SONY NW-WM1Z - memento

清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した"Z"とは、SONYのWalkman NW-WM1Zです。

会社で使っているONKYO DP-X1Aも悪くは無いんだけど音に少し物足りなさを感じており、少し前から10万円台クラスのDAPに買い替えを検討していました。具体的には、Questyle QP2R、SONY WM1A、AKのKANNあたりです。予算に制限がないのであれば世界最高峰と言われるA&ultima SP1000が欲しいですけど、何せ50万円ですからね...(ｰｰ;)

AK240か380の中古という線もちらっと頭を過ぎりましたが、バッテリー機器の中古は避けたいのでパス。実はこの時点ではWM1Zというのは検討すらしてませんでした。

QP2R、WM1A、KANNの中からだったら、DAPとしては珍しいディスクリートA級回路のQP2Rにしようかなとも思ったのですが、もしQP2Rを買ったとしても果たしてそれで打ち止めになるのかどうかという不安が拭いきれませんでした。いずれ、さらに上級のDAPに買い替えることになるのではないかという不安です。

DAPは既に4台も買ったので（iPodを除く）、いい加減買い替えは打ち止めにして“もっと良い音を”という煩悩から解き放たれた環境を作りたいのです。

となると、現時点で最高レベルのDAPを手に入れるしかありません。でもSP1000は流石に高すぎるし、他に何か良い機種は無いかと探した結果目にとまったのがWM1Zでした。

無論、この機種のことは発売当時から知っていましたが、金色の筐体は無いだろうと思ってスルーしていたのです。でも色々調べてみると、流石にSONYのレファレンスシリーズだけあって作りは相当良さそうだし、何より音の傾向が私好みに思われます。もしかしたらSP1000よりも私好みかもしれません。

また第一印象が悪かった金色も、何度も写真を見ているうちに段々と愛らしく見えてきました。むしろこのくらい存在感が強い方が“手に入れた”という満足感があり、買い替えたくなる気持ちを抑えてくれるかも...。Oracle CD2000も、Nagra PL-Lも、Guarneri mementoも、買い替えようという気は起こりませんからね。

で、買い替えるならWM1Zにしようというところまでは決めたものの、本当に買い替えるべきなのかどうか、私にしては珍しくかなり迷いました。

30万円あればUDP-205とSynologyのNASが買えます。Nikon Dfも買えるしD700を下取りに出せばD850にさえ買い替えられます。Oracle CD2000mk3のクロック換装だってできるのです。

そんなオプションがあるなかで、やっぱりWM1Zにしようと決めた要因は、モノとしての存在感の強さ、得られるであろう自己満足度の強さ、そして何よりも利用頻度の高さだと思います。

ようやく踏ん切りがついたので、最低限必要なアクセサリーを物色。
今使用しているA&K T8iE MKIIはMMCXなので、MMCX〜4.4mm5極のリケーブルを探したのですが、4.4mm5極という規格が新しいためか、選択肢はさほどありません。

SONYからキンバーケーブル（WM1Zの内部配線もキンバーケーブル）を使ったリケーブルが発売されていて評判も良いようなのですが、メインのオーディオシステムで以前使った時の音の印象があまり良くないため（高音の響きに癖があること、実体感がやや弱いこと）、今回はパスしました。

とは言うものの聞いたことがないメーカーのモノは使いたくないし、悩んだあげく暫定的に使うという前提で前から気になっていたNOBUNAGAを選択。いずれ他のメーカーからも発売されると思うので、その時には買い替える予定です。

ケースも暫定的にシリコン製のものを選択。本当は革製のケースが良いのですが、ピンとくるモノが見つかりませんでした。
後は液晶保護ガラスとWM-PORT〜USB変換プラグを選んで、まるっとamazonで注文しました。
そして昨日WM1Z、リケーブル、液晶保護ガラスが到着。変換プラグとケースは近日中に届く予定です。

今日は朝起きてから直ぐに音楽データをWM1Zに取り込み、現在ケーブル共々エージング中です。

先ほど少し試聴してみたのですが、本来の音からはまだほど遠い状態と思われるこの時点でさえ、DP-X1Aとは音の格が違いました。これなら今日明日ぶっ続けでエージングすれば、週明けには会社で使えそうな感じです。後は使いながらゆっくりとエージングを進めるつもり。

明日の午後、小一時間ほど試聴してみて感想を上げたいと思います。