memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

スイフトスポーツのECU学習(ノック補正学習)の方法

電子制御のエンジンは、ドライバーの走り方に合わせてECUが様々な制御項目の学習を行います。

従って、全く同じ型式のクルマでも個体によってECUの学習結果が違うためにエンジンの出力特性は同じにはならず、結果としてパワー/トルクの出方が個体によって異なるという現象が起こるそうです。

例えばエンジン電子制御の先端を行っているトヨタのヤリス(チューンド)の場合、ECUの学習内容によって同一回転でのエンジン出力が50psも違うという、ちょっと信じられないようなことが実際にあったそうです。

では「どうすればエンジンが本来有しているパワー/トルクを最大限に発揮できるのか?」、言い換えるならば「どうすれば効果的にECUを学習させることができるのか?」と言う疑問が当然ながら生じてきます。

私がよく見ており、その内容を信頼しているクルマ系YouTubeチャンネルにGT-studioと言うチャンネルがあるのですが、先日上記内容とECU学習の方法についてのコンテンツがアップされました。


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com


動画で使われているクルマは現行のトヨタ ヤリスであり同じことが他メーカーのクルマ(エンジン)について言えるのかどうかはわかりませんが、ECU学習のポイントは「ノック補正学習値を最大値に近くなるまで上げる」ことで、そのためには低いエンジン回転から高いギアを使ってアクセル全開で踏み込むという方法が効果的だそうです。

わかる方にはわかると思いますが、こんな運転をすればエンジンがノッキングを起こしそうになりますよね。

ECUはそのような過酷な環境でノッキングを起こさないようにパラメーターを調整しようとし、それがノック補正学習値の上昇という形で現れ、点火時期や燃料噴射時間等が最適化された結果として馬力やトルクが上がるとのことです。

詳細はぜひ上記の動画(時間がなければ3本目だけ)を見てください。


スイスポ以前に乗っていたクルマは全てMTだったので、(流して走る時は別として)攻めて走る際にはエンジンの回転数がトルクバンドを外さないようにギアを選択して走るという癖がついています。

スイスポは6ATだけどMTモードがあるので、やはり攻めて走る際にはパドルシフトを駆使して2500〜4500rpmをキープして走るようにしています。

察しの良い方だとお分かりだと思いますが、これってGT-studioさんが紹介しているECU学習方法とはある意味正反対の走り方ですよね。

と言うことは、私のスイスポのノック補正学習値は(もしかしたら)かなり低い可能性があり、ノック補正学習値を上げることによってパワーやトルクが上がるのではないかと思ったわけで、ものは試しと本日やってみました。


具体的には高速道路で、MTモードにして6速もしくは5速で2000rpm以下の状態からアクセルを強めに踏み込んで回転を上げていくことを何回も繰り返しました。
AT車のMTモードなので、例えば5速or6速でアクセルを全開にすると自動的にキックダウンしてギアが下がってしまいます。それでは意味がないので、キックダウンしないギリギリのアクセル開度を探りながら学習を行いました。
北陸自動車道が工事で車線規制している区間が多かったこともあり、往復で80kmほど走ったけど学習しながら走れた距離は30kmくらいだと思います。

制限速度の問題があるので4000rpm以上の回転域の学習はほとんどできませんでしたが、それ以下の回転域に関してはかなり学習できたと思います。

なおTDI Tuning CRTD4®(エンジン出力アップのためのサブコンピューター)がどう影響するのかわからなかったので、システムオフにして学習を行いました。


学習終了後、いろいろなパターンで試走してみたのですが、明らかに改善がみられました!

  • Dモードで1500〜2500rpmくらいからアクセルを踏み込んだ時の反応(スピードの上がり方、トルクのかかり方)が明らかに良くなった
  • TDI Tuning CRTD4をONにしてLevel 4に設定し、2速でアクセルをレッドゾーン(5800rpmくらい)まで踏み込んだ時のターボのかかり方が完全にリニアになった(学習前は過給圧が2段階で上がる感じが少しあって運転しにくかった)

ヤリス(トヨタ)とスイスポ(スズキ)ではエンジン制御プログラムが違うから、ヤリスでできることがスイスポでできるとは限らないと思っていましたが、この学習方法は(あくまで私の感想だけど)スイスポでも効果があると思います!

ノック補正学習値を上げることによるデメリットは無さそうなので、興味がある方がぜひ試してみたらいかがでしょうか?
※ちなみに燃費にも好影響があるらしいので、走りに興味がない方でもメリットがあるかもしれませんよ?


【9/3追記】
ノック補正学習を実施したその後ですが、(慣れたせいかもしれないけど)学習直後に感じた低回転でのトルクアップは少し薄れてきた感じがします。
エンジンのことを考えて週に1〜2回はレブリミットあたりまで回すけど、それ以外はアクセル開度は小さいし回しても3000rpmくらいまでなのでノック補正学習値が下がってきたのかもしれません。

あと、燃費が少し悪化しました。街中走行で1〜1.5km/Lくらい下がった気がします。
学習前のエンジン(ECUの各項目)の状況によっては燃費が上がる場合もあるのだと思いますが、私の場合はトルクアップとのトレードオフで燃費が下がった感じですかね。