memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Nikon Zf を使ってみた感想

12月7日に届いたNikon Zf。

部屋の中での試し撮りは何度かしたものの、外に持ち出してちゃんと使ってみる機会をなかなか作れなかったのですが、先週木曜日(14日)にようやく実現。

場所は高岡市の金屋町という重要伝統的建造物群保存地区で、千本格子の家並みと石畳が有名な観光スポットです。

レンズはZfの常用レンズにするつもりのVoigtländer NOKTON 40mm F1.2 Asphericalを使いました。

小一時間撮影しましたが、Zfを使ってみた感想は次の通り。

  • そもそもZfを導入したのは、Z8+大口径ズームは重くて嵩張るのでもっと軽快に持ち運べる2台目のカメラが欲しかったからだけど、NOKTON 40mm F1.2と組み合わせたZfはまさに期待通りでした♪
  • NOKTON 40mm F1.2くらいの重さのレンズであれば、オプションのエクステンショングリップをつけなくてもハンドリングに何ら問題はありません。
  • 半年ぶり(6月6日にZ6で撮影した時以来)のメカシャッター音に少し懐かしさを感じてしまいました。Z8の電子シャッター音にもすっかり慣れてしまったけど、やっぱりメカシャッターの方が写真を撮っているという感じがして好きだなぁ。
  • 左掌でボディを支えつつ左指でフォーカスリング(および絞りリング)を回すのですが、フォーカス位置の拡大をするために右の薬指でボディ前面のFnボタンを押す際、フォーカスリングを回す左指と干渉してしまうことが何度かありました。Z8にNOKTON 40mm F1.2をつけてMF撮影したときはそんなことなかったので、Zfのボディの小ささとグリップの薄さ故なのでしょう。撮影の仕方(手と指の使い方)を少し変えた方が良いかもしれません。
  • 前半はマニュアルで、後半は絞り優先オートで撮影したのですが、物理ダイヤルを使ったシャッタースピードの設定なんて何十年ぶりのことなので最初はスムーズに撮れなかったけど、段々慣れていきました。でも1枚撮るのに時間がかかるから、シャッターチャンスを逃したくない時には(私には)使えないです。
  • マニュアル撮影の場合はコマンドダイヤルを使った簡易露出補正ができないんですね。考えてみれば当然なんだけど、最初は戸惑ってしまいました...^^;
  • Zfにはフォーカスポイントを動かすサブセレクタが無い代わりに、背面液晶パネルの指定したエリア(例えば右下とか)を指でなぞるとノートパソコンのトラックパッドみたいにフォーカスポイントを動かすことができます。実際に使ってみたのですが、私は左目(利き目)でファインダーを覗くので液晶のすぐ後ろに顔があり、指と顔が干渉してうまく使うことができませんでした。利き目が右の人は使えると思いますが、私はマルチセレクタで動かすことになりそうです。
  • EVFの見え方はニコンらしく自然で良いのだけど、Z8に比べるとZfは精細感が劣っている気がします。EVFのスペック(1.27cm/0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット)自体はZ8と同じなので、撮像素子の有効画素数(Z8:4571万画素、Zf:2450万画素)の差が出ているのかな?
  • 私のZfはファームウェアが Ver.1.10なので、例のEVFの不具合対策済みなのですが、EVFを覗くと真っ白な状態でその後徐々に普通の状態に戻るという現象が2度、逆に最初は真っ暗でその後徐々に普通の状態に戻るという現象が1度起こりました。その時はマニュアルで撮影しており、その後絞り優先オートに変えてからは起こらなかったので、直前撮影時の露出設定値がEVFに反映された結果として"どオーバード"もしくは"どアンダー"になってしまったからかなとは思っていますが、ちょっと気になるので経過観察しようと思います。

EVFの件を除くと概ね期待通りの使用感で、楽しく撮影することができました。

ZfにMFレンズをつけて撮影するのと、Z8にズームをつけてAFで撮影するのとでは撮影感覚がかなり異なるので、ケースバイケースで使い分けできそうで良かったです♪

次回はMACRO APO-LANTHAR 65mm F2をつけて撮影してみようと思います。


▪️高岡市金屋町