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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Wi-Fi 環境強化計画 #3 〜Synology RT6600ax のインストールと宅内Wi-Fi環境の再構築

予定より遅くなってしまったけど、Synology RT6600ax のインストールと宅内Wi-Fi環境の再構築(機器の再配置)を行いました。
一気に変えてしまうと訳がわからなくなりそうだったので、作業は段階的に行いました。

まず部屋の配置について簡略化して説明すると、頭の中に3つの部屋が横に並んでいる状態を想像してください。
左から、MyRoom(AVルーム&私の寝室)、キッチン、洗面所(洗面所&バスルーム)です。

現状、インターネット回線(射水ケーブルネットワークスの光回線)は洗面所の天井裏に来ているので、そのモデムの横にMR2200acを設置してルーターとして使用しています。

MyRoomにはRT2600acを設置し、AP(アクセスポイント)として使用。
MR2200acとRT2600acのSSID(Service Set Identifier:アクセスポイントを識別する名称)は別になっています。

本来であればRT2600acとMR2200acでメッシュネットワークを組めるのですが、洗面所とMyRoomの距離が長いため電波強度が弱く組めませんでした。

■ RT6600axの設置
まずMyRoomで使用しているRT2600acを外し、代わりにRT6600axを設置します。
RT2600acとRT6600axはWANおよびLANポートの構成が同じなので、そのまま置き換えるだけです。

ちなみにRT2600acとRT6600axを並べてみたらこんな感じで、RT6600axの方が奥行が長くて一回り大きい感じ。
また本体のスラント角はRT6600axの方が小さくなっています。

次にRT6600axの電源を入れて起動するのを待ち〜SynologyのWi-Fiルーターはバッファローなんかと比べると起動するまでの時間が長いのが欠点の一つではある〜iPadを接続してSRM(Synology Router Manager)で設定を実施。

このSRMの使いやすさが(各種設定の視覚化、設定の容易さ)がSynologyのルーターの大きな特徴と言えます。
ちなみにRT6600axのSRMはバージョンが1.3になっていて、RT2600acの方は1.2です。

まず最初にシステムを最新にアップデートします。
次に、RT6600axはルーターではなくAPとして使用するので、ネットワークセンターの操作モードでワイヤレスAPに設定。
さらにWi-Fi ConnectのWi-Fi設定画面で、セキュリティレベルをWPA2/WPA3パーソナルに設定し、Wi-Fi接続時のパスワードを設定。
それ以外はほぼデフォルト設定で大丈夫でした。

設定完了後、MacbookPro 14を接続してみたところ、PHYモード:802.11ax、転送レート:1,200Mbpsで接続できました♪


■ RT2600acの設置
これまでルーターとして使用していたMR2200acの代わりにRT2600acを洗面所の天井裏に設置します。

MR2200acはLANポートが1つしかなかったのでスイッチングハブを別途設置して宅内LAN配線を接続していましたが、RT2600acは4つのLANポートを持っているのでスイッチングハブは撤去してRT2600acのLANポートに直接宅内LAN配線を接続します。

全ての接続が終わった後、本体を起動してSRM画面から操作モードをワイヤレスルーターに変更。
これでOKのはずだったのですが、落とし穴がありました... ( ; ; )


■ MR2200acの設置
RT6600axとRT2600ac&MR2200acのメッシュネットワークに互換性があったとしたら、MR2200acはキッチンに設置してRT2600ac(洗面所)→MR2200ac(キッチン)→RT6600ax(MyRoom)というメッシュネットワークを組めたのですが、残念ながら現状では互換性がありません。

仕方がないのでRT2600ac&MR2200acの2機でメッシュネットワークを組むことにし、RT6600axとは別のSSIDを割り当てました(結果、宅内Wi-Fi環境にはこれまで同様2つのSSIDが存在することとなる)。

宅内Wi-Fiだけを考えるならMR2200acは無くても問題ない(RT6600axとRT2600acで宅内全域をカバーできる)のですが、玄関前スペース(家の外)でWi-Fiが使用できると何かと便利なので(特に自転車関係の機器のファームウェアアップデートや走行ログのアップロード)、MR2200acはリビング(位置的には洗面所の下にあると思ってください。窓の外が玄関前スペースとなります)の窓際に設置してRT2600acとのメッシュネットワークを構成しました。

結果、玄関前スペースにも十分な強度のWi-Fi電波が届くようになりました♪


Wi-Fiミエルというアプリで玄関の門の辺りで電波強度を計測した結果


後は全てのWi-Fiクライアント機器を新しいAPに接続して使用できるようにすることと、DHCPを担うルーターを置き換えたので有線LANクライアント機器を起動してIPアドレスの再配布を行えば作業は完了です。

ところがここで問題(というか想定外の事態)が発覚。

これまでMR2200ac(ルーター)のLAN IPアドレス(プライベートIPアドレス)はクラスCの192.168.0.0〜を使用していました。しかしながらRT2600acをルーターモードに設定した際、IPアドレスの配布がクラスAの10.0.0.0〜に変わっていたのに気がつかなかったのです。

どちらもプライベートIPアドレスなので使用上の問題はないけれど、普通は企業内ネットワークで使うようなクラスAという無駄に広いプライベートIPアドレスを使うのは美しくないなと...。

RT2600acの設定で192.168.0.2〜からのIPアドレス配布に変更すれば良いのだけれど、そうするともう一度クライアント機器のIPアドレス設定をやり直さなければならないので面倒だなと...。

と言うことで、今日のところはこのままにしておいて、いずれ設定し直そうと思います。


以上で作業は完了ですが、実際に使ってみて気になる点がありました。

一番気になるのが、何故かMacbook Pro 14よりもiPad Pro 11の方が実効速度が速いこと。

SpeedTestアプリの計測だとiPad Pro 11は800Mbpsを超えるのに対し、Macbook Proの方は720Mbpsしか出ません。
どちらもほぼ同じ時刻での計測だし、計測先のサーバーは同一なのに、実行速度に差があるのです。

もう一つは、Technics SC-C50をこれまで接続していたRT2600acからRT6600axに変更しようと試みたのですが、WPSWPS PIN、Google Homeを使った接続設定のいずれにおいても接続がFailとなってしまいます。

どちらの問題も現時点では原因がわからないので今後の課題としておきますが、何はともあれベースは構築できたので今日のところは良しとしましょう。