fidataでは接続できるのにLUMINでは(OpenHomeで)接続できないという問題の解決にトライしました。
まずはultraRenduの設定画面(ブラウザで接続)の概要を紹介しておきます。
Aplication
■Audio App Swicher:使用するサービスを選択
■DAC diagnostics:接続したDACの再生スペックを表示
- 再生可能なサンプリングレート、L/RchのmixモードNoが確認可能
■Software Manager:システムとアプリの管理
>mrendu
- 使用しているシステムのバージョンと最新システムのバージョンを表示
- マイナーアップデートはこのタブでUpdateをクリックすればオンラインでアップデートできる
- メジャーアップデート(2.7から2.8など)はシステムが入ったmicroSDカードを代理店で購入しないとダメ
- ちなみに日本の代理店から購入した機体はシステムが2.7で、最新システムは2.8だと表示されました。
- インストールされているアプリのリスト
- インストール可能なアプリのリスト
Settings
■MPD / DLNA Renderer
- DoPを使うか、DirectDSD(DACが対応している時のみ)を使うかの選択
- TIDALのストリーム品質選択:LowQualityAAC, HighQualityAAC, LosslessFLAC
- Qobuzのストリーム品質選択:MP3(320Kps), LosslessFLAC
- 互換モード:OpenHomeが使えない場合のモード選択で、JRiver、Lumin、OpenHomeが使えない標準的なDLNA/UPnPコントローラーを使用する場合はこれを選択する
■System Settings
>Network
- ネットワーク上での表示名称を設定
>Custom DAC
■Localization:使用するタイムゾーンと表示言語を選択
- 日本語もあるけど私は英語を選択
Help
ヘルプ画面でマニュアルと使用しているGPLソフトへのリンクがある
SettingsのMPD / DLNA Rendererの中に互換モードという項目があり、これによるとLUMINを使う場合はチェックするように書いてあります。
指示に従ってチェックを入れてみると確かにLUMINは使えたのですが、OpenHomeではなくDMRになります。
私の理解では(間違っていたらごめんなさい)DMRではギャップレス再生ができず、プレイリストはアプリ側が管理するのでアプリを停止・終了した場合は再生が止まってしまうはず(プレイリスト・オン・デバイスに対応しない)。これでは話になりません。
NT-505ではLUMINをOpenHomeで使えるのに、ultraRenduではダメみたいですね。
ここで諦めれば良かったのですが、何とかならないかと思って試してみたのがアプリをMPD / DLNA RendererからBubbleUPnPに変えてみること。後でわかったのですがこれには全く意味がありませんでした。
1つはもともとultraRenduはBubbleUPnPを使っていたけど、より高機能なMPD / DLNA Rendererに変更したということ。
もう1つはBubbleUPnPではギャップレス再生はできる可能性があるけどプレイリスト・オン・デバイスは無理らしいこと。
でもこれらは後で調べてわかったことで、その時は藁にもすがる思いでBubbleUPnP Serverをインストールしてみようと思ったのです。
しかしながらMPD / DLNA Rendererがインストールされている状態でBubbleUPnP Serverをインストールして良いものかどうかがわかりません。
そこで試しにインストール済みのSqueezeLiteをアンインストールしてもう一度インストールしてみたところ問題なかったので、一旦MPD / DLNA Rendererをアンインストールし、その後でBubbleUPnP Serverをインストールしてみたのですが、結果はうまくいきませんでした。
仕方がないので元に戻そうと、BubbleUPnP ServerをアンインストールしてMPD / DLNA Rendererを再インストールしてみたところ、インストール時にファイルインストールエラー(3つのファイルがインストールできなかった)が出ます。
とりあえずエラーは無視してインストールを続け、システムを再起動して試してみたところ、fidataでmrenduは認識されるものの、何故か再生ができませんでした...(>_<)
その後、思いつく対処を色々試してみたのですが、何をやってもダメ。どうやらシステムがおかしくなってしまったようです。
通常のオーディオ機器の場合、システムはチップに書き込まれているのでResetすれば工場出荷状態に戻すことができます。しかしながらultraRenduのソフトはmicroSDカードに書き込まれているため(容易に書き換えられるため)、このシステムを下手に弄っておかしくなってしまうと打つ手がなくなります。なので注意が必要。
もう自力ではどうしようも無いので、代理店に連絡してシステムディスクを購入することにしました。
でも日本の代理店のサイトを見てもシステムアップデート(v2.7からv2.8へのアップデート)のお知らせが掲載されていません。と言うことは(現時点)日本では最新システムを入手できない蓋然性が大きいわけです。
だったらアメリカから入手できるのではないかと思ってググってみたところ、Small Green ComputerにてultraRenduのシステムカード(v2.8)を購入できることがわかりました。価格は$29(送料込)です。
早速注文し、12日後に無事到着。
はやる気持ちを抑えつつultraRenduのカードスロットに差して起動してみたところ、無事にfidataで再生することができました。やれやれです...(^_^;
※ultraRenduのカードスロットと筐体の間に隙間があるため、不注意に差し込むとカードが筐体の中に落ち込んでしまいます。私はそうなってしまったので、ご注意の程。
すったもんだありましたが、購入から約2週間してやっと使える状態になりました。
結論としては、OpenHomeでのLUMINの使用は諦めてfidataを使うことに。LUMINの使用感の良さよりもOpenHome対応のメリットを優先するという決断です。
ちなみにシステムディスクはext4形式で、2つのvolumeで構成されています。1つがLinuxシステムで、もう一つがultraRenduのシステムだと思われます。
Macbook ProにextFS for Mac(Linuxのext4をマウントできる)の試用版を入れてディスクのコピーを作ろうと試みたのですが、残念ながら私のスキルではうまくできませんでした。
次回は音について軽く触れておきたいと思います。
ただしultraRendu単体での音の評価はできません(ultraRenduを外すとSoundgenicをメインシステムに接続できなくなるので、有り無しでの比較評価が不可能)。なのでSoundgenicをultraRendu経由でメインシステムにネットワーク接続した時の音についての感想ということになりますのでご了承の程。
〜つづく。