memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ヘッドホンオーディオシステムのセッティング変更 ③:ラストピースはオーディオグレード・ネットワークスイッチ

ヘッドホンオーディオシステムの最終フェーズにおけるラストピースとして導入する機器は、オーディオグレードのネットワークスイッチです。

現在のシステム構成は次のようになっていますが、俯瞰的にみるとネットワークスイッチが弱いなと思ったのです。

ミュージックサーバー:IO DATA Soundgenic(2TB SSD/クロック換装)
↓ LINKUP Cat8 単線LANケーブル
ネットワークスイッチ:Allied Telesis AT-GS910/8
↓ LINKUP Cat8 単線LANケーブル
ネットワークストリーマー:iFI ZEN Stream

DDC:GUSTARD U18

DAC:GUSTARD R26 ← 10MHz 基準クロック:LHY Audio OCK-2

アンプ:HIFIMAN Goldenwave Prelude


このネットワークスイッチは東京にいた時、宅内用LANを構築する際に導入したもので、信頼性と安定性からAllied Telesisを選びました。
※電源内蔵でファンレスという点も大きな選択理由となっています。
※東京にいた時は3台のスイッチを使っていましたが、全てAllied Telesisで統一していました。

その後ネットワークオーディを始め、ネットワーク品質が音質に影響することが徐々にわかってきました。
最初はLANケーブルによる音の変化で、決定打となったのは光LANによるノイズアイソレーション効果ですね。

現在オーディオに使っているメタルLANケーブルは音質観点で全てLINKUP Cat8 単線に置き換えましたが、唯一手が入っていないのがネットワークスイッチなのです。
ミュージックサーバーからの音楽データは全てこのスイッチを経由しているので、ここが汎用品レベルだと画竜点睛を欠くと思った次第。


導入するスイッチは、先日基準クロックとして導入したOCK-2と同じLHY AudioのSW-6です。


www.beatechnik.com


SW-6を選んだ理由は次の通り。

  • 先日導入したOCK-2の性能およびビルドクオリティが高く、LHY Audioの製品は信頼できると感じた
  • SW-6はOCK-2と同じ筐体を使用しており、内部構成もほぼ同じである
  • 通常のRJ45ポートを4口、アイソレートされたRJ45ポートを1口備えている
  • 光LAN用のSFPポートを1口備えている
  • 10MHz基準クロックを入れることでReClock精度を高めることができる

光LAN導入の際に調べた情報によると、ルーターおよびミュージックサーバーからのノイズを遮断するのが音質アップに効果的とのこと。

ルーターからのノイズはルーター直下のスイッチとオーディオ用スイッチを光LANで接続することにより遮断できています。

しかしながらミュージックサーバーからのノイズは遮断できていないので、SW-6のアイソレート(ガルバニック絶縁)されたポートをミュージックサーバー用に使えるなと思いました。

※以前、実験的にミュージックサーバーとスイッチの間に光LANを入れてみたけど、私が使用しているMC&トランシーバー&光ケーブルのセットではメリット(解像感が僅かに上がる)よりもデメリット(僅かながら音の勢いが減り倍音が整理されて少し物足りなく感じる)の方が大きかったので採用しませんでした。
※音楽データを光LAN経由で送る場合は、オーディオ用と銘打ったMCと、音質の良いトランシーバー&光ケーブルを使用しないとダメなようです。
※現在使用している光LANは、音楽データは一切通らずあくまでスイッチ間のノイズアイソレーションを目的に使用しているので安物でも十分だと思っていますが、MC用電源ノイズの影響はあるのでリニア電源(2台のMC毎に別のリニア電源を使用)を使って一応対策しています。

またSFPポートがあるので、現在2台のスイッチ間に使用している光LANのオーディオ用スイッチ側のMCの代わりにこのSFPポートを使用できるかもしれません。
ルーター側のMCとは別のメーカー/製品なので、ちゃんと動作するかどうかはやってみないとわかりません(相性問題とかあるかもしれないので)。

さらに10MHz基準クロックを入れられるので、OCK-2の使っていない出力を有効活用することができます。
※実はこのことがあったのでミュージックサーバーとスイッチをヘッドホンオーディオシステムのラックに移設したという訳。
※そうしないと5mのクロックケーブルを用意しなければなりませんが、そもそも長いクロックケーブルなんて使いたくありませんからね。

他のメーカーのスイッチも見てみたけど、ガルバニックアイソレーションされたRJ45ポート、SFPポート、基準クロック入力端子を備えたSW-6のような製品は見当たらなかったので、これに決めました。

LHY Audioの製品って、こう言う気の利いた製品を比較的リーズナブルな価格で提供しているところがお気に入りです。


OCK-2と同じくBEATECHNIKで購入したSW-6は、3/10 13時現在、関西国際空港での通関中なので、順調に行けば夕方に日本郵便に引き渡され、明日の午前中に届くと思われます。

スイッチをSW-6に変えたからと言って音が大きく変わるとは思ってないけど、ボトルネックになり得る箇所を潰せるので気分は上々です♪