バッテリーをフル充電した後、Z6を部屋の中で使ってみました。
まずはZマウントレンズのNIKKOR Z 24-70mm f/4Sとのペアから。
こういうタイプのレンズは初めてだったので最初わからなかったのですが、レンズを繰り出さないと使えないのですね。
で、実際に撮影してみた印象は次の通りですが、今回は画質については触ません。
■EVF
- 普段使う絞り優先モードにしてEVFを覗いてみたら明るくクリアなのでビックリ!部屋は少し暗めなのに何でこんなに明るいのかと不思議に思ったけど、考えてみればEVFは撮影状態を反映しているので、露出補正がかかって明るく見えるわけですね。
- 普段使っているNikon1もEVFをつけていますが〜画面が粗いし暗いところだと緑っぽく見えるのでほとんど使いません〜、それとは比較にならないくらいキレイに見えます。光学ファインダーの自然な見え方とは違い、どうしてもEVFっぽさは感じますが、このくらい解像度が高くて明るくクリアであれば、実用上の問題は全くなさそう。
■AF
- これまで使ってきたNikonのAFレンズってフォーカシングの作動音が大きいという印象があったけど、NIKKOR Z 24-70mm f/4Sはめちゃくちゃ静かです。4本持っているレンズのうち唯一のAFレンズであるAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRとはまさに段違いの静かさ。
- 静かなだけじゃなく、合焦スピードが速い!もしかしたらNikon1(こいつのAFは速いです)よりも少し速いかもしれません。
■レリーズボタン/シャッター音
- レリーズボタンは剛性感がないというか、半押しから押し込んだ時の感触が「グニュッ」って感じなのが、あまり好きになれません。
- シャッター音はD700よりも静か。音質も高音が抑えられているので耳障りな感じはほとんどなく、先日久しぶりにD700で撮影した時に感じた「ビックリするくらい音が大きい」なんてことは一切ありません。でも一眼レフで連写する時の「パシャ、パシャ、パシャ...」という気持ちの良いシャッター音はもう味わえないですね。
- ミラーレスなので震動源はメカニカルシャッターのみ。D700に比べると振動もかなり抑えられています。
■操作系
- 正直なところ、少し使い込んでみないと何とも言えないし、慣れてくると印象も変わると思うので保留にしますが、サブコマンドダイアルがプラスチック剥き出し(D700はゴムの滑り止めがついている)なのは滑りやすいので少し残念。人差し指をレリーズボタンに置いて薬指でサブコマンドダイヤルを回す際、時計回り方向はちょっと滑りやすい(というか回しにくい)かな。
- あと、サブセレクタと言うジョイスティックみたいなものがついています。デフォルトだとAE/AFロックとAFポイント移動/選択に使えるみたいなので、本当に便利なのか使ってみるのがちょっと楽しみ。
■背面モニター
- 基本的にはファインダーで撮影しますが、たまに地面すれすれのアングルから撮影したくなることもあるので、可動タイプのモニターになったのは嬉しいです。
- でもそれ以上に、タッチパネルになったのがとても便利。設定メニューを弄っている時に、選びたい項目を指で触れば良いので凄く使いやすいです。あと、設定メニューの時に画面右上に表示されるリターンマークを触ると、1階層上のメニュー項目に直ぐ戻れるのは地味に便利です。
■バッテリー
- D700まではEN-EL3eで、それ以降はEN-EL15b(互換性のある最新モデル)になったので、D700のバッテリーパックは使えません。バッテリーがどの程度持つのかは使ってみないことにはわからないけど、流石に付属の1個だけでは心許ないので追加で1個買いました。無論純正品です。
- Nikonのバッテリーチャージャーは相変わらず無駄にでかいし、コンセント直差し用プラグアダプタが収納時に邪魔になるので嫌いです。
■PCへのデータ転送
- まず嬉しかったのは、カメラ側の端子がリバーシブルのUSB-Cになったこと。これまでよく使われてきたmini-Bとかmicro-B端子って、裏表があり端子も小さいので老眼の身には非常に使いづらく、USB-Cになったのは素直に嬉しいです。
- メモリカードはXQDのみになったのでD700のCFカードは使えなくなったけど全く問題ありません。そんなことより、XQDカード+USB-C(USB3.0)の転送スピードの速さに感激しました!尤もXQDカードは高すぎですけどね。
- PCへのデータ転送に関し、Wireless(Wi-Fi/Bluetooth)でPCと直接接続できる機能にもの凄く期待していました。しかしながらZ6とMacbook Proとの接続自体は問題なく出来るものの、何故かデータが転送されません。これに関しては、どこか設定が間違っていると思われるので、引き続き探ってみるつもり。ブログ用に撮影した数枚〜十数枚程度のデータの場合、一々ケーブルを接続せずにWi-Fiで転送した方が便利ですからね。
次にZ6 + Zeiss Planar *T 50mm/F1.4のペアで、MFで撮影してみた感想を少し書いておきます。ポイントはボディ内蔵のVR(手ブレ補正)がどの程度使えるかです。
■FTZマウント変換アダプタ
- あくまで今回使ってみた限りでの感想ですが、Zeiss 50mmをD700につけて使うのとFTZを介してZ6につけて使うことに全く違いは感じませんでした。そういう意味では良くできていると思いました。
- 設計上仕方がなかったのだとは思うけど、もう少し厚みが薄くなると良かったのですけどね。
■ボディ内蔵VR
- 今回Z6にした最大の理由がこのボディ内蔵VR(センサーシフト型)です。これによってVR非搭載のレンズでもある程度VRが使えるようになるので、Zeissの3本(28mm/50mm/100mm)がより活きるなと思った次第。
- とりあえず50mmで試してみましたが、ちゃんと効きました!手ブレ補正Offだと画面が細かくふらついてしまうのが、手ブレ補正をOnにするとピタッと止まります。これは虫眼鏡ボタン?でフォーカスポイントを拡大表示すると一目瞭然です。
- Zマウント純正の24-70mmにおけるVRの効きに比べ、Zeiss 50mmでは補正の効きが劣る感じはするけど、それでも十分に使い物になります!
■ピントのつかみやすさ
- D700の光学ファインダーとZ6のEVFを比較すると、被写体が明るければMFレンズでのピントのつかみやすさはD700の方が優れていると思いました。Z6だとジャスピンの位置が分かりづらく、前後のボケ具合からジャスピン位置を判断しないといけない感じです。ただし被写体が暗い場合はEVFのZ6の方が圧倒的にピント合わせしやすいですけどね。
- ピーキング表示をOnにしておけばピント位置は分かりやすくなるけど、細かく合わせる際に逆にピーキング表示自体がピント合わせの邪魔になるので、Fn1ボタンにピーキング表示を割り付けてファインダーを覗いたままOn/Offできるようにしました。
元々欲しかったのはNikon Dfでした。ノスタルジックさを感じさせるデザインは今でも一番好きだし、MFレンズで絞り優先モードで撮影することが多い私にとっては、昔ながらの一眼レフに近い操作系のDfが好ましいのです。
なので、中古でもいいからいつか手に入れようと思っていたわけなのですが、Z7/Z6が発売されて心が揺らぎました。ミラーレスになってボディがコンパクトになったという点も大きいけど、やっぱり最大の理由はボディ内蔵のVRになったことで3本のZeissにVRが効かせられるということです。
そしてまだ50mmだけだけど実際にVRが効くことが確認できたので、「やっぱり買ってよかったなぁ」と、心の底から思いました。
Z6については、近々あと2回書く予定。導入の切っ掛けになった暗所でのノイズ特性について、そしてRaw現像をどうするかについてです。
〜もう少し続く。
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