エージングが40時間を超えた日曜夜の時点での試聴感想を書き留めておきます。
比較対象はDP-X1Aですが、使用ケーブルが異なるので(DP-X1AはTi8E MKII付属のバランスケーブル、WM1ZはNOBUNAGA LABSの姫鶴)ケーブルの音も含んだ比較感想となります。なお試聴はソースダイレクトONで行いました。
- ノイズフロアが低いのか、音量を上げてもうるさい感じが全くない
- 今まで聞こえなかった音が聞こえるといったことは無いのだが、クラシック演奏のニュアンスの表現力の高さから考えるに、微細な音の情報が再現されている〜情報量が多いのではないかと思う
- 一つ一つの音の骨格が太く、力強さ(芯の強さ)がある
- 低音がどっしりしていて量感があり、中音の存在感もあるが、相対的に高音は弱い
- 低音は深く(DP-X1Aも結構低音が出ると思ってたけど、それ以上!)、しかも解像力が高い
- 音場は少し横に広く、奥行き感はDP-X1Aと同じくらい
- ボーカルや楽器は音が近くに感じる
- 無音の空間に音が消えていく様がとてもキレイ
- イヤホンの存在を忘れるくらい音場が自然
- DP-X1Aよりも音色が少しウォームで当たりが柔らかい
- 透明感は物足りない
- 高音の鋭さや切れ、伸びや解像力が今ひとつ
- エレキギターの歪んだ音がキレイに聞こえてしまう
- ヴァイオリンの音はキレイだが、艶っぽくて官能的な音ではない
- ソニーのデジタルアンプ(S-Master)っぽくない音
- 細かな不満点はあるものの、音の傾向自体に違和感(裏を返せば新しさ)をほとんど感じず、とても普通に感じる。多分、我が家のメインシステムの音の方向性に近いからだと思う
高音部の伸び、解像度、透明感に不満はあるものの、DP-X1Aとは音のスケール感が別物です。Ti8E MKIIの鳴り方がガラっと変わって、まるで別のイヤホンを聞いているみたい。DAPでここまで音が変わるのかと、正直感動すら覚えました。
とは言えまだメーカー推奨エージング時間(200時間)の20%強ですから、200時間経過後には果たしてどんな音になっているのか期待が高まります。
DAPとケーブルを同時に交換し、かつ比較可能な4.4mm5極バランスケーブルを持っていないため、残念ながらケーブル単体での試聴レビューは書けませんが、ケーブルの使い勝手についての印象を書き留めておきます。
- Ti8E MKII付属のケーブルに比べると太くて固いが、デスクに座って聞く分には特に取り回しにくいさは感じない
- タッチノイズが少し大きい イヤホンから離れた場所を触るほど大きく感じる
- イヤーフックの部分は耳形状に合わせやすくて良い
- 右側に赤い印がついてるので左右が判別しやすい
- MMCXコネクタは純正よりも取り付けに力が必要だが、その分しっかり接続出来ていて安心感がある
とりあえず使う分には十分だと思うものの、やっぱりいずれ買い換えることになりそうです。このケーブルでこんな音が出るのなら、ケーブルのグレードを上げたらもっとすごい音が出そうですから。
そう思って少し調べてみたのですが、現時点ではBeat Audio のPrima Donnaが良いかなと思っています。
最後に、暫定的に使うつもりで買ったケースが届いたので簡単に触れておきます。
上の2枚の写真はケースを取り付けた状態ですが、接続端子部分(本体上部のイヤホン端子、底面の各種端子)と左サイドのホールドボタン、そして液晶部以外は全て覆われる仕様。本体右サイドの操作ボタンも覆われるので、汚れたり剥げたりしづらそうでよい感じ。本体の操作ボタンと同様、再生/一時停止ボタンと音量UPボタンに突起がついているので、手探りでも操作できますし、透明なので充電ランプも視認できます。
また素材が手に吸い付く感じなので、素の状態よりも落としにくそうだし、何より本体の金色がしっかり見えのが良いかも。
いずれ革のケースに買い換えようかと思っていたけど、これで十分かなと思い始めました。ただし、もしこれを使い続ける場合には素材の変色が避けられないので、交換用を入手しておく必要がありそうです。
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