memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

GUSTARD R26 ③:DDC U18の導入

14日にシステムにインストールしたR26のエージング時間は18日の24時時点で90時間を超えました。
音は17日くらいから明らかに良くなり始め、18日の深夜に試聴した際の音(USB入力)は導入直後と比較すると透明感が出てきて抜けも良くなってきています。
音の感想はエージングが終わったらアップするつもりですが、K9 Pro ESSとはかなり違う音なのは間違いなく、スピーカーシステムの音の方向性に近い〜すなわち「私好みの音」になってきました♪

「USB入力でもノイズ対策をすればやっぱり良い音が出るじゃん」と思ったわけですが、I2S入力の音を聞けない以上、この音がI2Sの音にどの位迫っているのかを確認することはできません。
それで何かモヤモヤしてきたんですよね。

少しでも気になることがあるとジッとしていられない質だし、やると決めたらやれる所までやるのが信条なので、DDCを導入してI2Sの音を試してみることにしました。

投資効果はあまり期待できないような気もするけど、I2Sという接続方法はこれまで使ったことがないので興味があるし、DDCを導入すればI2S接続以外にもう一つ実現できることがあります。
それは宝の持ち腐れになっているケーブルを使えること。
I2S接続にはHDMIケーブルを使うのでWireWorldのPlatinum Starlight6(PSH)を、そしてAES/EBU接続用としてNordost Valhallaを使うことができます。

PSHは純銀ソリッドシルバーを導体として使っているので華やかさがプラスされると思うし、Valhallaはスピーカーシステムで2箇所(Oracle CD2000〜MA1 DAC、MA1 DAC〜Nagra PL-L)に使っているくらい好きなケーブル(透明感、情報量、解像力が高く、ほんのり華やかさもあり、ニュアンス表現が素晴らしい)なので、何とか活用したかったのです。


DDCの候補としてGUSTARDのDACと一緒に使っている人が多いGUSTARD DDC U18とSingxer SU-2の2機種を検討しましたが、DACがGUSTARDなのでここは素直にDDC U18を選ぶことにしました。

今回は在庫があって配送が一番早かったamazonで購入。


事前に筐体サイズと設置スペースを確認して買ったので当然だけど、ピッタリ収まりました。

サウンドハウスの昇圧トランスをもう1台購入し115Vで給電しています。
※K9 Pro ESSに使っていたGUSTARD製ヒューズ(630mA)が使えたので移植しました。

PRELUDE & R26と面一で設置していないのは、PSHとValhallaがどちらも50cmしかないためU18を後ろに下げないとR26と接続できないから。

U18導入にあたり接続ケーブルとしてPSHとValhallaを使えたのは、長いオーディオ人生を通していろいろなトライアルと多大なる散財を行ってきたお陰です...(^^;;


クロックを搭載した機器(とりわけ高精度クロックを搭載した新品)はクロックが安定するまで数日は欲しいのでこの時点での試聴感想はあくまで暫定的でしかないけど、I2S入力の音は想像していた音とかなり異なっていました。

U18インストール後、I2S入力で約1日ほどエージングを行った時点での音は、ビックリするほどしなやかさと柔らかさがある音でした。
透明感や抜け感がイマイチなこと、情報量や解像力もUSB入力の音に至っていないのは明らかにエージングが足りないからだと思うけど、それにしても昨晩聴いたUSB入力の音と違うなと。

これがI2S接続の音なのか、それともPSHの影響なのか、将又PRELUDEとArya Organicのエージングが進んで本来の音を出し始めたからなのかは分かりませんが、本当に予想外だったのです。

そこでR26のインプットをAESに切り替えてみたところ、I2S入力程しなやかで柔らかくはないけれど音の方向性自体は同じだったので、どうやらこの音が本来のPRELUDE and/or Arya Organicの音なのかもしれません。
HD800で試聴すればPRELUDEとArya Organicのどちらの音(あるいは両方とも)なのかは判断できるので今晩試してみるつもりですが、実はI2SとAESを切り替えた時に明らかになったことがもう一つありました。

R26のインプット切り替えは1つのボタンによる順次切替式でAESの次がI2Sになっているのですが、I2SからAESに変更した時はROCKがかかっていたので気が付かなかったけど、AESからI2Sに切り替えた時はヴァイオリンソロがかかっており、ボタンを押すとほぼ瞬時に音が切り替わったのではっきりと分かりました。
※いろいろなジャンルの曲とシステムエンハンサーを入れたエージング用のプレイリスト(約3時間)を作成してあり、それをエンドレスでリピート再生してエージングを進めています。

I2S入力のヴァイオリンの音の表現力が、AES入力より格段に高かったのです!

使用しているケーブル自体の表現力の差と言うことはありえないので(むしろ表現力ならValhallaの方が少し高いと思う)、どう考えてもAESとI2Sの差ということになります。
つまり事前情報としてあったデジタル入力による音の差は、少なくともI2SとAES/EBU(おそらくSPDIFも)では間違いなく存在しており、それは想像以上だったと言うことです。
※最終的な結論はU18のエージングが終わってから出すつもりだけど、残念ながらValhalla活躍の場は無くなってしまったかも...。

となると気になるのがI2S入力とUSB入力の差ですが、比較するためにはUSBケーブルの挿し替えとZEN Streamの再起動が必要となり手間がかかるので、U18のエージングが終了したら比較試聴したいと思います。
直近(昨晩)のUSB入力の音はかなり良い感じだったので、比較試聴するのが楽しみです♪
※折角U18を導入したのだからI2S入力の方が良い音でないと困るけど、心情的には iGalvanic3.0 + USB入力にも思い入れがあるので悩ましいところです。
※望ましくは"同じクオリティレベルだけど音楽ジャンルによって得手不得手がある"という結果になると良いのですが、そううまくは行かないでしょうね。


ちなみにK9 Pro ESSですが、Edition8専用のDAC&アンプとして残しておこうとも思ったけど(PRELUDE I2S入力 + Arya Organicとは真逆とも言える音なので面白い)、U18の設置場所と導入費用捻出のため売却することにしました。

どうやら私はΔΣ変換のDACとはつくづく縁が無いようです。