final ZE8000をFoKus Proと並ぶツートップとして使うことは諦めたけど、ZE8000が入る予定だった穴を埋めてくれるイヤホンが欲しくて色々と検討。
aptX Adaptiveは我が家の再生環境ではあまり使い勝手が良くないので(aptX Adaptive対応のBluetoothドングルを使うと音量が小さくなってしまう)、LDAC対応で音が良さそうなものを物色。
最終候補としてAVIOT TE-Z1PNKとNUARL NEXT1の2機種が残りましたが、悩んだ結果、NUARL NEXT1を導入することにしました。
レビューとか読むとAVIOT TE-Z1PNKも私好みの音だと思うけど、人気が高く在庫が無いこととアプリの出来が悪い(安定性が低い)らしいので、今回はNUARL NEXT1を選択。
でももしかしたら将来AVIOT TE-Z1PNKも導入するかもしれません。どんな音なのかとても興味があるので。
例によってamazonで注文、5日の夕方に届きました。
ケースと本体の素材はしっとり感があって触り心地は良いけれど、開封直後は臭いが強かった(酷かった)です。
ただ、一晩置いておいたらかなり軽減されていました。
ケースと本体をくっつけるマグネットが強すぎず、かつ本体にイヤーループが付いているため、ケースからの取り出しやすさは抜群です!
付属のイヤーピースは私の耳には合わなかったので、WF-1000XM4に付けてあったAZLA SednaEarfit XELASTECを移植。
やはりこちらの方がしっくりきたため、amazonでMLサイズを追加注文して取り付けました。
※新品のSednaEarfit XELASTECと1000XM4に付けてあったものとでは柔らかさがかなり違っていたので、SednaEarfit XELASTECを使う場合は定期的に交換した方が良いように思いました。
NEXT1はNUARL Connectというアプリで様々なカスタマイズが可能です。
とりあえずiPhone 14 Proとペアリングして、アプリ経由でファームウェアアップデートを実施。
アップデート後のバージョンはver:0.1.4でした。
アプリの機能で個人的に一番気になっていたのがPDE(Pure Direct Equalizer)です。
通常はメーカーがアンプレベルで音決めし、その後にユーザー調整用のEQを配置することが多いけど、PDEはメーカーが行なっている音決め用のEQをそのまま弄れる機能なので、EQが二重にかかることが無く、素の音を直接カスタマイズできます。
とりあえずiPhoneとAAC接続した状態で音楽を流して調整してみることにしました。
ちなみにプリセットの"フラット"、"クラリティ"は音が素っ気なさすぎて使う気になりませんでしたが、"クラリティ"の高音の透明感には惹かれるものがあったので、この高音を再現しつつ好みの音に調整することを目標として設定し試行錯誤。
※プリセットの"フラット"とPDEの初期状態を聴き比べると明らかに音が違います。故にプリセットの"フラット"はPDEがフラットな状態なのではなく、"聴感上フラットな音"だと思われます。
まだ微調整するつもりだけど、現時点での設定はこんな感じになりました。
イヤピースをSednaEarfit XELASTECに変えたことで低音が強化されたこと、私の耳の性能(特に高音域)が落ちているのでそれを補うため、結構極端なカーブになっています。
音質についてはもう少し聴き込んでからレビューしたいと思いますが、iPhoneとAAC接続した音も悪くなかったけど、WM1ZとLDAC接続した時の音は凄く良いです!
ただしWM1ZとLDAC接続して音楽を流しながら、iPhoneとマルチポイント接続してアプリのPDEを弄ろうと思ったら、音が途切れ途切れになり使い物になりませんでした。
これは説明書にも記載されているので、LDACを使う場合は注意が必要ですね。
※WM1Zと単独でLDAC(音質優先)接続した際にも音が途切れることがありました。WF-1000XM4のような安定接続は望めないかもしれませんが、少なくともFoKus Proよりは接続安定性が高そうなので一安心です。
また操作は本体のタップで行いますが、複数タップ時の誤動作が多く、使い勝手はイマイチでした。
そもそも設定自体がちょっと複雑すぎるような気がします。
あと、これは初めて知ったことだけど、ケースに収納した時に本体電源が自動でOFFになるのは当然のこととして、本体を収納した状態でケース内蔵バッテリーが切れてしまった場合は本体の電源が自動的にONになるそうです。
恐らく本体電源の自動ON/OFFを充電端子にかかる電圧か何かでコントロールしているため(本体充電端子に閾値を上回る電圧がかかるとOFFになり、閾値を下回るとONになる仕組み?)、ケースのバッテリーが切れると本体電源がONになってしまうみたい。
今時のワイヤレスイヤホンってケース収納時の電源自動ON/OFF機能が当然付いているので、他のメーカーの仕組みも同じなのかどうかちょっと気になりました。
ちなみにNEXT1は、説明書では「未接続状態で本体を5回タップすると電源をOFFにできる」となっているけど、10回試しましたが未だに一度も成功していません。
私のタップの仕方が悪いのか何なのかはわかりませんが...。
※説明書の記載では、片方どちらかを5回タップすれば良いのか、両方を同時に5回タップするのかわからなかったので両方試してみたけどダメでした。
と言うことで、本体の操作性についてはさほど良いとは思わないけどDAP側で操作すれば事足りることなので、私としてはとにかく音さえ良ければそれで満足です。
先に書いた通り音質レビューは後日あげる予定ですが、一言だけ書いておくと、Bill Evansの"B Minor Waltz (For Ellaine)"を聴いている途中で、ふとNordost Valhalla(ケーブル)の音を思い出しました。
〜つづく。