memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #17- ② 〜HIGH SPARK IGNITION COILの効果

一昨日、ハイスパークイグニッションコイルに交換した後、30kmほど走ってみました。
その時に感じた印象は次の通りです。

  • (始動直後ではなくしばらく走った後の)アイドリングが滑らかになった。より具体的に言うと、回転の変動が小さくなり、振動が減った
  • プラグ交換時に感じた「アクセルを踏んだ時の食いつきの良さ」は、特に変化はない(さらに良くなったとは思わない)
  • アイドリング〜1800rpmの範囲は特に変化を感じなかったが、2000rpm前後(非ターボ過給)からのトルクが少し上がったような気がする

正直言うと、アイドリングが滑らかになった以外はさほど変わらない気がして、期待していたほどではなかったなとやや落胆。
むしろプラグ交換の方が効果が大きかったような気さえしていました。

自宅の周辺を走っただけなので回しても3500rpm程度(ターボは短時間だけ効く感じ)だったのですが、試走を終えて自宅に戻る途中の幹線道路で一度だけ2速で思い切り踏んでみました。

その際、「あれっ?」と思ったんですよね。

「なんかいつもと違う」。


そこで昨日、ターボ領域での効果を確かめてみることにしました。

ECUが学習して燃調が安定するには200km程かかること、さらにTDI Tuning CRTD4® Petrol Tuning Box(レベル1〜7の7段階での調整が可能)もECU学習に影響してくるので、その学習も兼ねて糸魚川まで往復してみることに。

briareos.hatenablog.jp

往きは8号線を使い、TDI Tuningはレベル4で50km、レベル1と2でそれぞれ15kmくらい走りました。
帰りは北陸自動車道に乗り、レベル3、5〜7のそれぞれで20km前後走りました。


糸魚川までの途中、朝日ヒスイ海岸にて休憩。


TDI Tuningはターボの過給圧チューニングなので、MTモードにして、できるだけ2〜6速のそれぞれでターボが効くような走りを心がけました。

走行距離は230km。一昨日の試走と合わせると260km走ったので、ECUの学習は完了したと考えて良いと思います。

そしてさらに今日、昨日感じたことを確かめるために30kmほど走ってみて確信を持ちました。


スイスポ(ZC33S)は大体2000rpmくらいからターボが効き始めますが、どの程度効くか(過給圧)はアクセル開度によります。
じわ〜っと踏むとターボは効かないけど、そこそこ踏み込むとターボが効き始め、さらに踏み込みを強くするとターボの過給圧は高くなります。

そして、キックダウンしない程度に強く踏み込んだ時のターボの効き方は、非過給領域と過給領域との段差がそれなりにあって、「ターボ効き始めました!」と言うのが明確にわかります。
尤も、昔の「ドッカンターボ」ほど酷くはありませんけどね。

またZC33S(K14C型エンジン)の最大トルクは2500〜3500rpmで発生し、最大出力は5500rpmで発生します。
なので実際に回した感じだと、4000rpmを超えたくらいから頭打ち感が出始めて、5000rpmからレブリミット(5800rpmくらい?)までの領域は頭打ち感が強くなるので、私は5000rpm以上は回さずに4500〜5000rpmの間にシフトアップしてしまうことが多いです(MTモードの場合)。


ところが一昨日の試走の最後に2速で踏み込んだ時、ターボの効き方がちょっと違うように感じたわけです。

具体的に感じた違いは次の2点。

  1. ターボが効き始める時の段差が、いつもより小さく感じた
  2. 4000rpmを超えてからの頭打ち感が、いつもより少ないように感じた

これが正しいかどうかを確かめるために高速を走ってみる必要があったのですが、昨日走ってみて、そして今日再確認して確信を持ちました。


明らかにターボが効く前と効き始める時の段差が小さくなっており(繋がりがなだらかになっており)、また4000rpm〜5500rpmの頭打ち感が減少しています!
※ノーマルではなくTDI Tuningが効いている状態です。また頭打ち感が無くなるわけではなく、あくまで「減った」というレベルです。

その結果、回した時の感覚が、少しだけど、NAエンジンに近くなりました♪

推測だけど、起爆力→爆発力(燃焼スピード?)が上がることでトルクが底上げされ、それが過給域との段差を少しなだらかにし、頭打ち感を減少してくれているのかなと思います。
そしてその効果はある程度回した時の方が強くなるのかもしれません。


そもそもハイスパークイグニッションコイルに交換した目的は、低速トルクが少しでも上がれば良いなという思いからでした。
そしてその効果は2000rpmくらいから感じられるように思いました。

しかしながらその効果よりも、ターボの効き方がなだらかになり、レブリミット前の高回転時の頭打ち感が少し減少して、フィーリングがNAエンジンにちょっと近づいたという当初想定していなかった効果の方が大きかったです。

プラグ交換を含めて考えるなら、アイドリングを含めエンジンの回転が滑らかになり、停止状態からスタートする際のアクセルの食いつきが良くなるという効果もあったので、コイルとプラグを合わせ約45,000円の投資効果は十分あったと思います♪