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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

こおろぎさん来訪〜Alfa Romeo 4Cでのドライブと我が家のスピーカーシステム試聴

金曜日の午後。
雨がパラつく生憎の天気となってしまいましたが、こおろぎ(kohorogi)さんが来訪されました。

ブログで確認すると2011年にお会いしたのが最後だったので、13年ぶりの再会です。

休憩がてら我が家にお越し頂き、再稼働させたスピーカーシステムの音を聴きながら談笑させていただいた後、 いよいよ4Cでのドライブです♪

うちの近郊では一番景色が良い新湊大橋を経由し、新湊市街(海岸沿いの道は地震の影響で大きなうねりが何箇所もあって車高の低い4Cでは絶対に走れない状態だったので、事前にリサーチしておいた市街地の比較的走りやすいルートを選択)〜雨晴海岸〜氷見海岸沿い〜国道160号(海沿いの道)〜道の駅いおり(七尾市庵町)まで走って小休憩。


そこから160号を引き返して七尾大泊から能越自動車道で高岡ICまで行き、あとは国道8号線でこおろぎさんが宿泊されるホテル近くの駐車場まで走って4Cでのドライブは終了。

途中数回ほどフロントバンパー下奥についているラバースポイラーを擦ってしまう場所がありましたが、160号線自体は思っていたほど地震の影響がなかった(修復されていた)のでご案内した私としてはホッとしました。

往路の七尾大泊を過ぎた辺りから復路の高岡ICまでの区間、4Cを運転させていただきました。

4Cとスイスポ(ZC33S)のボディサイズを比較するとこんな感じで、

全長 全幅 全高
4C 3990 1870 1190
ZC33S 3890 1735 1500
100 135 -310

スイスポよりも10cm長く、13.5cm幅が広く、31cmも車高が低いのです。

運転する前は、普段運転しているスイスポより13cm以上も幅が広い点が不安でしたが、実際に運転席に座ってみるとボンネット左右のフェンダー部が視界に入るので車幅がつかみやすく、全く気になりませんでした。

また私はクルマが少ない160号線と能越自動車道しか運転しなかったので、アイポイントが低いこともほとんど気になりませんでした。
尤も高岡ICでこおろぎさんと運転を交代し、クルマの多い8号線を助手席から眺めていた際には周りのクルマが視線よりも高い位置にあるので違和感感じまくりでした...笑

1742ccの直列4気筒DOHCターボで、240ps(6000rpm)/35.7kg•m(4000rpm)を叩き出す4Cのエンジンは、
1371ccの直列4気筒DOHCターボで、140ps(5500rpm)/23.4kg•m(2500~3500rpm)を出すスイスポのエンジンと、
(実は)コンセプトや特性が似ています。

低回転からトルクフルな加速をするのでとても乗りやすいけど、高回転まで引っ張るメリットはあまりない(トルクは落ちるし、音も気持ちよくない)タイプですね。

ただしパワーウェイトレシオは、スイスポの7.07kg/psに対し、4Cは4.58kg/psと1.5倍以上優れているので、絶対的な加速感は(残念ながらフルスロットルする機会は無かったけど)スイスポの比ではありませんでした。

でもエンジン/トランスミッションに関してスイスポとの違いを一番感じた点は、ターボラグの小ささとキックダウンの挙動の違いです。

アクセルペダルをキックダウンすると自動的にシフトダウンして加速するわけですが、アクセル踏込み→シフトダウン→ターボが効くというプロセスがスイスポの場合は体感で2秒弱くらいかかるので(ターボが効き始めるまでの体感時間がとにかく長く感じる)、私はキックダウンは使わずにパドルでシフトダウンしながらアクセルを踏み込むという運転をしています。

ところが4Cはアクセル踏込み→シフトダウンのラグが小さく、またシフトダウンしてからターボが効くまでのラグもとても小さいため、キックダウンによるシフトダウンでも気持ち良く加速できるのです。

トルコンATとTCT(DCT)の違いなのか、制御プログラムの違いなのか、あるいはその両方なのかはわかりませんが、流石スポーツカーだと思いました!

そして忘れてはならないと言うか、私が最も感銘を受けたのがステアリングフィールです。
ステアリングを切る時の感触が、軽過ぎず重過ぎず適度なトルク感があってしなやかで、路面情報もわかりやすく、とにかく気持ち良いのです!
※しなやかなステアリングフィールと表現するのは語弊があるかもしれませんが、オーディオに例えるなら、ハイエンドプリアンプのボリュームノブのような、カメラに例えるならコシナのMFレンズのフォーカスリングのような、絶妙な使いやすさ(回しやすく微調節のしやすいトルク感)と手に伝わる感触の良さ(しっとりとした粘り感)を持ったステアリングフィールなのです。

実際に運転する前はもっとクイックでセンシティブなステアリングフィールなのかと思っていたのですが、全く違ってました。
スイスポだって決して悪くはないけど、4Cと比べると少し重く固い感じで、気持ち良さにつながる(ある意味での)柔らかさがないのです。

まあスイスポはFF(4CはMR)だからその影響が大きいと思うけど、ここまで感触が違うとは思いませんでした。

Alfa Romeo 4Cを運転する貴重な体験をさせていただき、こおろぎさんには感謝です!


ドライブの後はホテル近くの居酒屋にて夕食をご一緒しました。
趣味の話で盛り上がり、ついつい日本酒を飲み過ぎてしまいましたが、久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。

次は東京でお会いしたいものです。


最後に、2年ぶりに稼働させたスピーカーシステムの音について少しだけ触れておきます。

こおろぎさんが来訪される前日の午後と当日の昼前に調整がてら試聴したのですが、富山に戻ってきてシステムを組み、調整した後の音とは少し印象が違いました。
※ネットワークオーディオの方の音です。

  • サウンドステージが少し広くなり、空気感が以前よりも強くなった
  • 音の分離感が少し良くなった
  • 音が若干固く、しなやかさが少し減った

以前よりも少しハイファイっぽい音になった感じです。

最初は、地震の影響でスピーカーの位置が以前とは若干違うこと、スーパーツイーターケーブルのエージングがほとんどできていないことが原因なのかと思ったのですが、それも多少はあるかもしれないけど、よくよく考えてみると主要因はオーディオ用スイッチを交換したことと、光LANによるグランドノイズアイソレーションによる結果ですね。
OracleによるCD再生の音はそんなに変わっていなかったので、間違い無いと思います。

ヘッドホンオーディオのためにネットワーク系を整備したことが、想像以上にスピーカーシステム(ネットワークオーディオ)の音に影響していたようですが、ネットワーク系を弄るとヘッドホンオーディオの音に影響するし、かと言ってスピーカーシステムの調整(トランスポートもしくはケーブルを変えるとか)にはコストがかかるので、このままにしておくことにしました。

以前の音が聴きたければ(ちょっと面倒だけど)OracleでCDを再生すれば良いのですから。

ちなみにこおろぎさんからは「背筋の伸びるような音」という総評をいただきました。
※あまり時間をかけたく無かったので(メインはあくまでAlfa 4Cだから)、試聴はネットワーク再生がほとんどで、音の比較のために同じ曲を1曲だけOracleで再生しました。

早く自宅の音を確かめたいとも書いてらっしゃったので、何かしら参考になる点があったのかもしれません。

こおろぎさんのシステムもPlayback Designs MPD-8(DAC)を導入され、以前お聴かせいただいた時の音から進化しているようなので、機会があればぜひ試聴させていただきたいですね♪