memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

サイコンセンサーの取り付け位置変更

昨年の12月6日に納車された後、すぐにサイコンを取り付けようとしたのですが、P20の左側のチェーンステーはというと...



こんな状態になっていて、後輪ディスクブレーキ用のワイヤーが固定されていました。この状態でセンサーを取り付けるのは難しそうだったため、右側のチェーンステーに取り付けたわけですが、その状態がこれ。



下向きに取り付け、かつスピードセンサー用のマグネットに手持ちのマグネットを重ねて高さを確保することで、スピードセンサーとケイデンスセンサーの両方が反応する位置をなんとか発見することができました。


冬場はほとんど乗らなかったため、不具合に気がついたのは本格的に乗り始めたゴールデンウィーク終盤でした。


チェーンが汚れてきたので掃除をしていた時のことです。ディスプレイスタンドに載せてチェーンとギアの掃除をした後でチェーンルブを塗布し、ギアチェンジをして各ギアにチェーンルブが行き渡るようにしていたのですが、クランクのペダルホールに取り付けているケイデンスセンサー用のマグネットにチェーンがくっついてしまう場合があることが発覚。


調べてみると、8速以上だとくっついてしまいます。つまりギアを重くするほどチェーンの位置がクランクに近づいていき、8速以上になるとマグネットに近づきすぎて磁力の影響を受けてしまうようです。



※右クランクのペダルホールに取り付けたマグネット。落ちないようにクラフトテープで蓋をしています。


クランクをそれなりのスピードで回している時には磁力よりもスピードの方が勝ってしまうため、これまで気がつかなかったようです。ギアとチェーンとクランクの位置関係をじっくり見てみた結果、右クランクのペダルホール裏にマグネットを取り付けている限り、チェーンとマグネットの干渉は不可避であることがわかりました。
サイクルコンピューターの取扱説明書でセンサーを左側のチェーンステーに取り付けるようになっていたのはこのためだったんだとようやく気づきました。


さてさてどうしたものかなぁ...と考えること暫し。走っている間は問題ないのだからこのまま使うことにしました。だって最初に試行錯誤した結果、現在の位置にセンサーを取り付けるしかないと結論づけたわけですから、どうしようもないですよね。


それから3ヶ月間、マグネットとの干渉によってチェーンが外れるといったトラブルは一度も起きませんでした。
だけど8速以上のギアに入れ惰性で走っている時にクランクを逆回ししたりすると、確かにチェーンが何かに引っ掛かったような感じがします。8速だと軽くですが、トップだとかなりの違和感を感じます。
そんなこともあり、8速よりも上にギアを入れるのが減ってしまいました。そもそもそんなにスピードを出して走らないので特段の支障はないものの、気持ちの良い状態ではないですね。でもどうしようもないからなぁ...。


そして夏休みのある日。荒川のサイクリングロードを走っている途中でサイコンのスピード表示がゼロになってしまいました。ケイデンスは表示されているので、どうやらセンサーの角度がおかしくなった模様。直ぐに自転車を止めてセンサーの角度を調整した結果、正常な表示に戻ったのですが、その日を境にサイコンのトラブルが多発。

  • スピードもしくはケイデンスのどちらかがゼロになる
  • iPhoneとサイコンが接続できない
  • iPhoneとサイコンは接続できても、ポーズ状態から抜け出せない(記録モードに移行できない)


などなど。
センサーの角度を調整したり、各種設定をやり直したり、センサーの電池を交換したりしてなんとか対処したものの、少なくとも1つ目のトラブルに関しては、今のセンサー取り付け位置だとスピードとケイデンスの両方が測定できるスイートスポットが狭すぎるため、何かの拍子にセンサーの角度が動いて再発する可能性は大です。


2つめと3つめは1つめとは別の原因と思われるものの、一旦ケチがついてしまった状態で使い続けるのはイヤなので、センサーの取り付け位置を左側に移そうと決めました。


最初はワイヤーの上にセンサーをつける方法を考えていたのですが、どう考えても取り付けが不安定になってしまうので、センサーの取り付け角度が動いてしまう可能性が大です。これだと何のためにセンサーを左側に移設するのかわからなくなります。


それからしばらく左側のチェーンステーを観察した結果、現状のままでセンサーを取り付けるのは不可能だと結論づけました。しかしチェーンステーに固定されているブレーキワイヤーを外してしまえばなんとかなりそうな感じ。ワイヤーはチェーンステー上の台座に結束バンドで固定されているだけなので、外すのも現状復帰も簡単です。


とりあえず結束バンドを切断してワイヤーを浮かせ、ワイヤー固定用の台座の前方にセンサー取り付け用のゴム部品(台座)を置いてセンサーを載せ、スピード測定用およびケイデンス測定用のマグネットとセンサーの位置関係を見てみた結果、ケイデンスはちょっと微妙な感じもするけどなんとかなるかなぁ...と。


そこで今度は結束バンドでセンサー自体を仮止めし、自転車にディスプレイスタンドを取り付けて実際にクランクを回してみることに。その結果、ケイデンスセンサーを垂直よりも外側に傾けてやれば今の位置でもケイデンスが測定できることがわかりました。一方のスピードセンサーは調整幅にかなり余裕があり、測定にベストな位置に調整できました。



※スピードセンサーの角度調整部分がワイヤーの台座に少しかぶる形になっていますが、調整には問題ありません。



※ブレーキワイヤーはセンサーの外側を通るルートに固定。ケイデンス測定には影響ありませんでした。



※センサー移設後の状態。


この後、近所を5kmほど走ってみましたがサイコンの表示には全く問題ありませんでした。ケイデンス測定用のマグネットも左クランクに移設したので、8速〜トップギアでのチェーンの引っかかりも当然起こりません。


と言うわけで、サイコン用センサー移設は無事に完了。


だったら初めから左チェーンステーに取り付ける方法を考えればよかったと思ったものの、まさかマグネットとチェーンが干渉するなんて考えもしなかったので、経験値が1つ上がったということで良しとします。