Soundgenic導入後、Sonica DACをUSB DACとして使う場合(USB接続)と、プレーヤーとして使う場合(ネットワーク接続)の両方を試してみた結果、音質は若干犠牲になるものの使い勝手が良いUSB接続を採用しました。
ネットワーク接続に関してはスイッチングハブを導入し、SoundgenicもSonica DACもLANケーブルにて接続(Soundgenic導入前はSonica DACはWi-Fiを使用)したのですが、USB接続で使うと決めた後もそのネットワーク環境はそのままにしてありました。
でも、接続状態を機器の後ろから眺めていて気がついたのですが、この状態ってよくよく考えてみるとSoundgenicとSonica DACがスイッチングハブを介してLANケーブルでつながっていることになるので、アースがつながっていることになるのではないかという疑問が...。
そこでLANケーブルについて調べてみたところ、カテゴリー6まではノンシールドのUTPケーブルであり、アースループの心配は無いけれど、カテゴリー7以上のケーブルはシールドが施されたSTPケーブルとなり、この場合はシールドがアースループを形成する可能性があるみたい。さらに言うと、シールドをアースに落としておかないとシールド自体が帯電してノイズ源になることもあるらしい。
ヘッドフォンシステムで使っているLANケーブルはカテゴリー7aのSTPケーブルなので、SoundgenicとSonica DACがLANケーブルによって接地されている蓋然性が高く、またアースにも落としていないので音を悪くしている可能性もありそう。
もしそうだとすると、いくらiGalvanic3.0によってUSB接続のグラウンドノイズを遮断していても、LANケーブル経由でノイズが伝わる可能性があることになります。籠で水を汲むというか、木を見て森を見ずというか、要するにダメダメですね。
とは言え、Macbook ProでPCオーディオをやっていた際(この時、Macbook ProとSonica DACはUSBケーブルのみで接続しており、Macbook ProもSonica DACもネットワーク接続はWi-Fiを使用)もiGalvanic3.0の効果は(メインシステムに使用したときよりも)小さかったので、LANケーブルを外したからといって音質が大きく向上するとは限りませんが、理屈上は外した方が良い(あるいはUTPケーブルに変える)と思うので、即実行してみました。
SoundgenicはLANケーブルで無線LANルーターに接続し(途中にLAN用ノイズフィルターを装着)、Sonica DACはWi-Fi接続に切り替えて無線LANルーターにつなぎます。これでSoundgenicとSonica DACはUSBケーブルのみでつながっていることになります。
で、その結果はと言うと、古くなった蛍光灯を取り替えた時のように音の鮮度が上がりました!
やっぱりLANケーブルが悪さしていたみたい。気がついて良かったです♪
でも折角導入したスイッチングハブとCAT7aのケーブルは無駄になってしまいました。使わないで置いておくのも勿体ないので、スイッチングハブはリビングのネットワークに移設し、AV系とオーディオ系を切り分ける形のネットワーク構成にして活用しようと思います。