memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

FiiO K9 Pro ESSを115V駆動してみた

久しぶりにヘッドホンオーディオの話です。

LANケーブルの単線化にはまだ踏み切れていませんが(いずれやろうとは思っています)、その前にFiiO K9 Pro ESSの115V駆動を試してみることにしました。

K9 Pro ESSは底面にあるスライドスイッチで230Vと115Vを切り替えることができ、当然ながら今は115Vにしてオーディオ・ビジュアル用のコンセントから中村製作所のアイソレーショントランス〜オヤイデMTB-4(コンセントBOX)を経由し100Vで使用しています。

しかしながら115Vで設計された海外製の機器は、日本家庭の100V給電では本来の性能を十全に発揮することができていないと言われています。

機器によって115V給電による効果が "大きいもの〜ほとんど無いもの" という違いはあると思うけど、K9 Pro ESSがどうなのか試してみようかなと。


115Vで給電するためには昇圧トランスが必要ですが、興味本位の謂わば実験のために高額な機器を導入するつもりはありません。

かと言って安価なものだと却って音が悪くなりかねないので、中間をとって楽器用の昇圧トランスを使ってみることにしました。

候補として選んだのは2つ。

一つはサウンドハウスのSU-6EEという容量600VAの製品で、出力コンセントは1口(3P)。
サウンドハウスのオンラインショップで9,980円(送料無料)で販売されています。

OEM先は秋葉原東栄変成器でした。
東栄変成器のオンラインショップで同じ製品が販売されていますが、価格は税込9,600円で、これに送料がかかるから意外にもサウンドハウスで買った方が安いです。


もう一つはプロケーブルが販売している昇圧トランスで、上記サウンドハウスのものと作りやスペックがほぼ同じなので(OEM先が東栄変成器?)、同じ製品の非メッキ版(特注?)だと思います。

amazonだと送料込みで14,100円だけど、プロケーブルのオンラインショップでは送料込みで13,100円となっています。

procable.jp

私は非メッキへの拘りは無いのでサウンドハウスの昇圧トランスを購入することにし、在庫があったので注文した翌日に到着。

早速K9 Pro ESSとオヤイデMTB-4の間に仮設置して115V給電に変更しました。

まだ通電時間(楽曲を聴いた時間)が10時間に満たないので本来の音かどうかはわからないけど、就寝時に3回ほど聴いてみた感想(普段聴いている楽曲を普段と同じ音量で聴いた感想)は次の通りです。

  • (実はちょっと不安に思っていたけど)ノイズが乗るようなことは全く無い
  • 情報量や解像力に変化はない
  • ベースの低音の沈み込みがやや深くなった気がする
  • 音の粒立ちが良くなった(元気になった?)気がする

これまで聴いてきた音(記憶)との比較でしかないので、正直なところプラセボのような気がするけど、悪影響は全く感じないから使い続けるつもり。

まあ、115V設計の機器は115Vで給電してあげた方が良いと思いますからね。

エージングが50時間を超えたら昇圧トランスの有無による比較試聴を行い、上記感想とは異なる結果だった場合はレビューをあげようと思います。