フロント&リアコンポーネントのアルテグラ化直後には発生しなかったギア飛びがたまに起きるようになりました。
もう少し具体的に書くと、ペダルにトルクを強くかけた際(特に停止後のこぎ始めとか)に起きます。ただ毎回起きるわけではなく、1時間半ほど走って2〜3回くらい。
何をどう調整すればよいのかわからなかったのでネットで調べてみた結果、ギア飛びには幾つか原因がある模様。しかしながら「チェーンの伸び」や「スプロケットの欠け」はどちらも交換したばかりなので原因としては考えられず、唯一原因としてあり得そうなのが「ディレーラーハンガーの歪み」でした。
ディレーラーハンガーとはリアのディレーラーを固定するためのパーツで、ここがホイールに対して平行になっていないとギア飛びが生じることがあるみたい。フレームとは別のパーツになっています。下の写真だと、リアディレーラーを固定してある銀色のパーツがディレーラーハンガー。
今回調べてみて初めて知ったのですが、転倒した際などにディレーラー本体がダメージを受けにくいようディレーラーハンガーは曲がりやすくなっているとのこと。で、思い出したのが、そう言えば1回だけ(確か右側に)立ちゴケしたことがあるので、その際に曲がったのかもしれません。
しかしながら目視では特に曲がっているようには見えません。でもここ以外に原因が思いつかないので、ディレーラーハンガーの測定・調整ツールを導入して調べてみることにしました。疑心暗鬼でいるよりは白黒ハッキリさせた方が良いですからね。
これが新たに導入したディレーラーハンガーのアライメントゲージです。
ゲージ本体からリムまでの距離を丸いポールを前後させて測ります。ホイールの4点(12時、3時、6時、9時)で測定することで、歪みの有無をチェックするというもの。
測定とは言っても何cmあるのかを測るのではなく、オレンジのゴムリングを動かして位置を記憶しておくだけのものなので、結構いいかげんな仕組みですね。
ゲージ本体はディレーラーハンガーにしっかり固定できるものの、測定部ではどうしても前後数ミリ程度の遊びが出るので、その遊びの程度も加味しながら4カ所×3回測定しました。ちなみにゲージの位置は12時に固定してホイールを90度ずつ回すやり方です。
結果はというと(誤差はあるにせよ)4カ所での測定距離はほぼ同じだったので、ディレーラーハンガーに歪みは無さそう。喜ぶべきか悲しむべきか、ちょっと微妙ですね。
ただ、ディレーラーハンガー自体に歪みはなかったものの、ディレーラーハンガーをフレームに固定するボルトが少しだけ緩い気がしたので増し締めしておきました。
取り外したリアディレーラーを再び取り付けてギアチェンジをしてみると、何故かローに入りません。おかしいなと思ってディレーラー周りを調べてみたところ、ワイヤーのエンドキャップがディレーラー本体と接触しています。元々は1cmくらい離れていたはず。
そこでワイヤー固定ボルトを調べてみたらかなり緩んでいました。組み付けの際はトルクレンチを使って指定トルクで締め付けたのですが、使っているうちに徐々に緩んできていたものと思われます。
とりあえずギアをトップに入れ、ロッキングプライヤーを使ってワイヤーを引っ張り、ワイヤー固定ボルトを締めます。それからディレーラーを再調整しました。
ここで閃いたのですが、もしかしたらワイヤーが緩んでいたことがギア飛びの原因だったのかもしれません。ワイヤーが緩んでいた状態でもエンドキャップが本体に接触することでワイヤーテンションが完全に抜けることはなかったため、ロー以外のギアには入ります。普段走る際にはローギアを使うことがないので気がつかなかったけれど、この状態でトルクをかけるとワイヤーが完全には固定されていないことが原因となってギア飛びするとか....。
う〜ん、やっぱり違うような気もするけど、ディレーラーハンガーに問題が無かったのだからそれ以外に原因は思いつかないですね。
考えていても埒があかないので、今度の週末に実際に走って確かめてみることにしましょう。
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