memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ヘッドホンオーディオ:振っておいて放置したままになっていた件を回収する回(光LAN不具合、リケーブル、4台聴き比べ)

⒈ 光LANの接続切れ
briareos.hatenablog.jp
AV用スイッチとオーディオ用スイッチとの間の光LANの接続がたまに切れてしまうことがありました。
原因を考察した結果、AV用スイッチ側のMCに使用しているELSOUND製5V/1Aの外部電源(12年前に導入)が怪しいという結論に至り、TOPPING P50を追加導入して外部電源を入れ替えました。
それから3週間以上経過しましたが、接続切れは一度も起こっていないので、やはりELSOUND製外部電源が経年劣化で不安定になっていたものと思われます。

一応内部を見てみたけど、目視でわかるような不具合箇所は見当たらなかったので、これまで十分活躍してくれたことに感謝しつつ、廃棄することにしました。


⒉ GUCraftsmanとonsoのリケーブルの音について
briareos.hatenablog.jp
briareos.hatenablog.jp
Arya Organic用に導入したGUCraftsman 16株 7N単結晶銅+7N単結晶銀混合編組ケーブルと、Focal Clear MG Pro用に導入したonso hpct_03_blx3。
エージングが済んだら感想をアップすると書いておきながらその後全く触れていたかったので、簡単ですが感想を書いておきます。

まずGUCraftsmanですが、一番の特徴は高音が少し煌びやかな点でしょうか。
私は元々銀線の音が好きなので気に入りましたが、好みが分かれるところだと思います。

一方、onsoは一言でいうと真面目な音かな。
GUCraftsmanみたいな演出性が無く、とても素直な音だと思いますが、GUCraftsmanと比較すると少し音が暗く感じてしまいます。

どちらのケーブルも情報量や解像感については大差なく(強いていうならGUCraftsmanの方が解像感は高いかも)、低音から高音まできっちり鳴らしてくれるので、音色の違いがほぼ全てだと思います。

ちなみに私はGUCraftsmanの音の方が好みなので、Focal Clear MG ProにもGUCraftsmanを使うことにしました。
ヘッドホン側のケーブル端子の仕様が同じだから(3.5mmプラグ x 2:ステレオプラグでもモノラルプラグでも使用可能)、GUCraftsmanはPRELUDEに挿しっぱなしでヘッドホン本体だけ付け替えるという使い方をしています。


⒊ ヘッドホン4台の聴き比べ
briareos.hatenablog.jp
ヘッドホンオーディオシステムがほぼ固まったので、ベッドサイド周りに置いてある Arya Organic、Clear MG Pro、Edition8、A1000Zの4台の聴き比べをしました。

Clea MG Proを導入する契機となった4台の聴き比べ(T1、HD800、Edition8、A1000Z)の際はヘッドホン本来の実力が全然出せてない状態だったので、その後のシステム改善によって音がどう変化したのかが興味のポイントです。

まず全体として言えるのは、前回の聴き比べの時よりもEdition8とA1000Zは明らかにそれぞれの個性が出るようになったこと。

一方、Arya Organicで音を調整してきた弊害故か、Edition8、Clear MG Pro、A1000Zの3台は全て音が固いです。
本来はどちらかと言えば柔らかい音だと思われるArya Organicを、オールジャンルに対応できるようにした結果が裏目に出た感じですが、今後は9割方Arya Organicを使うと思うので、まあ仕方ないかなと割り切りました。
下手に弄ってArya Organicの音がおかしくなるのは嫌ですからね。

と言うことで、以下の3台の感想については、書いてはいないけど"少し音が固い"という前提があるものとしてお読みください。

・Edition8
Edition8の個性は何と言っても高音のインパクトにあるわけで、現行システムはその特徴がちゃんと聴き取れる音になっていました。
ただ、高音の伸びと言うか、私の耳で聴き取れる最も高い音については意外にもArya Organicの方が出ていました。
その最も高い音の下の辺りは明らかにEdition8の方が出ており、全体としてはハイ上がりのバランスに聴こえます。
低音の量感はArya Organicの方が豊かだけど、締まり具合はEdition8の方がタイトです。
結果、やはりRock系に合う感じなんだけど、音の固さが災いしたのか音がドライ過ぎるのです。
なので、ちょっと使い所が無いかなと思いました。

・Clear MG Pro
Arya Organicに比べると音の線が少し太いけど、それが音圧に繋がるのか、Arya Organicだと80点くらいのキング・クリムゾンのREDが、90点くらいには聴こえます。
メタル系はClear MG Proの方が迫力が感じられて良いけど、それ以外のRockについてはArya Organicも結構良いので、好みの問題かな。
Edition8とは違って低音から高音までバランス良く鳴っていますが、低音の量感についてはArya Organicの方が少し多いと思います。
ちなみにClear MG Proも音楽ジャンルの得手不得手はあまり無いけど、大半のジャンル(楽曲)においてはArya Organicの音の方が私好みです。
あとClear MG Proについて一つ付け加えておくと、他のヘッドホンでは感じない"音場の違和感"があります。
特段"嫌"と言うわけでは無いのですが、なんか違うなと...。

・A1000Z
前回の聴き比べの時に感じた程の差はないと思ったけど、絶対的な情報量や解像感はArya OrganicやClear MG Proに比べると劣ります。
でも、バランス(まとまり)が良いからなのか、不思議とさほど不満は感じず、"これはこれで良いではないか"と思っちゃうんですよね。
A1000Zだけ使うのであれば、十分満足できる音だと思いました。
尤も、現実にはArya OrganicもClear MG Proもあるわけなので、A1000Z(密閉型)を使う機会は「外部の音を遮断したい時」に限られそうです。
ちなみにEdition8も密閉型だけど、(今のシステムだと)A1000Zの方がバランスが良くオールマイティに思えたので、A1000Zの方を使うかな。


以上、振っておきながらすっかり忘れてしまっていた3件について、簡単だけどオチをつけさせていただきました。