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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

実家のリフォーム #4(最終回)

築30年以上の木造家屋をリフォームするに当たっては「蓋を開けてみなければわからない不具合」の存在が当初から想定されていました。なのでそれ用の予算もみてはいたのですが、とてもそれだけでは収まらない不具合が続出。


1.水道の既存配管が使えなかった
床を開けて既存配管を調べる際に配管を少し揺すってみたら折れたそうです。配管の中は半分くらい錆で覆われていました。故に既存の配管は全て新しい物に交換。尤もこれは想定範囲内ではありました。


2.座敷の床下に隣接する路地から雨水が入ってくる
この座敷というのがMyRoom(ベッドルーム兼オーディオルーム)になる場所なんだけど、実は以前からこの座敷は湿気が多くて冬は異常に寒い部屋でした。ちなみに母の居室(和室)も湿気が多くて、「何でだろう?」と以前から不思議に思っていましたのですが、その理由が床を開けてみて判明。大きくは2つの原因がありました。

  • 座敷の床下に隣接する路地から雨水が入ってくる
  • 床下の換気が非常に悪い

ます路地からの雨水進入ですが、元々路地は舗装されておらず土だったと記憶しています。その時は換気口と地面との距離が取れていたので問題なかったけれども、その後路地がアスファルトで舗装され、路地と換気口との距離が短くなりました。その結果、大雨が降ると路地から雨水が内部に入ってくるようです。
さらに悪いのが、座敷の床下の地面が庭(路地の反対側にある)と路地よりも低くなっている(つまり地面を掘って下げてある)らしく、水が溜まりやすく逃げにくい状態になっていました。ちなみに庭側の換気口と庭地面との距離は十分取れているので庭側からの雨水侵入はない模様。

次に床下換気について。本来床下の換気口は立地条件とかを考えて風が通り抜けやすい位置に設置するらしいのですが、実家の場合は座敷下の東西方向(庭側・路地側)、和室の南側(庭側)に換気口があるけれど、何故か北側に換気口が無いために風の通りが非常に悪いそうです。ヤマイチのSさん曰く、何故こんな設計になっているのか理解不能だそうです。
対策として

  • 座敷の路地側からの雨水対策として、換気口の位置変更と雨水が入りにくいタイプに変更
  • 北側(リビングの窓下)に換気口を新設

という2点は決まったものの、それだけでは座敷の床下の湿気対策および床下全体の換気対策として不十分ではないかということとなり、検討していただいた結果、費用対効果を考えると座敷路地側の換気口に強制排気ファンをつけるのが最も良いということになりました。
本当は座敷下にコンクリートを打ってしまうのが良いらしいのですが、実はうちの実家は大通りから細い路地(自家用車は通れるけどトラックは通れない)を入った場所にあり、ミキサーが近くに横付けできないのでコンクリートを打とうと思うと費用が相当(百万円近く)かかるとのこと。流石にそこまで費用を掛けるのは予算的に不可能なので諦めました。


3.既存の天井が使えなかった
当初は予算の関係で天井は既存の物を使う予定だったのですが、天井裏を見てみると小動物の糞が大量にありました。調べてみた結果、壁と屋根の間に経年劣化で穴が開いている箇所があり、そこから入り込んだものと思われます。
この天井をそのまま使うことはできないので天井は新しい物に交換することになりました。壁と屋根の穴はフォーム剤で埋めてもらいました。


4.和室の畳が痛んでいて使えなかった
これも当初は表替えだけする予定だったものの、捲ってみたら畳の芯が湿気で腐っていて使えないことが判明。また畳下の板にもカビが生えていました。仕方ないので新品の畳を入れてもらうことにし、板は防カビ処理した上で防水/透湿フィルムを貼ることに。
畳を替えるにあたり畳屋さんが来てレーザー測定器で寸法を計測して行かれたのですが、話を聞いてみると家によって畳の大きさが微妙に違うそうで、必ず測定するそうです。また測定にはやっぱりレーザーが良いそうです。


以上は解体をした後に判明したものです。以下は完成した後に変更および追加してもらったものとなります。


5.内窓の追加
私の部屋は寒さ対策で当初から内窓をつけることにしていたのですが、実際に住み始めて内窓の効果を実感するにあたり、他の場所(リビングの窓、洗面所の窓、庭に面した廊下のサッシ)にもつけることにしました。

6.MyRoomの内窓に不透明フィルムを貼付
MyRoomのガラスは透明で、雨戸がついています。映画を観る際には部屋を暗くしたいのでその際は雨戸を閉めれば良いし、後でレースのカーテンをつける予定だったので内窓のガラスは透明にしてもらいました。
しかしながらいざ住み始めると雨戸を閉めるのが意外に面倒だなと。夏場は雨戸を閉める際に蚊が入ってくるかもしれないので、レースのカーテンではなく遮光カーテンにすることにしたのですが、そうすると遮光カーテンを閉めない時は部屋の中が丸見えになってしまいます。流石にこれは問題があるので、内窓のガラスに不透明フィルムを貼ってもらいました。
このフィルムが結構高くってレースのカーテンの方が全然安上がりだったけど、遮光カーテンとレースのカーテンの2重にはしたくなかったので(カーテンレールが2列になって壁からの突き出しが大きくなるのが嫌だった)仕方ありません。

7.東京から移設する予定だったエアコンが使えなかった
東京のリビングにつけていたPanasonicのエアコンを取り外してもらう際、エアコン内部がもの凄く汚れていることが判明。さらに左右のルーバーの動きがおかしいこともわかり、廃棄処分にすることにしました。
2台持っていくつもりだったうちの1台が使えなくなったので、キッチン用のエアコン(東芝製の安いやつ)を追加で購入しました。

8.リビングのエアコンを交換
実家のリビングのエアコンの効きがイマイチだったこと、タイマー(毎朝7時にエアコンをつけたかった)が壊れていることがわかったため交換。こちらはヤマイチのSさんお薦めのPanasonicの最新モデル(CS-401DX2)です。母が過ごすことが多い場所なので高機能のタイプにしてもらったのですが、これが大正解でした。
エアコンの交換工事をしてもらったのは年明け7日でした。そしてその翌日から大雪となり室外機(一応台に乗せてはある)も雪に半分埋もれたのですが、この機種は室外機が雪に埋もれても稼働し、また霜取り運転時にはチャージしておいた熱を使うため霜取り運転時に室内の送風が止まることがありません。さらには吹き出す温風の温度が以前使っていたエアコンとは段違いに暖かくて直ぐに部屋が暖まります。
私の部屋につけたダイキンのエアコン(最上位機種)よりも安いのに暖房機能はむしろ優れているかもしれません。
ダイキンのエアコンにも高温風モードがあり通常よりも暖かい温風を出すことができます。またPanasonicにはない換気機能がついているのでダイキンを選んだことを後悔しているわけではありませんが、コスパPanasonicの方が良いかなと思います。

9.モニターホンの交換
元々実家についていたのはただのインターホンでしたが、リフォームの際にワイヤレス子機が使えるモニターホンに交換してもらいました。最初は私の部屋に子機を置いていたのですが、キッチンにいる時間が思っていた以上に長いのでキッチン用に増設子機を購入。しかしながら何故か追加登録できません。
そこでネットで調べてみたところ、つけてもらった機種は子機が1台しか使えないことがわかりました。Panasonicのモニターホンのほとんどの機種(生産終了を含む)は6台まで子機が増やせるにもかかわらず、子機が1台しか増やせないタイプはうちのを含めて2機種だけです。何故この機種を選んだのか、わけがわかりません。
折角つけたのに勿体ないけど、利便性を優先して子機を2台以上増設できるタイプに変更することにしました。これは現在手配中で、来週月曜日にヤマイチさんに工事してもらいます。
実はこれ以外にもJ社が選んできた製品(トイレットペーパーホルダー、洗面所とトイレ内の棚、トイレのタオルホルダー等々)には使いにくい物が多かったので、ヤマイチさんにお願いして全て別の製品に変更しました。キッチン、バスルーム等の主要機器の仕様はチェックしたけど細かいものはお任せしていたので、それが裏目に出た感じ。やっぱり全て自分でチェックしておかないとダメですね。


5〜9は追加費用となるため、最終的なリフォーム費用は当初予算の2割弱の超過となりました。中途半端なのが嫌だから、現時点でやれることはほぼやった結果故に後悔はしていません。ただ、予算の想定が甘かったなと思うばかりです。


以上でリフォームについてのレポートは終了です。

オーディオルーム兼寝室のリフォームについては、後日オーディオセッティングと一緒に触れたいと思います。