memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

白内障手術②:手術および手術結果

briareos.hatenablog.jp


昨日の午前中、予定通り白内障手術を受けてきました。

手術前後のプロセスは大体こんな感じでした。

8:25 事前検査
検査後、待合室で散瞳目薬 3回
9:10 先生による眼の状態確認
9:15 手術室近くの待合場所で待機
散瞳目薬 4回
10:05 手術着に着替えて待機室に入る
散瞳目薬、痛み止め(麻酔)目薬2回
血圧および体温測定
心電計測用コード装着
目の周りの消毒
手術についての説明
10:25 手術室に入り、手術開始
10:45 手術終了
ベッドで横になって30分間経過観察
11:15 帰宅

手術室に入ってから手術の準備作業があるので、実際に右眼を弄られている時間は15分もなかったように思います。
※事前に看護師さんから「できるだけ眼を動かさないように一点を見つめていてください。そうすれば早く終わります」と言われていたのでその通りに頑張りました。
※目が動いてしまうと30分以上かかる場合もあるそうです。

手術の内容は、自分からみて(右眼の)右上を切開してそこから水晶体を取り出し、人工のレンズを入れるというもの。
※右上にすれば目蓋に隠れて傷口が見えにくいそうです。

右眼が見える状態で手術するわけだから嫌だなと思っていたけど、実際にはライトが眩しくて良く見えないし、眼の正面から何かをするわけでは無いので手術の様子が見えるなんてことはありませんでした。

ただ、水晶体を取り出す時とレンズを入れる時は視界が変化する(ライトの位置が動いて見え、レンズを入れた時には光の色が黄色くなった)し、眼にかかっている圧力も変化するので「今やってるな」というのは明確にわかりました。

レンズを入れ終わったら右眼の周りをきれいにしてからガーゼと眼帯(プラスチックのアイカップみたいなもの)を被せ、テープで固定して手術完了。

その後、別室のベッドの上で30分様子を見て、特に違和感も感じなかったので無事に帰宅となりました。


なお手術そのものに問題はなかったけど、実はハプニングが一つ。

眼の洗浄をして目蓋が閉じないようにする器具を装着し、右眼を弄り始めるという時に執刀医から「顕微鏡が動かないよ」という声が。

サポートスタッフから「ペダルをパタパタしてみてください」との指示があったけどうまくいかず。

「リスタートかけます」とスタッフが言ってリスタートをかけたけどやっぱり動かず。

次に「有線に切り替えます」との声が上がりケーブルを接続。

執刀医が「おっ、動いた」とボソッと呟き、手術が再開した次第。

その日は私の前にも同じ場所で何人かが手術を受けていたから「選りに選って何故私の時に壊れる?」と思ったけど、眼を切る前だったので特に動揺はなかったです。
でも、もし眼を切った後に故障していたらビビったかも。


着替えてから右眼に眼帯をした状態でバスに乗って自宅まで帰ったのですが、思っていた以上に遠近感が取れず、特にバスの乗降、階段の上り下りはいつでも手すりに捕まれる状態にして恐る恐る足を動かした感じ。

自宅に戻ってからも障害物(台所の換気扇の出っ張りとか)が近くにある時は、手を伸ばして障害物の位置を確認しながら頭を動かすなんてことをしていました。

ちなみに眼に雑菌が入ってはいけないので、手術したその日は顔も洗えないし、もちろんシャワー・風呂もだめだし、血流が増加するのでアルコールもNG。

眼帯のせいでメガネがかけられなかったから、iPadで記事を読んだりブログを書いたりすることもできません。

仕方がないので、TV(左眼だけでもちゃんと見える)でNetflixYouTubeを見て午後〜夜を過ごしました。


そして翌日(本日)。

駅まで歩いて駅前に停まっているタクシーで病院に行き、9時過ぎに処置室に入って眼帯を外してもらいました。
※病院に行くバスの乗り場は駅裏にあって階段の上り下りがあるからタクシーにしました。
※東京と違い流しのタクシーはほとんどいないけど、駅前には停まっています。駅はすぐ近所なので電話をかけてタクシーを呼ぶより駅まで歩いた方が手っ取り早いです。

どういう見え方になっているのか想像できなかったので、この時ばかりは少しドキドキしました。

そしていざ眼帯を外すと、そこには久しぶりに見るクリアな視界がありました!

遠点に焦点を合わせたレンズを入れたので近くはぼやけるのですが、1.5mくらいから先は左眼よりも良く見えている感じさえします。

こんなにクリアになるとは思っていなかったので、かなり感動しました!


それから術後検査をいくつか受けたのですが、右眼の視力検査(遠点視力)は裸眼で1.2、矯正で1.5でした!
手術前の最後の検査では矯正で0.8だったから、格段の改善です!
※ちなみに左眼は矯正で1.2なので、手術後は右眼の方が視力が良いという逆転状態になっていました。

検査終了後、診察室に入って眼の状態を確認。

切った場所の状態は良好で、目の充血は時間が経てば消えるので心配ないとのこと。
※眼帯を外してから一度も鏡を見ていなかったので、目が酷く充血していることをこの時初めて知りました。

眼圧が少し高いけど、3日後の検査の際には多分下がっている(異常がなければ普通は下がる)そうです。
でももしも下がらなかった場合は、その後も継続検査する必要があるそうです。

3日後の検査で眼圧が下がっている場合は、ゴールデンウィーク明けにもう一度一通りの検査をし、23日に眼鏡処方箋を作成するための検査を行う予定。

ちなみに持っている眼鏡は5本(右眼の視力が悪くなる前に東京で作ったのが3本、富山に帰ってきて右眼の視力が悪くなってきてから作ったのが2本)あるのですが、全部かけてみたけどとりあえず全て使えました。
※そもそも両眼ともに遠くは見えるけど近くが見えづらい老眼状態だったところに、遠くに焦点を合わせたレンズを入れたので、右眼の見え方が術前・術後であまり差がなかったというのが大きいと思います。
※術後に乱視の入り方が変化する場合もあるらしく、今日現在の見え方が多少変わる可能性もあるそうです。

ただ富山に帰ってきてから作ったメガネは右眼の度数の方が高いけど、手術後は右眼の視力が上がって左右の視力が逆転したので、使えるけど少し違和感(左右の見え方に差がある)を感じます。

一方、東京で作ったメガネ(右眼の視力が落ちてきてからはほとんど使っていない)は左右の視力差が無い時に作っているので、富山で作ったメガネよりも違和感が少ない感じ。

なので、眼鏡処方箋を作ってもらったら、富山で作ったメガネだけレンズを変えようと思っています。


日常生活で毎日やらなければならないのは3種類の目薬を点眼すること。

それぞれの目薬は、赤が3回(朝・昼・就寝前)、青が2回(朝・就寝前)、白が4回(朝・昼・夕・就寝前)と1日の点眼回数が決まっており、同時刻に使う場合は5分以上間隔をあけること、また赤と青はどちらが先でも良いけど白は必ず最後に使うことなど、決まり事もあります。
※赤:広範囲抗菌点眼剤、青:非ステロイド性抗炎症点眼剤、白:抗炎症ステロイド点眼剤

いつまでやらなければならないのかは聞いていませんが、さし忘れが怖いのでスマートウォッチにアラームをセットしておきました。

あとは眼を擦らないようにという注意はあったものの、それ以外は洗顔・シャワー等も普段通りで良いとのこと。
※昔は術後1週間はお酒を控えるようにという指示をしていたけど、今は手術翌日以降は本人の判断に任せているそうです。


正直なところ、ここまで良く見えるようになるとは思っていなかったので、左眼(まだ軽度だけど白内障になっている)も手術しようかと思って先生に聞いてみたところ、年齢を考えると左眼にはまだピント調節能力が少し残っていると思われ、それが手術によってピント調整能力がなくなった右眼を補完し、両眼で見た時の近点視力を多少なりとも上げてくれる可能性があるので、少し様子を見てから決めた方が良いと嗜められました。
※年齢がもう少し高ければ、今なら右眼の手術のために行った検査結果(左眼も同時に検査している)がそのまま使えるので、左眼も続けて手術をすることを薦めたそうです。

尤も、左眼も手術すれば左右差の違和感は無くなるわけだから、やりたければやっても良いとも言われたので、アドバイスに従いしばらく様子を見てから決めようと思います。


と言うことで、人生初の手術は(現時点では)無事成功し、右眼にクリアな視界を取り戻すことができました♪

夜になったらスイスポを運転してみて、先行車のブレーキランプや対向車のヘッドライトの眩しさがどの程度改善されたか確認してみようと思います。


【追記】
19時過ぎから30分ほど近所を走ってみました。
折しも雨が降っているという悪い環境でしたが、ブレーキランプやヘッドライトの眩しさはかなり軽減されており、これまでと比べればすごく走りやすくなりました。
ちなみにメガネを外して走ってもみたのですが、メガネのレンズによる乱反射が無くなるため外した方が走りやすいこともわかりました。
ただし裸眼だとナビ画面がぼやけてしまうので、知っている道や高速道路のような一本道なら良いけど、ナビ頼りの場合はやっぱりメガネをかけないとダメそうです。