memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Z1ESのインシュレーター決定

インシュレーター組み合わせ3種類を比較試聴した結果、暫定的に「Kryna D-Prop mini extの上にAudio Replas OPT-30HG-PL HRを載せる組み合わせ」を採用したものの、これは飽くまで相対比較の結果であり、絶対的評価として満足しているわけではありません。



最大の不満点はサウンドステージ〜特に左右の拡がりです。比較試聴の過程で使用した「Firestone Audio FR-C001(スパイク部分)+Audio Replas OPT-30HG-PL HR(スパイク受け)の組み合わせ」は、サウンドステージがとても広くアタックも鋭くて、強く印象に残りました。ただし楽器間の空間がスカスカで楽器が点在してしまい、サウンドステージとしての一体感に欠けるために採用を見送ったのですが、金属製スパイク+石英のスパイク受けの可能性についてはもう少し試してみるべきであると評価した次第。


以前はJeffRowlandのJS-32というスパイクを2セット持っていたけど全て売り払ってしまったため、手持ちの金属製スパイクはFirestone Audioしかありません。そこで新たに金属製のスパイクセットを購入することにしました。ただし高価なものだと失敗した時の経済的 & 精神的ダメージが大きいので、3個セットで1〜2万円を目処に選定。選んだのはAETのSH3530/3とSH3515/3のセットです。


ちなみにスパイク受けのSH3515/3はディスコンで、現行品はSH-3511B/3という背の高さが低いタイプ(低重心化を図ったらしい)になっていますが、amazonに旧製品の在庫があり価格も9千円弱とお買い得だったので旧製品の方にしました。そもそも石英で受けようと思っていたので、極論スパイク受けの方は買わなくても良かったのですが、一応純正セットの音も試聴しておいた方が良いし、処分する場合にもセットの方が売りやすそうですしね。



土曜日の夜に試聴しました。まずはAETの純正ペアからですが、セッティングはこれまでと同様の左2点/右1点の変則3点支持です。

  • 音像はシャープでアタックも鋭い
  • サウンドステージの拡がりはこれまでと同程度だが見通しがやや悪い
  • ピアノの高音がやや耳につく(キンつく)
  • ピアノの響きの透明感が弱い


ギターはかなりよかったのですが、ピアノの音が耳につくのは耐えられないので、早々にNGを出しました。実のところ純正ペアにはそこそこ期待していたので残念です。


次は本命のAETスパイク+石英スパイク受けのセットを試聴。


  • サウンドステージはやや左右に拡がった。Firestone Audioと組み合わせた時ほどではないけど、これなら及第点
  • 音に透明感が出る
  • ギターの音の立ち上がりが速く、アタックが鋭い。AET純正ペアより鋭いかも
  • 高音の伸びの良さは予想通りで、低音は危惧していたほど痩せなかった
  • ピアノの高音のキンつきは無くなった
  • 解像力が高くディティールまで聞き取れる
  • 音のヌケは良いが、音調がやや明るく陰影感はさほど強くない

この組み合わせはこれまで試した中で一番良いです。D-Prop miniを入れた時よりも音調が明るいところが少し気になるものの、それ以外については問題なし。音調はOrganic Audio のインターコネクトケーブルの影響もあると思うので対処可能な気がするし、何よりOracle+MA1 DACがやや苦手とするRockやJazz系の曲が気持ちよく聴けるので、使い分けができて良さそうです。


というわけでZ1ESの導入時点から数えるとまるまる2ヶ月もかかってしまいましたが、Z1ESのインシュレーターは「AET SH3530とAudio Replas OPT-30HG-PL HR」のセットに決定しました!


なおZ1ESの電源ケーブルには現在NBS BlackLabel2を使用してます。当初は全然合わないかと思っていたものの、その後のPL-LのDCケーブルへのFMビーズ装着、Z1ES電源部のフェライトコアの取り外し、D-RENによるP10の脚周り強化によって、結構BL2らしさが出てきました。なので当面はこのまま行く予定。


最後にもう一度インターコネクトケーブルを再検討し、Z1ESのセッティングをフィックスしたいと思います。