハウジングのATH-A1000Zの方がいい」というコメントがありました。

個人的にキンキンする音は非常に苦手なのでATH-A1000Zの方を見てみると、ATH-A2000Zとの違いはハウジング素材だけのようです。
※ATH-A2000Z、ATH-A1000Zは2015年11月発売なので8年ちょっと前のかなり古いモデルなのですが、メーカーサイトではまだ現行製品(生産完了品マークがついていない)として扱われていました。

そして何より目を惹かれたのが、少し暗めのメタリックレッドのハウジングカラー。


「カッコイイかも...♡」


以前使っていたATH-W1000Xは割と好きな音だったけどウッドハウジング(ブラックチェリー)の響きがだんだん耳についてきたので手放したのですが、アルミハウジングであれば余計な響きは乗って無さそうだし、何と言っても色がとても好みです。

でも45100円は(衝動買いするには)ちょっと高いなぁ...と二の足を踏んでいたら、中古品の中に「未使用・外箱に破損あり」という商品を見つけました。
しかも価格は27070円なので新品販売価格の40%オフになってます。
※メーカーサイトで調べてみたら希望小売価格は税込54868円だったのでほぼ半額ですね。

これは買うしかないと即断し、ポチりました!


翌日届いたので早速開封

実物の色も思った通り良い感じのメタリックレッドでした!

ケーブルが交換不可のアンバランスタイプで、しかもそのケーブルが3mもあるのは使いにくいから、近いうちに脱着式のバランスケーブルに改造するつもりです。

12時間ほどエージングをして就寝時に試聴しましたが、高音は全然伸びてないし解像力もかなり悪いですね。

でも低音の質感は悪くないしボーカルはまあまあだったので、ちゃんとエージングすればそれなりに良い音で鳴ってくれそう。

とりあえず100時間を目標にエージングを進めたいと思います。

HIFIMAN Arya Organic ③:1ヶ月間使用した感想


4台目のヘッドホンとして初めて平面磁界型のHIFIMAN Arya Organicを導入し、1ヶ月が経ちました。

その間にGUSTARD R26(DAC)、GUSTSRD U18(DDC)、LHY Audio OCK-2(10MHz外部基準クロック)を立て続けに導入し、さらに先日Audio Magicのラックを引っ張り出してきてヘッドホンオーディオシステムのセッティングを大幅に変更したりしたため、Arya Organicの音はどんどん変化(進化)しました。

今週末か週明けにヘッドホンオーディオシステム最後の機器が届く予定なのでまだ音が変化する可能性はあるけど、恐らく大きな変化にはならないと思うのでArya Organicについての感想を書き留めておきたいと思います。



まず最初に使用感についてですが、私が使っている4台のヘッドホンの中で一番重い440gなのに重さはさほど感じず、意外にも装着感(身体を起こして普通に装着した状態、ベッドに仰向けに寝て装着した状態ともに)は4台中で最も良いです。
Sennheiser HD800:370g、Beyerdynamic T1:350g、Ultrasone Edition8:260g
※Arya Organicのイヤハウジング部は大きいので寝ながら聴く際に枕と干渉して使いづらいのではないかと心配していましたが、ティアドロップ型なので意外に干渉は小さく、HD800よりも使いやすかったです。

イヤパッドの耳当たり・肌触りともにとても良く、長時間装着してもほとんど苦になりません。

唯一使いにくいと思うのがイヤハウジング部が左右ともに360°回転する仕様になっている点で、ケーブル(両出し)が捻れやすいんですよね。
※180°で回転にストップがかかるようになっていると使いやすいのですが...。

また開放型なので当然だけど、周囲の音が全て耳に入ってきます。
かなり微かな音でも聞こえるので、クラシックや静かめのジャズなんかをちゃんと聴く場合はエアコンを止めないと気になってしまって音楽に集中できません。

HD800も周囲の音は聞こえるけど、Arya Organicはそれ以上だと思います。



さて肝心の音の感想です。

最初に触れたように1ヶ月の間に音は変わりましたが、"これがArya Organicの特徴だ"と感じたことを書いておきたいと思います。
※ケーブルはGUCraftsman(バランスケーブル)を使用。

  • 情報量が多く解像感が高い精緻な音だが、無機質さは微塵もなくとても自然
  • ニュートラルよりも若干ウォーム寄りの音色
  • 深い低音から高音までバランス良く鳴らすが、特に低音の量感の多さが印象的
  • 低音の量感は私が持っている4台の中で一番多い
  • 弾力性のある低音で、タイトさや重さという点ではやや弱い
  • ボーカルの存在感が強い
  • 弦楽器はしなやかさ、艶、音の重層的表現などとても素晴らしい
  • 高音はきっちり出ているが、金属的な音の表現はやや弱い
  • サウンドステージは上下左右に広く、奥行き感はそれほどでもない
  • サウンドステージはHD800の方が少し広い
  • 楽器の位置がHD800よりも少し近く感じる(高音は遠くで鳴るけど、低音は近い感じ?)
  • 空気感を良く表現する
  • 強弱の表現の幅が大きい

今使っている4台と過去に使ったことがあるヘッドホンの中で、最も自然な音に感じたのがArya Organicです。

周波数バランスや音色に際立った特徴があるわけではなく、至極ナチュラルで耳あたりが良い音なのですが、とても細かな音やニュアンスまで表現するので、音がとてもリアルです!

基本的にはどのジャンルでも鳴らせるけど、強いて言うならメタルやEDMは得意ジャンルではなく、やはりアコースティック系やボーカル物が得意かな。

情報量と解像力に秀でているのでK9 Pro ESS搭載のES9038PRO(DACチップ)と合うのかなと思ったらそうでもなくて、むしろR-2R(マルチビット)の方が相性が良いと感じました。

外部クロック(OCK-2)を入れるとフォーカス感が高まり音像がスリムになるので、Arya Organicの解像感がさらに活きてくる感じ。

またPRELUDEとの音の相性は同じHIFIMAN製故かもしれないけど抜群で、R26(R-2R) & PRELUDE(A級アンプ) & Arya Organicのトリオは "自然で心地良い音" という点では最強なのではないか、と思ってしまいました♪

※音色は心地良いし音量を上げても煩くならないので(音の歪みが極めて小さい故?)ついつい大きめの音で聴いてしまいがちなんだけど、耳に負担をかけたくないので"小さすぎず大きすぎないギリギリの線"に音量調整しようとするも、PRELUDEの出力が10Wと大きいためにArya Organic(インピーダンス:16Ω、感度:94dB)だとボリューム最小位置から少し動かしただけでそこそこの音量になってしまい、微妙な音量調整が難しいところが玉に瑕。
※PRELUDEのゲインをLOWにすれば多少調整しやすくなるんだけど、音が若干鈍るので常にHIGHゲインで使用しています。


Edition8の刺激的な高音と強い低音も好きだし、HD800の少しクールで精緻な表現も好きだけど、総合的にはこれまで使ったことがあるヘッドホンの中で間違いなくBESTヘッドホンだと言い切れるくらい気に入りました!

こうなるとHIFIMANのフラッグシップであるSUSVARAの音も聴いてみたいところですが、Nikon Z8よりも高いので高嶺の花ですね... (^^;;


速度低下の原因はDNSサーバー?

briareos.hatenablog.jp

「インターネットの速度が遅くなった気がしたのでSynology RT6600ax(ルーター)の再起動をしようと思って管理画面を開いてみたところ、SRMのシステムアップデートがリリースされており内容的に当てておいた方が良さそうだったのでアップデートしたら軽くトラブった」と言う話を先日書きました。

結局のところアップデートしても速度(ダウンロード速度)はさほど変わらなかったのですが、よく考えてみると私が"速度が遅くなった"と感じた一番大きな理由って"サイトの表示速度"なんですよね。

と言うことは必ずしもダウンロード速度(だけ)が原因とは言えないわけで、むしろサイトレスポンスの影響の方が大きいかもしれません。

そこで使用するDNSサーバーをGoogle Public DNS(8.8.8.8)からCloudflare(1.1.1.1)に変更してみたところ、サイトの表示速度(URLをクリックして目的のサイトが表示され始めるまでの速度)が以前と同じくらいまで上がりました!

結構前からGoogle Public DNSを使っていて遅いとは感じなかったんだけど、最近何かあったのかな?

何はともあれ問題が解消されたのでめでたしめでたしです♪

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ②:サーバーとスイッチを移設しました

昨日、ヘッドホンオーディオシステムをSound Magicのオーディオラックにセッティングし直しました。
基本的には、機器の台数が増え機器をスタッキング設置せざるを得なくなっている状況を解消することが目的で、音云々というよりは気分的な問題でした。

ところが、昨晩新しいセッティング(機器やケーブル等の構成には全く変更がなく、あくまで設置場所をオーディオラックに変えただけ)で聴いてみたところ、音がかなり良くなっていました!
具体的にはクロックの効果が増した感じで、フォーカスがさらにビシッと合い、透明感も高くなりました。

OCK-2(クロック)、U18(DDC)、ZEN Stream(ストリーマー)をスタッキングして設置していた状態から、3台とも平置きにできたので、OCK-2本来の性能が発揮されているのではないかと思います。

やっぱり機器のセッティングって大事ですね。


と言うことで思いがけない副産物があった新セッティングですが、機器の設置スペースに余裕ができたので、ヘッドホンオーディオシステムの最終フェーズに着手しました。

そのための準備として、メインシステムのラックに設置してあるSoundgenic(ミュージックサーバー)&DC電源と、AVラックに設置してあるオーディオLAN用スイッチを、ヘッドホンオーディオのラックに移設。

3台ともQuadraspireのラックからSound Magicのラックへの移設となり、ラック変更による音質低下はほぼ無いと思っていますが、Soundgenic用DC電源に関してはクリーン電源(PS audio P10)から直接取っていたものが、壁コン〜アイソレーショントランス〜MTB-4改経由になるので、電源質は多少落ちるかもしれません。

それでもSoundgenicを移設したのは、ミュージックサーバー〜スイッチ〜ストリーマーのLAN経路長を短くしたかったからです。

移設した状態はこんな感じ。

Sound Magicのラック3段目に、Soundgenic、DC電源、スイッチを設置しました。

移設後試聴してみましたが、幸にして音は昨晩とほぼ同じで、移設による音質悪化が無くて安心しました。

これでお膳立ては整ったので、後は注文した機器が届くのを待つだけ。
順調に行けば週末に届くと思います。

果たして新たに届く機器とは何でしょう?
乞うご期待!

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ①:オーディオラック導入

当初はFiiO R7 1台だったヘッドホンオーディオシステムですが、現在は機器が5台にまで増えてしまいました...(^^;;
※昇圧トランス2合、DC電源、仮想アース2台を入れると10台になります。

こんなことになるとは夢にも思ってなかったので安物の棚をラックがわりにしていましたが、台数が増えてスタッキングしないと設置できなくなってしまったため、東京でヘッドホンオーディオシステム用ラックとして使っていたSound Magicのラックを再登板させることにしました。

ラックを置くスペースがあることはわかっていたけど、設置位置がドアの横になるので機器の後ろに突き出すケーブルが動線の邪魔になると思って設置を諦めていました。

でも今使っているヘッドホンシステムの機器はフルサイズの機器よりもサイズが小さいものが多いので、もしかしたら何とかなるのではないかと思い試してみた次第。

15時頃から作業を始め、3時間かけて作業完了。
動線の邪魔にならない形でセッティングすることができました♪


最上段には操作が必要な Gustard R26(DAC)、HIFIMAN PRELUDE(アンプ)、iFI ZEN Stream(ネットワークストリーマー)を設置。
R26とPRELUDEを横に並べて置くスペースはないので、この2台はスタッキングしました。

2段目には操作の必要がないGustard U18(DDC)とLHY Audio OCK-2(マスタークロック)を設置。

3段目には昇圧トランス2台、ZEN Stream用DC電源、仮想アース 2台(KOJO Crystal E)を設置しました。


これであと3台の機器を設置するスペースの目処がついたので、ヘッドホンオーディオシステムの最終フェーズに移行したいと思います。

Synology RT6600axのシステムアップデートをしたら軽くトラブった... (^^;;

Synologyのルーターのシステムアップデート(SRMアップデート)には過去何度か痛い目に遭っているので、重要なアップデート以外はパスするようにしています。
現在のSRMはVersion: 1.3.1-9346 Update 6で、昨年8月にメッシュルーターWRX560を導入した際に自動的に(不可避的に)アップデートされてしまったものですが、その後特に問題なく稼働していました。

ただ最近、iPadのネットワーク接続が若干遅くなったような気がしたのでSpeedTestアプリで計測してみたところ、ダウンロードが450Mbpsくらいだったので、やはり遅くなっています。
尤も接続スピードはプロバイダーの回線状況によって変わるからこの結果だけで断定することはできないのですが、以前は600〜700Mbpsくらい出ていたから少し気になります。

そこでシステムに再起動をかけてみようと思い、iPad ProでRT6600axのSRM管理画面に久々にアクセスしてみたところ、システムアップデート(Version: 1.3.1-9346 Update 8)がリリースされていました。

リリースノートを読んでみると、IPv6VPN関連、セキュリティ脆弱性関連の項目以外に

  • RT6600axのブートプロセスを完了できない不具合の解消
  • SRMのWebインターフェイスにアクセスできなくなる不具合の解消

という項目が入っており、これはアップデートしておいた方が良さそうな気がしたので再起動ついでにアップデートしておくことにしました。
少し嫌な予感はしたんですけどね...^^;


コントロールパネルを開いてシステムの画面でアップデートを実行。
アップデートファイルのダウンロード後、インストールが始まって無事に完了。

続いてシステムの再起動プロセスが始まり、SRM管理画面がカウントダウン画面に変わって10分間のカウントダウンがスタートしました。
※再起動プロセスでは、まずWRX560(メッシュルーター)のアップデートを行って再起動させ、その後RT6600axの再起動を行なっている模様。

ここまでは問題なかったのですが、10分間のカウントダウンが終わってもiPad ProのWiFiマークは消えたままです。

以前RT2600acで何回かアップデートした際には、10分のカウントダウンを終える前にWiFiマークが点灯してiPad Proでネット接続が使えるようになったのですが、今回は様子が違います。

そこで近くにあったiPad miniを見てみたところ、やはりWiFiマークが消えていました。
ならばと言うことでiPhone14 Proを見てみたら、なんとこちらはWiFiマークが点灯しておりインターネットにも接続できました。

何故iPadだけ接続できないのか訳がわからないまま、自室に設置してあるWRX560のLEDを見てみると、ステータスインジケーターがオレンジに点滅していました。
これは初めてみる状態です。

WRX560のマニュアルはiCloud上に置いてあるけどiPhoneだと画面が小さくて見にくいのでiPad Proを使いたいところ。
そこでiPad ProのSynologyのネットワーク設定を一旦削除し、改めてSynologyに接続したところ、WiFiマークが点灯してインターネットへの接続もできました。

理由は不明ですがWRX560への再接続に時間がかかっていただけのようで、程なくiPad miniの方もWiFiマークが点灯しました。
iPad miniの方はネットワーク設定の削除〜再接続はしていないのに再接続されたので、時間がかかっていただけと判断した次第。

※ちなみに新たに機器(オーディオ、ビジュアル、家電、自転車パーツなど)を購入した際にはマニュアルをダウンロードしてiCloud上に置いています。こうしておけばいざという時にすぐにアクセスできて便利なのですが、ネットにアクセスできないと使えないのでよく参照するマニュアルだけはiPad Proの中にダウンロードしてあります。残念ながらWRX560のマニュアルはあまり使わないのでダウンロードしていませんでした。

これで問題が片付いたかと思いきや、WRX560のLEDは依然としてオレンジに点滅しているのでマニュアルにアクセスして確認したところ、メッシュネットワークが構成されていないというエラーでした。

つまりRT6600axとWRX560のメッシュネットワークは構成されていないけど、WRX560はアクセスポイントとしては正常に機能しており、かつWRX560は有線でRT6600ax(ルーター)に接続されているので、WRX560にWiFi接続した機器はインターネットにアクセスできるという訳。

そこでRT6600axのSRMWiFiの状態を確認したところ、こんな画面でした。

やはりネットワークがトラブっているようです。

こう言う時(アップデートプロセス等の重要なプロセスが走っていない時)は再起動してみるのが常套手段だけど、RT6600axとWRX560のどちらに再起動をかけるか迷いました。
しばし考えた結果、万が一トラブっても影響が少ないWRX560の方を再起動してみることとし、WRXの電源ボタンをOFFに。
少し待ってから再びONにするとWRX560が再起動し始めました。

待つこと数分、再起動プロセスが終わった頃に再びWRX560のLEDを確認してみると、オレンジの点滅は消えていたけれど今度はWiFiインジケーターも消えています。
すぐにiPad Proを見てみたのですが、やはりWiFiマークが消えていました...( ; ; )
もしやと思ってWRX560の本体横にあるWiFiスイッチを押してみたけどWiFiインジケーターは点灯しません。

仕方がないのでRT6600axに直接接続してSRMの状態を確認すべくキッチンに移動しましたが、WiFiマークは消えたままです。
そこでiPad Proのネットワーク設定を開いてみるとネットワークリストにSynologyがあったので選択、数秒で接続されました。
iPad Proはメッシュポイントとして機能していないWRX560に先ほど手動で接続したので、そのせいでRT6600axに接続できなかった模様。

SRM管理画面を開き、WiFi connectの状態を確認すると、何と正常な状態と表示されました!


そしてメッシュネットワークもちゃんと構成されていました。

再び自室に戻ってWRX560のLEDを確認したところ、ステータスインジケーターとWiFiインジケーターはグリーン点灯、WANインジケーターはグリーンの不規則な点滅で、普段の正常な状態に戻っていました。
※WANインジケーターのグリーン点滅はデータ転送中を示しています。


何とも狐につままれたような気分ですが、振り返って考えてみると、WRX560再起動後の状態(WiFiインジケーターが消えた状態)ってまだ再起動プロセスの途中(メッシュネットワーク構成中)だったのかもしれません。
それをトラブルだと早とちりし、キッチンに行ってRT6600axに接続している間に再起動プロセス(メッシュネットワーク構築)が完了したと考えれば合点がいきます。

ただシステムアップデート後のWRX560のメッシュネットワークエラーだけは真のエラーで、WRX560に再起動をかけたのは間違っていなかったと思うけど、それ以外〜システムアップデート後にiPadWiFi接続が直ぐに復活しなかったこと、WRX560再起動後のWiFiインジケーター消灯状態〜はもう少し待っていればよかっただけかも...。
※WRX560のメッシュネットワークエラー(ステータスインジケーターのオレンジ点滅)が何故真のエラーかというと、WRX再起動後にステータスインジケーターがオレンジ点滅状態にはならなかったからです。


今回の教訓。

「Synologyのルーターはそもそもシステム再起動に時間がかかるものだけど、メッシュネットワークを使用しているとさらに時間がかかる(もしかしたら倍くらいかかる)ので、明らかにエラーが起こっていると思われる場合以外は、慌てずにじっと待つべし。


なお今回の事の発端だったiPadのインターネット接続スピード低下についてですが、騒動が終わった後にSpeedTestアプリで3回計測してみたところ450〜550Mbpsくらいだったので、大して改善されていませんでした。

つまりSynology側(WiFi-LAN)に原因はなく、プロバイダーの回線状況もしくはiPad OS(昨年8月以降に数回リリースされたアップデート)が原因としか考えられないので、対処のしようがありません。

骨折り損の草臥れ儲けでした...(^^;;