不幸にもクリスマス連休は風邪でダウンしてしまったものの、日曜日には何とか持ち直したので年賀状作成に取りかかりました。
以前書いたように新型Macbook ProにはWindows環境を構築しなかったので、予め買っておいた宛名職人で作成しようと思ったのですが、これまで使っていたWindowsの筆まめと使い勝手があまりに違うため、思うようにいきません。
体調は悪いし、宛名職人はよくわからないし、今回は年賀状作成を諦めようという思いが何度も頭を過ぎりました。でもこれまでずっと続けてきた習慣なので何とか頑張ろうと思い直し、宛名職人はあきらめて旧Macbook ProにインストールしてあるWindows環境で作成することに。こちらは使い慣れてますからね。
11時くらいから筆まめでの原稿作成にとりかかり、2時間ほどで完成。写真の加工は新型Macbook ProのPhotoshop Elementsで行い、Dropboxを介して旧Macbook ProのWindows環境に受け渡すという方法は、テスト印刷時の写真の修正作業(3回ほど実施)の短縮に大いに役立ちました。昨年までは旧Macbook Pro上でMac環境とWindows環境を何度も行き来しながら(その度に再起動が必要)やりとりしていたので結構面倒だったんですよね。
さて、後は印刷するばかりです。昨年のリストを元に今年版の差し出しリストを作り、とりあえず1枚テスト印刷(自動両面印刷)してみたところ、今年の年賀状(お年玉付きのインクジェット写真用)はちゃんと両面印刷ができました(同じインクジェット写真用でも年によって自動両面印刷ができたりできなかったりするのです)。
これなら印刷完了まであまり時間はかからないと喜んでいたものの、実はここから過去最大の苦労が待ち受けているとは想像もしませんでした。
最初は問題なく印刷できたのですが、突然文面(写真面)の途中で印刷が途切れました。まあ問題ないだろうと、筆まめの方でトラブった宛名を選択して再度印刷。しかしながら何故か通信エラー(プリンタとの接続がオフラインです)が出てプリンタとの接続が途切れてしまいます。
CanonのMG7530は2.4GHz帯のWi-Fi(雑音や電波環境の影響を受けやすい)なので、もしかしてルーター親機とは別に設置してある中継用ルーターからの電波が悪さをしているかもしれないと思い、中継用ルーターをOFFにして再度トライしましたが、やはりプリンタと接続できません。
Windowsを再起動して再度トライしてみると、今度はうまく接続できたので印刷を再開したものの、2〜3枚印刷できたところでやはりプリンタとの接続が切れてしまいます。
そう言えばMG7530のドライバとは別にMG7530WS(入れた覚えはないのですが、後で調べてみるとWindowsのアップデートでインストールされたものらしい)というやつが入っていたことを思い出し、ドライバを切り替えてプロパティを再設定し、再度印刷を試みます。実はこの際に「両面印刷」にチェックを入れたことが、さらなるトラブルを招くことに...。
ドライバを変えてプリントを再開したものの、やはり接続の不安定さは直りませんでした。そこで両面印刷を止めてまずは負担の軽い宛名だけを先に印刷しようと考え、筆まめの設定を宛名印刷のみに切り替えました。そして印刷を再開したのですが、何故か両面印刷が止まらず、文面に次のリストの宛名が印刷されてしまいます。慌てて本体のSTOPボタンを押し、プリンタのジョブリストをキャンセルし、再度印刷を試みますが、やはり自動的に両面印刷になってしまいます。
筆まめの設定では両面印刷になっていないのに、訳がわかりません。これはWSというドライバが悪いに違いないと思い込み、Windowsのデバイス設定でドライバを削除し、元のドライバに戻しました。そしてドライバのプロパティ画面を開いてみてようやく気がつきます。そうなんです。ドライバの両面印刷にチェックが入っていたんですよね。
私は筆まめ側の両面印刷設定とプリンタドライバ側の両面印刷設定って連動しているものだとばかり思っていたのですが、そうじゃなくて独立してたという次第。筆まめ側の両面設定を外しても、プリンタの方が自動的に両面印刷をしていたわけです。
以前のキャノンのプリンタドライバには両面印刷設定はなかったと思うし(年賀状ソフト側の設定に依存していた)、昨年は両面印刷を使わずに宛名面と文面を別々に印刷したため気がつかなかったのです。(追記:ブログを見返してみたら、昨年は自動両面印刷を使っていました。ただし最初の20枚セットで印刷トラブルがあったため、10枚ずつの印刷です。歳をとると記憶が曖昧になって困ります...(^_^;)
何はともあれ両面印刷の件は片がついたので、宛名面の印刷を再開します。しかしながら接続が途中で途切れてしまう症状は相変わらずです。だったら有線接続の印刷に切り替えようかと思ったのですが、旧Macbook Pro用のイーサーネットアダプタが接触不良でやはり接続が安定しなかったこと(そのせいでZ1ESへの音楽データコピーで大失敗した)を思い出しました。となると何とかWi-Fi接続で続けるしかありません。
macOS環境の新型Macbook Proの方は別に接続が不安定ということもないので、ルーター親機(つまりは室内の無線LAN環境)自体には問題ないと思うのです。問題はプリンタもしくはWindowsにあると思われます。
そこでまずはプリンタの無線LAN設定をやり直してみたのですが効果無し。だとしたらWindowsに問題があるに違いないと推察し、関係ありそうな設定を片っ端から調べてみたところ、ようやく原因らしいものを発見!
それはAntiVirus用にインストールしてあるAviraだったのです。正確にはVirusプロテクション機能そのものが問題ではなくて、最新のAviraのオプション機能としてついてきたPhantom VPN接続機能でした。
実は12月の初め頃に筆まめの住所データを新型Macbook Proに移そうとして旧Macbook ProのWindows環境を立ち上げた際、ついでなのでWindowsのアップデートやソフトのアップデートを実施。その際にAviraの新しいバージョンをインストールしたところ、Fantom VPN、System Speedup、セーフサーチプラスなどのオプション機能がついてきたわけです。
基本的にこの手のオプション機能は使うつもりがないので全部OFFにしたつもりだったのですが、Phantom VPNだけONになっていました。
私自身はPhantom VPNはOFFにしてあるものと思い込んでいたので、Windowsを再起動して筆まめで印刷しようとした際に現れたPhantom VPNのメッセージ〜キャノンのプリンタをPhantom VPNで接続するかどうかを確認するメッセージだったと思う〜には使用しないという選択をしました。これが良くなかったみたい。つまりAviraがプリンタとの接続はセキュアではないと判断し、一定時間経ったところで接続を勝手に切ってしまっていたものと思われます。
Phantom VPNの設定を完全にOFFにし、3枚だけ宛名印刷してみると問題なく終了しました。やっと不具合の原因をつぶせたようなので、残りの宛名を一気に印刷してみたところ、一度もトラブることなく印刷が完了。
次に宛名を印刷した年賀状をプリンタにセットして、文面(写真面)を印刷します。念のために最初は5枚ずつ印刷し、それから一度に印刷する枚数を増やしていきましたが、最後まで安定して印刷できました。
結局印刷が終わったのは19時過ぎで、印刷に失敗した年賀状はなんと17枚!これまでも年賀状印刷では何度か苦労したことがありますが、今年が最も大変でしたね。
最後にキャノンのMG7530について触れておきたいと思います。
- 自動両面印刷機能自体は、MG6130よりも安定していた。
- プリンタ本体設定にカセットと使用用紙を設定する項目があるのだが、これが曲者。筆まめで設定した用紙と本体で設定した用紙の種類が合っていないとエラーになる。これを回避するには、用紙種別が合っていなくてもエラーメッセージを出さないという設定をONにしておく必要がある。
- 以前の機種ではハガキは背面給紙ができたので便利だったが、MG7530ではカセット1にセットしなければならず、かつ一度に30枚しかセットできないため大量に印刷する際には面倒。ちなみに最新機種では背面給紙が復活してます。やっぱり不評だったのでしょう。
- (価格が高いけど)大容量のインクが使えて便利。例年だとインクを新品に交換してギリギリもつ(もしくは減りの速い色だけ交換する)感じだったけど、今年は全体的にかなり余裕がありました。
- 印刷品質は、これまで使ってきたMP610、MG6130よりも良い。
過去の年賀状印刷トラブルはプリンタに起因したものが多かったのですが、今回のトラブルはWindows環境の設定の問題であり、MG7530に責任はありません。その点は明記しておきましょう。
ちなみにMG7530は昨年の夏に買い替えたばかりなのでまだ使うつもりだけど、最新機種のTS9030は本体サイズがコンパクトになっていて液晶パネルも前面にあって操作しやすいし、何より年賀状の背面給紙ができるのでとっても魅力的です。勿体ないけど買い替えたいな...。