LSPX-S2(グラスサウンドスピーカー)の写真を撮るにあたり、久しぶりにD700(with Zeiss Planar *T 1.4/50mm)を使ったところ、やっぱりD700は高感度ノイズが少なくていいなと再評価しつつも、シャッター音が大きくて重量も重いのは如何なものか?ということで最新のモデルが欲しくなり、悩んだあげく思い切って導入したのがNikon Z6。
同じフルサイズながらもD700は有効画素数12.1メガピクセル、Z6は24.5メガピクセルと、約2倍の画素数になっています。つまり解像度が高くなっているわけですが、1画素当たりの撮像素子面積が小さくなる分、本来であればノイズ的には不利。
しかしながらD700は2008年発売で、一方のZ6は昨年(2018年)発売と10年もの隔たりがあるわけで、高感度ノイズについても当然技術的に大きく進化しているはず。
ということで、LSPX-S2をほぼ同一条件で撮影(RAW)してみました。
D700の方は、比較しやすいようにLightroomで露光量とハイライトを調整しZ6の画に近くなるようにしてJPGで保存。ノイズやシャープ等のフィルター補正はかけていません。
Z6の方はadobe DNGコンバーターでDNGに変換しLightroomで読み込んでそのままJPGで保存。こちらは一切補正はしていません。
※Zeiss Planar *T 1.4/50mmを使い、f2.8にして絞り優先モードで撮影
■D700:補正後(1/8s ISO 4000)
■D700:補正無(1/8s ISO 4000)
このサイズだとZ6の方が画にややシャープさはあるものの、ノイズ感はほとんどかわりません。
わかりやすいように拡大してみるとこんな感じ。
■D700
画素数の違いは見て取れますが、高感度ノイズは似たようなものかなと。ただしZ6はISO 51200でこれですからビックリです!
興味があったので、D700の撮影感度(ISO 4000)に合わせて撮影してみました。
凄いですね。高感度ノイズはほとんど見られなくなりました。やっぱり10年の技術進化は大きかったということですね。
なお本筋からは外れますが、OKボタンに拡大画面との切り替えを割り付けたので、ファインダーを覗いたままOKボタンを押せば一発で拡大画面(200%)になり、ピントを精緻に合わせられます。
しかもEVFのおかげでファインダー画面は明るいし、VRが効くので手ブレもほぼ吸収してくれるため、暗い場所でのMF撮影はメチャクチャしやすいです。なんか信じられないくらい便利。
さて、次回は現在テスト中のRAW現像についてです。「今使っているLightroom5.7ではZ6のRAWファイルが読み込めないのでどうしよう?」というお話。
もう少し試行錯誤してみて、結論が出たらアップするつもりです。
〜あと1回続く。