MA1 DACとZ1ESの電源ケーブル交換によって失われた中高音の見通しや定位の良さを改善するため、GEC A2900をTelefunken ECC801Sに交換しました。
できればBrimar6057とGEC A2900の両立を図りたいという思いに変わりはありませんが、BrimarとTelefunkenとのセットが奏でる音を確かめておかなければならないという思いもあり、最終的にどうするかはともかくとして、まずは試してみることにした次第。
まずは先日購入したメタルクリーナーでピンをクリーニングしてA2900と交換。その後1時間ほどシステムの暖機をしてから試聴しました。
- 中音のボリュームが減って全体的にフラットになったため、ピアノの高音に感じていたキンツキが和らぐ
- 空間情報が多くなった、
- 音の太さが減って、よりシャープに
- 楽器の定位が明確
- サウンドステージが左右に拡がる(奥行きはさほど変わらない)
- 楽器の分離が良い
- 全体のバランスは良いが、どこか優等生的
- 音の厚みや低音の重みはやや減少
- 音のエッジが立った感じはやや弱まる
- 高音のキレがやや弱い
- 楽器の実体感が減る
- ギターの音のゾクッとする感じは弱まる
- 音の彫りが弱まる
やはりTelefunkenの特徴が出てくるので、音像がシャープになって、楽器の分離感や音の解像力は上がるし、個々の楽器の定位が良くなりサウンドステージも明確になります。
ただ音は細身でもエッジが鋭くてキレの良い音になるのではと期待していたものの、残念ながらそうはなりませんでした。TeslaとTelefunkenのセットだとキレの良い音を出してくれるんですけどね。
折角交換したのでこのままもうしばらく聞いてみるつもりですが、今のままであればA2900に戻そうと思います。