memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

コーヒードリップ試行錯誤

コーヒーは大好きでほぼ毎朝飲んでいます。平日はエクセルシオールでミディアムドリップを買って出社するのが日課となっており、週末は朝起きたらまずコーヒーを淹れるところから一日がスタートします。
でもコーヒーの淹れ方についてはさほど拘ってはおらず、ここ数年はV60珈琲王で満足していました。(とは言えコーヒー豆は近所の専門店でこまめに購入し、淹れる直前にナイス・カットミルで挽いているくらいの拘りはありますが...)


そんな中、昨年の6月にネットでLOCAのセラミック製コーヒーフィルターがクラウドファンディングを募集していることを知り、面白そうなので一口投資。それが11月に届きました。現在はWebショップで購入できますし、私が購入したものとは形が違いますが楽天でも購入できます。


http://locaceramicfilter.com/







セラミックフィルターを使って淹れたコーヒーは、ペーパーフィルターと比較すると、雑味が無く、苦みと渋みが抑えられて甘みがやや立った感じ。口当たりも少し滑らかな感じがします。荒々しさがない上品な味と香りとも言えますが、どちらが好きかと言われると難しいですね。それぞれに良さがあるので(個人的には荒々しい感じも決して嫌いではない)、気分に応じて使い分けることにしました。


ただしセラミックフィルターは抽出後のコーヒーかすの処理がちょっと面倒です。そこでペーパーフィルターを併用してみることに。ちなみにV60用のペーパーフィルターは円錐頂点の角度がセラミックフィルターと異なるため使えません。




構造的にはペーパーフィルターで濾過した後にさらにセラミックフィルターで濾過することになるので、恐らくセラミックフィルターのみで濾過した味の方向性と大きくは変わらないのではと予想。LOCAホームページではペーパーフィルターを併用するとさらにクリーンな味になると書いてあります。


でもって実際にやってみたわけですが、セラミックフィルターの味の個性は感じるものの、それ以上にペーパーフィルターっぽさ(具体的に言葉に表しづらいのだけど、いつも飲んでいるコーヒーの感じがする)が気になってしまいます。紙を通すことで紙の何かが付加されるのか、あるいはセラミックでは残るはずの何かが紙で吸収されてしまうのかはわかりませんが、せっかくのセラミックフィルターの良さが半減してしまう感じ。


またペーパーフィルターを併用したとしても、目詰まりを防ぐために使用後の湯通しはしなければならないので、ペーパーフィルターオンリーでドリップする程の手軽さはありません。だったら面倒でもセラミックフィルターだけで抽出するか、もしくはペーパーフィルターだけで抽出する方が良さそうに思いました。(買ったペーパーフィルターは無駄になりますが...)


と言うことで、フィルター使用方法についての方針は決まりました。でもそれとは別の、味に大きく関わる要因が2つあります。それは豆の挽き方とドリップの仕方です。


まず豆の挽き方ですが、ホームページでは粗め(ペン先ほどを推奨)となってます。このペン先ほどの大きさというのがどれほどのものなのか良くわからなかったので、とりあえずナイスカットミルの一番粗挽き(目盛8)で挽いて淹れてみたところ、かなり薄い味になってしまいました。これはどう考えても粗すぎるようです。


そこでセラミックフィルターのおまけでついてきたコーヒー粉(1回分)を開封してみると、思っていたほど粗くはありません。ナイスカットミルの粗挽き表示(目盛6)よりも少し細かいくらいの感じです。とは言え細かすぎるとフィルターが目詰まりしやすくなると思うので、目盛6(粗挽き)よりも一段階細かい目盛5.5に(暫定的に)しました。


次なる問題はドリップの仕方。最初はペーパーフィルターと同じ感じで淹れてみたのですが、抽出が速すぎるのか味が少し薄いです。いつも使っているカリタのV60は概ね3分が目安だけど、セラミックフィルターの方は4分が目安のようなので、もう少しゆっくりと淹れなければならないみたい。


それから何回もトライしたのですが、どうも味が安定しません。ようするに淹れ方が下手くそなんですね...(^_^;


そこで思いついたのが珈琲王を使って淹れる方法。
しかしながらサーバーにセラミックフィルターを直接置くと、V60用のドリッパー使う場合よりもかなり低いところにフィルター(つまりはコーヒー豆)が位置するため、お湯の落ちる勢いが強くなりすぎます。
かといってV60用のドリッパーにセラミックフィルターをセットすると、今度はセラミックフィルターの位置が高くなりすぎて珈琲王の本体と干渉してしまいます。良いアイデアかなと思ったのですがダメですね。


その後は、珈琲王(ペーパーフィルター)とセラミックフィルター(手淹れ)をその日の気分で使い分けていたのですが、V60のペーパーフィルターが切れたのでamazonで購入しようとしたところ、これまでのプラスチック製と陶器製以外に、耐熱ガラス製のV60ドリッパーが発売されているのを発見。


普段、珈琲王には陶器製ドリッパーを使っていますが、マグカップに直接ドリップする時は陶器製だとどのくらいドリップしたのかが全くわからないため、仕方なくプラスチック製を使ってます(湯気がプラスチックに付くのでハッキリとはわからないものの、陶器製よりは全然まし。でもできることならプラスチック製は使いたくない)。
しかしながらこのガラス製ドリッパーは、マグカップに置く部分がクローバー型になっていて、ドリッパーを置く位置を少しずらしてやれば、マグカップと御隙間から抽出したコーヒー面が直接目視できるような気が...。



これは便利かもと早速ポチりました。で、届いたドリッパーを見てみたところ、いつも使っている陶器製/プラスチック製のものよりも小さい気がします。
そこで2つを並べてサイズを比較してみたのですが、気のせいではなくて確かに高さが少し低くなっています。



これはもしかしてセラミックフィルターをセットした状態で珈琲王に使えるかもと思って試してみたら、これなら問題なく使える感じ!
早速3杯分(お湯の落ちる量とコーヒー粉の膨らみの関係がわからなかったので、いつもの4杯分だと膨らんだ粉が本体に接触するかもしれないという危惧があった)の豆を挽いて珈琲王で淹れてみることに。




結果、セラミックフィルターを使って抽出できることが判明!


でも問題はその味です。豆はナイスカットミルの目盛5.5で挽きましたが、微妙に薄い感じも...。珈琲王はペーパーフィルター用なので当然と言えば当然の結果なんだけど、手軽に安定した抽出ができるというメリットには捨てがたいものが...。


それから、豆を少し細かく挽いてみたり使う豆の量を増やしてみたりした結果、あくまで現時点ということだけど、目盛5で挽いてかつ使う豆の量を気持ち多めにすることで一応満足できる味になりました。セラミックフィルターのベストの味ではないかもしれないけど、私にとっては十分に許容範囲です。


とは言えまだ改善の余地はありそうなので今後も調整してみようと思いますが、セラミックフィルターを使ったコーヒーの淹れ方が一つ増えたのは喜ばしい限りです♪