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無線LAN中継機の不具合が解決♪

※以下、無線LANルーター親機をAP1、親機にカスケード接続した無線LANアクセスポイントをAP2、無線LAN中継機をWBと略記します。


【これまでの経緯】
“無線LANルーター不調!”
“諸々、その後。”


AP1の各種設定変更、WBのマニュアル設定、さらにはWBに使用する機器交換を実施したものの、ポータブルTVとWBとの接続が(数分経過後)途切れるという不具合は解消しませんでした。


そこで最後の手段として、AP1であるWSR-2533DHPの下流にWZR-1166DHP2を新たなアクセスポイントAP2としてカスケード接続し、WBであるWZR-1166DHP2(2台目)をAP1ではなくAP2の中継機として使用する方法にトライすることにしました。理由は、以前の環境(AP1、WBともにWZR-1166DHP2を使用)では不具合が起こらなかったからです。つまりAP1とWBが同じ機種であればうまく行くのではないかと考えた訳です。


問題は、ルーター2台をカスケード接続できるのかどうかということ。そこでネットで調べてみたところ、ルーター2台のカスケード接続は推奨されておらず、下流に配置するルータールーターモードではなくブリッジモードで接続すれば良いという記事を発見。


ホントかなという疑問は感じるものの、とりあえずやってみることにしました。


まずはAP1であるWSR-2533DHPのLANポートとAP2であるWZR-1166DHP2のLANポートをLANケーブルで接続。次にAP2のLANポートにMacbook Proを有線で接続するのですが、Macbook ProWi-FiはOFFにし、有線LAN設定で固定IP(プライベートアドレス内で使っていなさそうなアドレス)を適当に設定してブラウザを立ち上げ、192.168.11.100(ブリッジモードの場合のWZR-1166DHP2のIPアドレス)を叩きます。


AP2の設定画面に入って中継機のページを見てみましたが、無線親機との接続設定はあるものの有線接続の場合の設定なんかありません。やっぱりなぁ、という感じ。


そもそもWZR-1166DHP2を有線接続で中継機として利用するということ自体がおかしいのです。今回やろうとしているのは、AP1のLAN下流に別のアクセスポイント(AP2)を作ろうとしているわけですから、WZR-1166DHP2はアクセスポイントとして使用できるモード(WZR-1166DHP2の場合はルーターモードとしか考えられない)にしなければならないと思うのですよね。


そこでWZR-1166DHP2を背面のスイッチでルーターモードに変更し再起動。再起動するとWZR-1166DHP2のIPアドレスは192.168.11.1になってしまいAP1とバッティングしてしまうので、一旦AP1と接続してあるLANケーブルを外します。


再起動後にMacbook Proのブラウザから192.168.11.1を叩いて設定画面に入り、まずはWZR-1166DHP2のLAN側IPアドレスを192.168.11.99(これはプライベートアドレスの空いているアドレスなら何でも良い)に変更。
さらに無線設定で5GHzと2.4GHzのSSID(近所の家の無線LANSSIDが数多く検出されてしまう環境下では、デフォルトのSSIDだと機器型番になってしまって判別しづらいので、わかりやすい固有の名前をつけておく)およびパスワード(事前共有キー)を変更します。


再起動後、AP1のLANポートとAP2(WZR-1166DHP2)のLANポートをLANケーブルで接続。AP2のルーター機能は生きていますが(ルーター機能だけを停止する設定項目がないため)、AP2のWAN(Internet側)ポートには何も接続されておらず、LANポートはAP1との接続に使用しているだけなので、実際上はルーターのカスケード接続による問題は起こらないはずです。


WBの設定に入る前に、iPadでAP2を認識できるかどうかを確認。もしiPadWi-Fi設定画面でAP2のSSIDが表示されなかったとしたらOUTということで、この試みは終了となります。
理屈上はできるはずですが、ちょっとドキドキしながらiPadWi-Fi設定画面を開いてみたところ、ちゃんとAP2のSSIDが表示されました!


次にもう一台のWZR-1166DHP2を(AP1ではなく)AP2の中継機として設定します。背面のスイッチでブリッジモードにして起動し、Macbook Proで有線接続してブラウザで192.168.11.100を叩きます。
設定画面の中継機設定項目を開いて親機の手動検索を実施。AP2のSSIDを選択して設定し、再起動。これで中継機はAP1のLANポートに接続されたAP2の電波を中継することになります。


さて、ここからが正念場。最大の問題は洗面所のポータブルTVをWB経由でAP2に接続して問題なく(途切れることなく)動画再生ができるかどうかなのですから。


ポータブルTVのネットワーク設定画面を開くと、AP2のSSIDが3つ並んでいました。WZR-1166DHP2をブリッジモードで接続すると、SSIDは親機(この場合AP2)と同一になるため、同じ名前のSSIDが並ぶわけです。
一番電波が強いのがWBの5GHz、次に強いのがWBの2.4GHz、一番弱いのがAP2の5GHzだと思われるので、一番電波の強いSSID(WBの5GHz)を選択し、AP2の5GHzのパスワードを入力(WBはAP2の電波を中継するだけなのでパスワードはAP2と同一になる)。


無事接続できたので、ポータブルTVの「お部屋ジャンプ」からVIERA(リビングのTV)を選択して地上波TVを映してみますが、キレイに映りました。この状態が途切れることなく継続すれば、ルーターカスケード接続の試みは成功したと言えます。


地上波TVを映しっぱなしにして接続が途切れるかどうかを検証。


結果は30分経過しても途切れませんでした! やったー! やっとうまくいった!


最後に無線LAN環境を整理して完了です。
我が家の無線LANは、Fire TV Stick→AP1の接続以外には2.4GHzを使用していません。
(注:最初は5GHzで接続していましたが、Fire TV Stickが5GHzで接続できるCHが限定されるため、2.4GHzに変更した次第。Fire TV StickとAP1の距離は極近いので2.4GHzでも問題ありません。実際には2.4GHzの倍速モード(40Hz)で接続していますが、Fire TV Stickの映像は5GHzでの接続同様に高品質で視聴できます。)


従ってAP1は5GHzと2.4GHzを活かしておきますが、AP2とWBは5GHzのみでよいのでAP2とWBの設定画面で2.4GHz帯の使用をOFFにしました。別にONにしておいても良いのですが、近隣のお宅の無線LANが入ってくる状況下(逆に言えば我が家の無線LANも近隣のお宅で認識されている)においては、混雑に弱い2.4GHz帯の電波帯に無用な電波を放出することは傍迷惑になりますからね。


念のためにポータブルTVでVIERAに接続して地上波を映してみましたが、10分経っても途切れることはなかったので(WB経由でAP1に接続していた時は数分で接続が切れた)問題ないでしょう。


WSR-2533DHP導入当初は、WSR-2533DHP(AP1)とその中継機のWZR-1166DHP2(WB)の2台だけでうまくいくはずだったのですが、結果的にはAP1、AP2、WBの3台を立てることになりました。


何故WSR-2533DHPを親機にしてWZR-1166DHP2を中継機にした場合に接続が安定しないのかは不明のままですが、変更できる設定は全て試してみた上で解決できなかったので、この問題に関しては(不本意ながら)諦めることにします。同じメーカーとは言え機器の世代(機能、スペック)が違うので相性とかあるかもしれませんしね。つまるところ、一番重要なのは実際の運用がうまくいくかどうかですから。


【2018/01/19追記】
別件でバッファローのFAQを見ていたら、何故WSR-2533DHPだとうまく接続できないのか原因がわかりました。
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15534/kw/%E4%B8%AD%E7%B6%99%E5%99%A8
要するにWZR-1166DHP2はDLNAに対応しているけど、WSR-2533DHPは対応していないのでした。WSR-2533DHPの方がハイスペックで価格も高いから当然対応していると思っていた私が愚かだったということです。


最後に補足です。最初はAP1の横にAP2を設置していましたが、iPadMacbook ProとAP1の無線LAN接続が若干不安定になってしまったため、長いLANケーブルを持ってきてAP2の設置場所をAP1から3mほど離しました。
使用CHはそれぞれが自動で最適なものを選ぶとは言え、無線LAN機器を並べて設置するのはやはり好ましくないようです。