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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ヘッドホン&イヤホン再生環境再構築③ 〜 FiiO R7 オーディオストリーマーの導入

ヘッドホン&イヤホンの新たな再生環境のコア機器として選んだのはFiiO R7 オーディオストリーマーです。

オーディオストリーマーって何だ?という話ですが、FiiOの説明は次の通り。

R7は、DAC内蔵ヘッドホンアンプやプリアンプ、Bluetoothトランスミッター、デジタルオーディオプレイヤー機能等を一台に集約することで、素晴らしい音質と快適なユーザー体験、そして高い拡張性を併せ持った、新機軸のFiiO製デスクトップオーディオデバイスです。

私自身の認識としては「プリアンプ&デジタル入出力機能を備えた据え置き型のDAP」ってところでしょうか。

新たな再生環境のコア機器としてR7を選んだ理由は、以下の機能が集約されているのでヘッドホンとイヤホンの再生機器をR7に一本化できる可能性があったからです。

  • HD800へのバランス出力(4.4mm or 4pinXLR)
  • Edition8へのアンバランス出力(6.3mm)
  • FoKus ProへのaptX Adaptive Bluetooth送信 → 後述しますが、これは不可でした
  • NUARL NEXT1へのLDAC Bluetooth送信
  • SDカードを音源として利用できる
  • ネットワークサーバー(Soundgenic)を音源として利用できる
  • OSがandroidなので、FoKus MusicやNUARL CONNECTなどのイヤホン専用アプリが使える

上記以外の特徴として気に入ったのは次の点です。

  • 筐体が小さい
  • 内蔵バッテリー駆動ではない(バッテリーの経年劣化を考えなくて良い)
  • 外部電源からのDC入力による音質アップが可能
  • USB-A、USB-C端子がついているので、必要があればBluetoothドングルが使える(はず)
  • デジタル入出力端子(Opt、Coax、USB)がついているので、必要があれば外部のDAC内蔵ヘッドホンアンプとの接続が可能


これだけの機能がついていれば、(音質は別として)機能的にはR7だけで私が必要とする入出力を賄えるはずだったのですが...。


本日11時ごろにヤマトさんが届けれくれてから直ぐにセッティングを始めました。

EL SOUND(エーワイ電子)の12V/2.5A DC電源、LANケーブルを接続し、いざ起動しようとしたものの起動しません... ( ; ; )
おかしいと思ってAC電源を繋いで起動してみると問題なく起動するので、どうやら外部DC電源に問題がありそう。

まず最初にDC電源からの出力をテスターで測ってみましたが、ちゃんと12V出ていました。
R7の説明書には12V/3A以上のDC電源を接続するよう書いてありますが、実際には12V/2.5AのDC電源でも起動するはずです。
※ヘッドホンアンプの出力を最大で使用すると落ちるかもしれないけど、普通に使用している分には2.5Aで足りるはず。

となるとDCプラグが合っていないのかもしれないので、R7のDCジャックと外部電源からのDCプラグの形状を見てみたところ、外径は合っているけど内径が大きい(ジャック側の中心にあるピンがプラグと接触していない)ようです。

そこで手持ちのDCプラグのストックを調べてみたら合いそうな奴があったので、久々にハンダゴテを引っ張り出してきてプラグの付け替え作業を実施。
※以前別の機器のDCプラグの交換作業をした際にDCプラグを数種類と熱収縮チューブを購入していたので、直ぐに付け替え作業ができました♪
※サイズは外径 5.5mm 内径 2.1φです。

交換後、R7に接続して起動してみたところ、問題なく起動しました!


それから各種設定を行ったのですが、Bluetooth送信コーデックのリストを見て愕然としました...(*_*)
何とリストの中にaptX Adaptiveが無いのです!

この時点でピンときたのですが、またまたエミライさんはやらかしてしまっていたようです。

FiiO、PCスピーカーやヘッドフォンと連携するデスクトップオーディオ「R7」 - AV Watch

Bluetooth受信対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。Bluetooth送信はSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDCをサポートする。


【お詫びと訂正】記事初出時、プレスリリースをもとに、送信対応コーデックに“aptX LL、aptX Adaptive”を記載しておりましたが、リリース情報に誤りがあり、aptX LL、aptX Adaptiveには非対応でした。記事を訂正しました。(2月2日17時)

発売日(2/3)の前日(2/2)にエミライさんから修正が入ったみたいです。

エミライさん、本当にいい加減にしてください。何故、前日になるまで気が付かないのですか?

FoKus Proに関して質問した際にも感じたことだけど、自分達が扱う(販売する)製品に対する理解と(リリース、アプリ等に対する)事前チェックが甘すぎます!

私も現役自体はマスコミの仕事をしていたので身にしみて知っていますが、こんな状態ではハッキリ言って企業として失格です。

あなたたちは修正すれば良いくらいに思っているかもしれないけど、私みたいにその間違った情報によって購入するユーザーもいるわけなので、もう少しチェック体制をしっかりしてください。
でないと、そのうち痛い目をみますよ!


ちょっと感情的になってしまいましたが、購入理由の3割くらいを占めていたaptX Adaptive送信が使えないことが判明しました...(T . T)
LDACとaptX Adaptiveを同時に使える機器はアンドロイドスマホしかなかったので、ものすごく期待していたのに....裏切られました。

とは言え、もしかしたらこんなことがあるかもしれないと想定していなくはなかったので、背面のUSB-A端子にeppfun AK3040PLUS(Bluetoothドングル)を挿して試してみたらFoKus ProとのaptX Adaptive接続に成功♪
何とか最悪の事態は避けられたので、ちょっとホッとしました。

※ただしR7内蔵のBluetooth接続ではないので、FoKus Music(アプリ)上では非接続状態となりアプリの設定機能が使えません。アプリを使うためにはR7内蔵のBluetoothと繋ぎ直す必要があります。
※R7内蔵のBluetoothを使ってFoKus ProとaptX接続した後、FoKus Musicを起動してEQのパーソナライズ(ユーザーの聴力に合わせてEQを設定する機能)をしてみましたが、測定用の音が出ませんでした。仕方がないので以前iPhoneと接続して作成したEQカーブを見ながら、R7上のFoKus MusicのEQに手動で設定しました。


次にHD800(4.4mmバランス接続)の音量についてです。

R7はヘッドホン出力に関して5段階のゲイン調整ができます。

まずはヘッドホンモードで聞いてみたところボリュームが60(Max120)だと音が大きすぎ、40〜50くらいが普段聴く時の音量でした。

そこでGain Hにしてみたら大体60前後が常用範囲となり、ボリューム調整的に使いやすいのはGain Mでした。

ただ、念のため5つのゲイン全てを試してみたところ、やはりゲインが高い方が音の鮮度感が高いようなので、使い勝手を優先していたずらにゲインを下げすぎるのは好ましくないと判断し、Gain Hを選択。
しばらく使ってみて、さらにゲインを上げる(ヘッドホンモードにする)かどうか判断するつもりです。


ネットワーク上のミュージックサーバー(Soundgenic)には、音楽再生アプリ FiiO Musicで接続することができましたが、アルバムの曲順がトラック順ではなくタイトル順(文字コード順)で表示されてしまいます。
SDカード内の音楽ファイルはトラック順で表示されるので、同じアプリなのにソースファイルによって何故表示方法が異なるのかさっぱりわかりません。

だったらよく聴くアルバムはトラック順に並べ替えたプレイリストを作成しようと試してみたところ、サーバー上のファイルは対象外でした... ( ; ; )

であるなら、iPad上のFidataアプリを使い、サーバーにSoundgenic、レンダラーにR7を設定して再生できないかどうか試してみたのですが、設定はできるものの再生はできませんでした。
これに関してはアプリを変えて後日試してみるつもりです。


と言うことで、とりあえず試してみた範囲では

  • aptX Adaptive接続ができない
  • FiiO Musicでは、ミュージックサーバー上のアルバム内楽曲がトラック順ではなくタイトル順になってしまう
  • iPad上のアプリで再生コントロールができない

ことが判明したわけで、致命的ではないにせよちょっとガッカリしています。

これで音がイマイチだったらガッカリ具合がさらに増すところですが、果たしてどうでしょうか?

しばらく使ってみてから感想をアップしたいと思います。


briareos.hatenablog.jp