一昨日、ゼンハイザーのBluetoothドングル BTD600が届きました♪
SONY NW-WM1Zで使えるかどうかを検証する前にBTD600とFoKus Proをペアリングしてしまっておいた方が良いので、まずはMacBook Pro 14で使ってみました。
付属のUSB-C変換アダプタを使ってMacBook Proに挿すと、このUSBアクセサリの接続を許可するかどうか聞いてくるので、許可ボタンを押します。
予めWM1Zの設定画面でFoKus Proとのペアリングを解除しておき、MacBook Proに挿してあるBTD600の頭のスイッチを3秒間押すとペアリングモード(白と赤のLEDが交互に点滅)に入ります。
少しするとLEDが白の点滅〜点灯に変わり、ペアリングが完了。
それからミュージックアプリを起動してMacBook Proに入っている楽曲を再生してみましたが、FoKus ProからではなくMacBook Proのスピーカーから音楽が流れています。
少し考えた後、システム設定のサウンドを開き出力先を確認するとMacBook Proのスピーカーとなっていました。
出力先リストの中にBTD600があったので選択すると、FoKus Proから音楽が流れてきました♪
この時、BTD600のLEDは薄紫色(白ではないので多分薄紫色だと思う)に点灯しています。
説明書には、SBCがグレー、aptXが赤、そしてConnected with Microsoft Teamsが紫と書いてあり、(Connected with Microsoft Teamsって何のことやらわからないけど)順番から言えばこの紫(薄紫?)がaptX Adaptiveに該当すると思われます。
あるいは、Connected with Microsoft Teamsが紫で、aptX Adaptiveが薄紫なのかもしれませんが(だとすると説明書の記載漏れ?)、音質的には良い感じなので、aptX Adaptiveで接続できている気がします。
と言うことで、MacBook Proでは問題なく使えるようです。
さて、いよいよWM1Zで使えるかどうかの検証に入ります。
WM1Zの端子はSONY独自のWM-Portなので、WM-Port〜USB-A変換ケーブルを経由してBTD600を接続しましたが、BTD600のLEDは全く点灯しません。
この時点で直ぐに、WM1Zでは使えないこと、そしてその理由がわかりました。
要するにWM-Portには接続機器に対して電源を供給するラインが無いと言うことですね。
「やっぱりダメだったか」と言う軽い落胆はあったものの、うまくいくかどうかは五分五分かなと思っていたのでガッカリと言うほどではありません。
気持ちを切り替え、次善の策の検証に取り掛かります。
それはiPad ProおよびiPhoneで使えるかどうかです。
もしiPhoneで使えるなら御の字だし、最悪でもiPad Proで使えるなら投資は無駄にはなりません。
まずはiPhone 14 Proから試してみました。
Lightning〜USB-A変換アダプタを介してBTD600を接続すると、接続直後は紫のLEDが点滅するものの、8秒くらいでLEDは消えてしまいます。
次にiPhoneのミュージックアプリを立ち上げて楽曲を流した状態で接続してみたところ、最初はFoKus Proから音楽が流れるけどLEDの消灯とともに音は聞こえなくなります。
iPad mini 5でもやってみたけどiPhone 14 Proと同じ結果でした。
接続時の挙動を見ていると、恐らく電源供給の問題かなと。
つまりLightning端子ではBTD600を継続使用するための十分な電源を供給できていないような感じですね。
※電源の問題だけだったら何とかなるかもしれないので後日試してみる予定。
iPhoneで使えないのは残念だけど iPad Pro 11で使えるなら良しと言うことで、最後に試してみました。
しかしながら ケースをつけた状態のiPad Pro 11では付属のUSB変換コネクタがケースと干渉して端子が奥まで刺さらないため、とりあえずケースを外して試してみます。
iPad Pro 11には音楽ファイルを入れていないので、mconnectHDアプリを使ってネットワーク上のSoundgenic(ミュージックサーバー)に接続して楽曲を再生してみたところ、FoKus Proから音楽が流れてきました♪
※写真ではわからないけれど、LEDは薄紫色に点灯しています。
この時の出力先(アプリの PlayTo メニュー)を見るとBTD600となっているので、iPad Pro 11の場合はBTD600をUSB-C端子に挿すと自動的にBTD600が音声/音楽の出力先になる仕様のようです。
と言うことで iPad Pro 11で使えるのが確認できて良かったけど、ケースとの干渉問題をどうにかしなければ不便なので、直ぐにamazonでUSB-C延長アダプタを調達。
ちょっと不格好ではあるけどこんな感じで使うことにします。
今回の検証結果をまとめると、BTD600は、USB-C端子の機器(MacBook Pro 14、iPad Pro 11)では使うことができたけど、WM-PortのWM1ZおよびLightning端子の機器(iPhone 14 Pro、iPad mini 5)では使えませんでした。
本命のWM1Zで使えなかったのは残念だけど、iPad Pro 11で使えるなら就寝時のリスニング(FoKus ProをaptX Adaptiveで接続して音楽を聴く)は何とかなるので良しとします。
※今ベッドサイドに常設しているiPad Pro 10.5で使えればよかったんだけど、Lightning端子なのでやっぱり使えませんでした。となるとFoKus Proを使う際にはiPad Pro 11をベッドサイドに置かなければならないので(iPad Proが2台並ぶことになる)、できるなら避けたかった訳です。WM1ZやiPhoneで使えるならスペースを取らないから良かったんですけどね。
briareos.hatenablog.jp
ここでふと思ったのですが、私が使っているWM1Zの後継機であるNW-WM1ZM2は、SONY独自仕様のWM-PortからUSB-C端子に変更されているし、OSもAndroidベースになっているので、BTD600が使える可能性が高そう。
でも価格が約38万円だからWM1Zを下取りに出したとしても30万円近くはかかるので、流石に現実的ではありませんね。
※一応調べてみたところ、現時点でのソニーストアでのWM1Zの下取り価格が8万円、eイヤホンだと10万円強(買取上限価格が95000円で、下取りだと10%up)でした。
※WM1ZM2にこだわらなくてもUSB-C端子を備えたDAPであれば使えると思うので、そこそこのやつをFoKus Pro用に買うという手もありますが、新しいCDを買った時の音楽ファイルの管理がさらに大変になるので〜MacBook Pro 14でリッピングした後、Soundgenic、WM1Z、iPhone 14 Pro(クルマ用)、iPhone 11 Pro(自転車用)の4台にファイルをコピーしているので、それがもう1台増えるのは正直避けたい〜、もし買うならWM1Zとリプレイスする形でないと厳しいかな。となるとそこそこのクオリティでは物足りないので、やっぱりハイエンドラインに近い機種になりますよね。非現実的だけど、A&ultima SP3000とか使ってみたいなぁ...。
さて、これでようやくFoKus ProをaptX Adaptiveで接続して音楽を聴くことができるようになりましたが、問題はその音質ですね。
まだしっかりと聴き込んでいないので、感想は後日アップします
【補足】
amazonで調べてみたら(FoKus Proを買った昨年末には無かったけど)aptX Adaptiveに対応しているBluetoothドングルはゼンハイザー製以外にもいくつか発売されていました。
Qualcommのチップを使っていて、SBC/aptX/aptX AdaptiveだけではなくaptX LL/aptX HDにも対応している製品もあるし、何といっても価格がBTD600の1/3以下なので圧倒的にお買い得です。
内部は電子回路だけなのでゼンハイザー製だから音質が良いとも思えないので、今買うならとりあえず安いやつを買って試してみたと思うけど、問題なく使えるかどうかは実際に試してみないとわかりませんね。