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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

WF-1000XM3の導入 など

2019年も残りあと2日となってしまいました。

明日は毎年恒例の「今年を振り返って」を書く予定ですが、その前に書き残してしまった今年の話題を書き留めておきたいと思います。


■WF-1000XM3の導入

2月にShure BT2を導入し、SE846(最終的にはT8iE2に変更)のワイヤレスイヤホン化を図りました。これはこれで満足していたのですが、ワイヤレスとは言えやっぱりコードがあるのは邪魔くさいなと感じるようになり、12月初旬にSonyのWF-1000XM3を導入。

スマホがiPhone11 proなのでAirpods proとかなり迷いました。何より同じApple製品だし、ノイズキャンセリング性能も1000XM3以上との評判でしたからね。

でも最終的に1000XM3を選んだのは、Airpods proより1000XM3の方が音が良いというレビューを見たからです。まあどちらも3万円前後の製品なので普段使っているMavericIIやT8iE2のような音は期待していませんが、それでも少しでも音が良い方を選びたいというのはオーディオファイルとしての性ですね。

例によってamazonにて購入。ケースの表面に傷が入りやすいとのことなので、ケース用の保護フィルムも一緒に入手しました。




送り出し機器には(少しでも音が良い方がよいので)WM1Zを使うつもりでいたのですが、何度接続してもSBCでしかつながりません。1000XM3がLDACやaptX系に対応していないのは知っていたものの、AACでいけるんじゃないかと思っていました。

おかしいなと思ってWM1Zの仕様を調べてみたところ、なんと受信はAACに対応しているけど送信は対応していないことが判明...(>_<)


仕方がないので送り出し機器はiPhone11 proに変更です。幸いにしてiPhone11 proは256GBを購入していたので、メモリカードは使えないけど容量的な不安はありませんが、普段iPhoneで音楽を聴くことは無いので音源は何も入っていません。取り急ぎ、よく聴きそうなアルバムを20枚ほどセレクトしiPhoneにコピーしました。


この後、本来であればシステムエンハンサーのリピート再生で最低でも数十時間はエージングしたいところですが、ワイヤレスイヤホンなので最大で6時間(ノイズキャンセリングON)しかバッテリーが持ちません。ケースに入れて充電しながらの再生はできない仕様なので、今回は使いながらエージングを進めることにし、4時間だけバーンインをしました。


そして試聴に取りかかりますが、まずはイヤピースのセレクトから。

付属品としてついているのは発泡シリコンのショートイヤピースが3サイズとハイブリッド(基本的にシリコン系だと思うけど何がハイブリッドなのかは不明)のロングイヤピースが4サイズです。基本的に発泡系は装着感が嫌いなのでハイブリッドで試した結果、4サイズの中ではLサイズが一番しっくりくるものの(Lでもほんの僅かに小さいような感じがする)、イヤホン本体がそれなりに重い(8.5g)ので何かの拍子に外れるんじゃ無いかという不安を感じます。

もし外れるようなら3rdパーティーのイヤピースを試してみることにし、いよいよ音出しです。


エージング4時間なのであまり期待はしていませんでしたが、そんなに悪くないですね。高音は若干おとなしいものの、低音も出てるし耳障りな音は出てません。これならエージングがてら直ぐに使い始められそうです。


ノイズキャンセリング性能はヘッドフォンタイプのWH-1000XM2程強力ではなく、低音には効いているけど中音(特に声)はそれなりという感じ。テレビの人の声がかなり聞こえます。

とは言え、ノイズキャンセリングではない普通のイヤホンを使っていても周りのノイズが気になるということはさほどないので、無いよりはあった方がマシかなというくらいに思っていたのですが、その後通勤時や会社で使ってみた結果、「ノイズキャンセリングはあった方が断然良い」との考えに変わりました。

周りのノイズが聞こえにくくなることが、結果的には音楽が聞こえやすくなることにつながるので、音量をさほど上げなくても十分な満足感が得られます。音量は上げない方が耳に優しいですからね。


なお1000XM3はHeadphones Connectという専用アプリで、タッチセンサーカスタマイズ(外音コントロール、再生操作、音量操作、Alexa、Googleアシスタント)、5バンドのイコライジングとクリアベース調整(マニュアル設定を含むプリセット11種)、DSEE HXのON/OFFなどが可能です。

特に音質調整機能に関しては1000XM2(ヘッドフォンの方)でも重宝しており、それなりに自分の好みの音に近づけられるのでありがたいです。


また、最新のファームウェアアップデートでタッチセンサーに音量操作を割り当てられるようになったのですが、右本体の再生操作は不可欠故に、左本体に外音コントロールか音量操作のどちらか一方を割り当てなければなりません。アプリで何回か切り替えて試した結果、左本体には外音コントロールを割り当てることにしました。


最大の理由は、会社で同僚から話しかけられた際、イヤホンを外さず会話するためには直ぐに外音取り込みモードに切り替えられる方が便利だからです。

そして最大ではないけれどかなり重要な理由は、音量コントロールの調整幅が粗すぎてベストな音量に調整できないから。1段階の調整幅が現状のせめて1/2くらいになれば使えるけど、今のままでは結局再生アプリ側で調整することになるし、同じ調整幅だったらiPhone本体の音量ボタンで操作できるので、タッチセンサーでする必要はないかなと。


ちなみに(蛇足ですが)私がiPhoneで使っている再生アプリはこれ。このスライドバーで音量を細かく調整できます。

音もApple純正のミュージックアプリより良い気がするけど、何より見た目がカッコいいですから!


タッチセンサーの使い勝手についてですが、本体を親指と中指で挟んでから人差し指でタップしないと指がセンサー部にうまく当たりません。たとえ挟んでいてもタップが外れることもしばしば。



※円形の部分がタッチセンサー


使い始めて3週間ほどたったのでようやく慣れては来たものの、そもそもセンサーの反応がイマイチなのか、曲を戻そうとして3回タップしたのに2回と判定されて曲が送られることもよくあります。まあセンサー部が小さいので仕方ないかな...。


なお先に触れたイヤピースについてですが、思っていたよりもイヤピース自体の耳への食いつきが良くて、軽く走るくらいの振動はものともしません。本体は揺れてるけど落ちそうで落ちないです。

このイヤピース、装着した時の耳への圧迫感が少ないので心許ない感じがしていたのですが、実は最後に触れる音の印象についても良い意味でかなり影響を及ぼしていると思うので、意外に優れものなのかもしれません。他のイヤホンでも使ってみたい気がしています。


接続(Bluetooth)はかなり安定しています。駅のホームなどで接続が一瞬途切れることはあるけど直ぐに再接続されるし、会社内で使用している際に途切れたことはこれまでに1回だけなので、Shure BT2と遜色ありません。尤も送り出しがiPhone11 pro(ズボンのサイドポケットに入れている)という前提です。AK70MkIIでは(試してないけど)こうはいかないでしょう。


バッテリーの持ちについてですが、今のところ不満はありません。そもそも6時間も連続で聞くということはないし〜せいぜいが新幹線で移動中の2〜3時間、ケースに入れると充電されるので、私の使い方ではバッテリーが切れて聞けなくなるという事態は起こらなさそう。


ケース本体が大きいというレビューも多いですが、個人的には別に気にならないです。それよりも底面が丸いので蓋を上にした状態で自立しないことの方が気に入りません。

あと、蓋にロックがかからないので、カバンから取り出す時に引っかけて蓋が開いてしまうことがたまにあります。まあイヤホン本体はマグネットで固定されているので蓋が開いても落ちることはありませんが、ロック機構とは言わないまでもせめてもっと蓋の開閉トルクを強くして欲しいです。


なお本体の充電プラグはUSB-Cタイプなので、会社で使用している2台のノートPC(Macbook ProLENOVO)の充電アダプタをそのまま流用できるのでとても便利。Sonyも最近ようやく独自ポート(WM-PORT)の呪縛から解放されたようで良かったです。WM1ZなんてWM-PORT仕様故に使いづらくてかないませんから...。


さて、最後に3週間ほど使用した時点での音についての印象を書き留めておきましょう。とは言え実売3万円未満のイヤホンですから、これまで書いてきたオーディオ機器のレビューよりも基準は下げて書いているので悪しからず。ハッキリ言ってWM1Z+MaverickIIの音に敵うはずもありませんからね。

  • まず前提としてのノイズキャンセリングについて触れておくと、我が家のWH-1000XM2(ヘッドフォン)では聞こえる小さな "サー" という音が聞こえないので、ノイズキャンセリングをONにするとノイズフロアは一気に下がります。
  • 第一印象もそうだったけど、現時点での印象も実は変わりません。個人的に1000XM3に感じる最大の特徴は「聴きやすくてバランスがとれた音」です。この点で言うと、Shure BT2+T8iE2よりも優れています。
  • 第一印象でも書いたけど、低音は豊かです。その上に割と厚みのある中音が乗っかって、高音はやや控えめというのが全体のバランス。マルチBAとかではないので音のつながりは当然良く、耳に刺さるような高音は出さないので、2時間くらい連続で聴いても耳が疲れません。MaverickIIの様なHi-Fi的な音ではないけど、ながら聞きするための音としてはWM1Z+MaverickIIよりも優れていると言えます。
  • だからと言って情報量や解像力が劣るのかというとそんなことはありません。オーディオ好きの私が大きな不満を感じないくらいには優秀です。
  • 音もクリアで、一つ一つの楽器の音も明瞭に聞き取れます。ボーカルが籠もるとかいうこともありません。
  • サウンドステージは、前後の奥行き感はそれほどではなく左右はまあまあ。低音が時に耳よりもかなり下から聞こえることがあるのはこれまでにない経験です。
  • 上記の感想はDSEE HXをONにした状態のものです。ONにすると音の肌理が多少細やかに(滑らかに)なるので個人的にはお薦め。
  • 試しにWM1ZとSBCで接続して聴いてみたところ、高音の出方がiPoneよりも刺激的になります。Metalだったらこっちの方が合っているかもしれないけど、codecがSBCになったことによるデジタルっぽさ(情報の粗さ)の影響だと思うので、WM1ZをSBCで接続するよりはiPhoneAACで接続した音の方が好きですね。
  • ちなみにWM1Z+1000XM2(ヘッドフォン)をLDACで接続した方がやっぱり音は良いのですが、iPhone+1000XM3をAACで接続した音が明らかに劣っているかというとそんなことはなくて、比較すれば違うかなと言うくらいの差です。SBCは好きじゃないけどAACは結構使えると思いました。


と言うわけで、1000XM3を導入した結果、Shure BT2+T8iE2はもとよりWM1Z+MaverickIIの出番も激減することに。出張用に買ったAK70MkIIは言わずもがな...。

BT2は汎用性があるので残しておくにしても、AK70MkIIは使う場面が想定できなくなったので年が明けたらにヤフオクに出そうかな。




■ダイソンDC35のバッテリー交換

記録用に書き留めておきます。2012年に購入し2015年にバッテリー交換したDC35のバッテリーがへたってきたので、互換バッテリーを購入しました。

前回はヤフオクで新品の純正品を入手したものの〜実はその前に中華製互換バッテリーを使用したのだが充電2回目で死んだため、あえて高額な純正品を落札〜、流石に純正品はもう流通していないため互換品を買わざるを得ませんでした。

正直不安しかありませんでしたが、amazonの商品説明とレビューを精査し、Enelifeという会社の商品を選択することに。決め手は日本の会社が製造・輸入・販売していることと、サムソン製バッテリーセルを使用していること。

それでも実際に使ってみるまで不安は拭いきれませんでしたが、8月に購入してから4ヶ月間、全く問題なく使用できています♪ 素晴らしい!

また購入したのは純正の約2.5倍の大容量(3000mAh)タイプなので稼働時間も長くなり、価格も約6千円と純正品よりかなり安いので言うことなし。

ダイソンのハンディクリーナーって初期投資は高くつくけど、シリンダー内部洗浄とバッテリー交換を定期的に行えばかなり長く使える〜長期的に見ればコスパは悪くない〜のではないかと思っています。ただ、如何せんバッテリーの入手がネックでした。

でも最近は互換バッテリーの品揃えも多くなってきているし、このEnelifeの製品のように信頼性が高いメーカーも出てきているようなので、DC35(そしてもう1台のDC61)はこれからもまだまだ活躍してくれそうです。

ダイソンハンディクリーナーのバッテリー交換を検討されている方にはお薦めのメーカーかと!