2022/6/11にアップしたWi-Fi 環境強化計画 #3 〜Synology RT6600ax のインストールと宅内Wi-Fi環境の再構築のコメントで、「RT2600acをSRM1.3RCにアップデートするとRT6600axともメッシュ構成を組めるようになる」という情報をいただきました。
ただ現状RT2600acは我が家のネットワークの要となるルーターとして使用しているので、RCバージョン(Release Candidate:正式版リリースに向けた最終のテストバージョンみたいなもの)と言えども正式版でないものをインストールするのはリスクがあると判断して正式版のリリースを待つことにしたのですが、昨晩久しぶりにSynologyのサイトをチェックしたところ、SRM1.3.1がリリースされていました♪
直ぐにRT2600acにログインしてシステムのアップデートをチェックしてみたものの、現在使用しているバージョンのSRM1.2.5-8227 Update 5が最新版だと表示されます。
どうやらSRMの自動更新ではアップデートできなさそうなので、Synologyのサイトからアップデートファイルをダウンロードして手動でアップデートするしかなさそう。
しかしながら時刻は既に23時を回っていたため、万が一トラブった時のことを考えて翌日(今日)に作業をすることにしました。
そして今朝9時過ぎからアップデート作業を行いました。
まずはRT2600acとMR2200acのアップデートファイルをiPad mini5にダウンロードし、RT2600acのSRMにログインしてシステム画面から手動アップデートを実施。
※MR2200acはRT2600acにメッシュ接続しているアクセスポイントで、RT2600acの方からアップデートをかけられます。
アップデートが開始されてRT2600acが再起動しました。
ここまでは順調だったのですが、ここからトラブルが始まります... ( ; ; )
最初のトラブルは、iPad mini5からRT2600acのSRMにログインできなくなってしまったこと。
ユーザー名とパスワードを入力してもなかなか接続できず、最終的には「サーバーが停止しています」というSafariのメッセージが表示されました。
「もしかしてメジャーアップデートだからアカウント情報がリセットされたのかも」という考えが一瞬浮かんだけれど、そんな馬鹿な仕様にしているわけがないので再度ログインを試みますが、今度はログイン画面自体にアクセスできません。
仕方がないのでRT2600acを再起動し、再度ログインを試みますがやっぱりダメ。
ちなみにRT2600acにも、RT2600acにカスケード接続してアクセスポイントとして使用しているRT6600axにも、iPadをWi-Fi接続してインターネットに問題なく接続できるので、RT2600acの機能自体がトラブっているわけではなさそうな感じ。
だったらこのままにして置こうかという考えが一瞬頭をよぎったけど、そうするとRT2600acとRT6600axをメッシュ化するというそもそもの目的が実現できないので、何とかしてログインできるようトライを続けました。
Synologyの場合、その機器にWi-Fi接続しているクライアント端末であれば http://router.synology.comというアドレスでSRMにアクセスできますが、ルーターのIPアドレスでもアクセスが可能。
そこでNet Analyzer(アプリ)を使ってRT2600acのIPアドレス(10.0.4.1)を確認し、Safariのアドレスバーに直接打ってみましたが、やっぱりダメ。
iPad mini 5ではなく、iPad Pro 11からやってみたけれど、初回はログイン画面にアクセスできるけどユーザー名とパスワードが通らず、結局はiPad mini 5と同様の状態になります。
このままでは埒があかないので、RT2600acをソフトリセット(管理者のアカウントをリセットする)することにし、RT2600ac本体のリセットボタンを4秒間押しました。
※リセットボタンを10秒以上押すとハードリセット(工場出荷状態に戻す)になります。
しばらく待ってからiPad mini 5でログインを試みますが、これまで同様、ログイン画面にアクセスできません。
iPad Pro 11でもダメでした。
斯くなる上は有線接続しかないと、MacBook ProをAnkerのHUB経由でRT2600acに有線接続しログイン画面にアクセスしたところ、管理者アカウントの登録画面が表示されました!
しかしながら新しい管理者ユーザー名とパスワードを入れて登録したものの、登録中となったまま一向に完了しません。
試しにiPad Pro 11でアクセスしてみたところ、ログイン画面ではなくアカウント登録画面が表示されたので、どうやらうまく登録できていないようです。
そこで再度MacBook Proからアクセスして登録を試みますが、やはり登録中という表示が出たまま何の変化も起きません。
仕方がないのでRT2600acに再起動をかけ、しばらくしてから管理画面にアクセスしたみたら、アカウント登録画面ではなくログイン画面が表示されました!
新しいユーザー名とパスワードを入力すると、これまでの苦労が嘘だったかのようにすんなりSRMにアクセスできました♪
※iPad mini 5からWi-Fi経由でのログインも試してみましたが、問題なくログインできました。
システム情報を確認してみたところ、ちゃんとSRM1.3.1にアップデートできていました♪
これで一安心かと思いきや、さらなるトラブルが待っていました。
SRMのコントロールパネルを開きシステムメニューにアクセスすると、「ネットワークが不安定なため接続できません」という表示が!
他のメニューを試してみても、いくつかのメニューで同様の表示が出ます。
「ネットワークが不安定って何?」と思いつつ、表示可能なメニューの設定を片っ端からチェックしてみましたが、原因はわかりません。
こんな時はとりあえず再起動してみるのが吉なので再起動してみましたが、やっぱりネットワークが不安定という表示が出ます。
ちなみにクライアント端末は問題なくインターネットへ接続できるので訳が分かりません。
「ネットワークが不安定になっている原因を表示してくれたらいいのに...」と思いながら、2度目の再起動を実施。
そしてSRMにログインしてシステムメニューを開いてみたところ、何故か今度はちゃんとシステムのバージョンが表示されました!
念の為、2回ほどログアウト&ログインを繰り返してみましたが、ネットワークが不安定という表示は出ませんでした。
結局のところ何が原因でネットワークが不安定になっていたのかはわからないけれど、現在は安定しているようなので良しとします。
そして最終目的であるRT2600acとRT6600axのメッシュ化ですが、試してみたけれどRT6600axがWi-Fiポイントとして表示されず、今日のところはうまくいきませんでした。
実は、うまくいかなかった理由については思い当たる事があるのですが、RT6600axの設定を変えなければならないと思うので、もう少しやり方を調べてからリトライすることにします。
と言うことで、すんなりとは行かなかったけれどもRT2600acのSRMを1.3.1にアップデートすることができました。
これで、RT2600acとRT6600axのメッシュ化に向けて1歩前進です!
話は変わりますが、今回のトラブルを通じて色々調べている際、一つ有益な情報を見つけました。
以前のブログで「RT2600acのプライベートネットワークがクラスC(192.168.1.0〜)からクラスA(10.0.0.0〜)に変わってしまっていた」という話を書いたのですが、これはルーターがサブネット衝突を検出すると、インターネットからの切断を避けるためにSRMが自動的にサブネットを192.168.1.0/24から10.0.4.0/24に変更するという機能によるものでした。
RT6600axをインストールした際、トラブルを避けるためにまずRT2600acをRT6600axに置き換える作業を行い(その時はMR2200acがルーターで、サブネットは192.168.0.0〜だった)、それから日を空けてルーターをMR2200acからRT2600acに置き換えたのですが、その際にサブネット衝突が起きてしまい、RT2600acが自動的にサブネットを変更したようです。
もし先にルーターの置き換え作業を行い、そのあとでRT6600axを接続したらサブネット衝突は起きなかったかもしれません。わかりませんけどね...(^^;
もしかしたら今回のアップデートで生じた「ネットワークが不安定になっています」というエラーもサブネット衝突が原因だったかもしれず、それが本体の再起動(DHCPサーバーの再起動)によって解消したのかも...。これまたわかりませんけどね...(^^;;