機材を買い替える経済的余裕はないけれど、手頃なアクセサリーくらいであれば試すことはできます。
新環境での音の良さに気をよくしたこともあり、1つ試してみることにしました。
東京の部屋は暗騒音が大きかったこともあってかほとんど効果がわからなかった自作仮想アース。でも新環境は部屋のS/N比が高いので、仮想アースの効果もわかるのではないかと思った次第。
とは言え、以前作った仮想アースは引っ越し時に処分してしまったので、今度は自作ではなくちゃんとした製品を導入することに。
理想を言えばTerosの Grounding Noise Reducer 5.1 もしくは Mini 5.1 とかよさそうなんだけど、流石に高いのでお手頃で評判が良いKOJOのCrystal Eを試してみることにしました。
例によってAmazonで注文し、翌々日に到着。
余談ですが、富山でも注文の翌日に到着する場合が結構多いので、地方の不便さはさほど感じませんね。とは言え年明けの大雪の時には宅配便の配送が完全にストップして大変でした。通常に戻るのに結局2週間くらいかかったように思います。
さて、現在使用している機材のうちアース端子がついているのはNagra PL-Lだけです。なのでまずはPL-Lに接続してみました。アースケーブルはCrystal E付属のものを使用。
結果は次の通り。
- ホールの気配みたいなものが以前よりも少し強まった
僅かではあるけれど、明らかに効果が認められました!
次に、付属のRCAタイプのアースケーブルを使ってMeitner MA1 DACに接続してみました。
しかしながら今度はPL-Lの時のような効果は感じられず、むしろ音の明瞭さが僅かに落ちるように感じます。
システム環境によるところが大きいとは思うけど、効果がある製品とない製品があるようです。
とは言えPL-Lに関しては明らかに効果があったので、今度はCrystal Eをもう1台追加した2個連結と、別売のアースケーブルを試してみることに。
Clone2はPL-Pとの接続に、AETの方はCrystal E同士の連結に使用する目論見。
まず最初にClone2を試してみました。Crystal Eは1台です。
- ヴァイオリンの消え際の音の立体感が増したように聞こえる
明らかに差がわかると言うほどではないにせよ、やっぱり違いはありますね。
次はいよいよCrystal Eの2個連結です。連結にはAETのアースケーブルを使用。
左側のCrystal EがPL-Lのアース端子につながっています。右側はスレーブ。
その感想はと言うと
- 先に感じたCrystal Eの効果が同じ方向性で強まった感じだけれど、2倍になるわけではない
確かに1台の時よりは2台の方が効果は感じられるものの、費用対効果を考えると...。
ちなみに連結ケーブルをAETから付属のケーブルにしてみましたが、あまり差はわかりませんでした。機器との接続用ケーブルの方がケーブルの差が出やすいと言うことでしょう。
なので2個使用の場合の連結ケーブルは付属のケーブルで十分だと思います。
折角2台買ったのだから、1台はPL-Lに使用し、もう1台は別の機器に使用したいところですが、YラグあるいはRCAタイプのアースケーブルで接続できる機器がMA1 DAC以外にありません。
別の機器で使用するとなると、筐体のネジかどこかに接続するか、もしくはXLR、USB-A端子用のアースケーブルを入手/自作するしかありませんが、面倒なので今後の課題としておくこととし、当面はPL-Pに2台連結で使用したいと思います。
今回の結論。
飽くまで我が家のシステム環境においてですが、Crystal Eは効果がありました。アースケーブルによる音の違いもあると思います。
でも2台連結については費用対効果が悪いかな。個人的には、1台を付属ケーブルで使用するか、余裕があれば別売アースケーブルを導入するのが費用対効果的には良いと思いました。