memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #7 試走

昨日は時間が無くて出来なかった試走を、今日の午前中に実施しました。何かトラブルがあるとまずいのでコースは自宅近辺の周回路を選択。


試走の目的は、交換したフロント&リアディレーラーおよびクランク周りの動作確認ですが、試走開始早々、違和感に気づきました。
左ペダル(クランクアーム)にトルクをかけると、下死点より少し手前で"カタン"という異音がし、クランクシャフトを通じて右ペダルでも振動を感じます。


ペダリング自体に違和感はないし、トルクをかけずに普通に回している限りその現象は起こりません。トルクをかける(加速する)時だけ感じるのです。しかも左だけ。


違和感はあるものの走行に問題は無さそうなので、フロント&リアのギアチェンジを一通り何回か試しましたが、ギアチェンジに関しては全く問題ありませんでした。


ティアグラに比べるとシフトチェンジの動作に剛性感と節度感があり、とても気持ち良いです。


一番感動したのは、フロントギアをインナーからアウターにチェンジする際にかかる時間の短さ。あくまで感覚的なものですが、ティアグラの半分くらいの時間でギアチェンジが完了しているような気がします。


リアに関してもスパッ、スパッとギアが変わります。流石、アルテグラということでしょうか。


10Km程試走して自宅に戻り、先の違和感への対応をすることに。とは言え原因が全くわからないので、一度左クランクアームを外してもう一度組み直してみました。


その際、問題点が発覚。よく見ると、左クランクアームを取り付ける際のはずれ止めプレートがちゃんと嵌まっていないのを発見。これが原因とはちょっと思いづらいものの、マニュアル指示通りに取り付けようと思ったのですが、何度やってもうまく嵌まってくれません。


そこでアームの取り付け部分のボルトとプレートを外して構造をよく見てみた結果、どうしようもない事実がわかりました。
それは、右のボトムブラケットに2.5mmスペーサーを取り付けことが原因で、左のクランクシャフトが2.5mmだけ奥に引っ込んでしまい、その結果はずれ止めプレートについているピン(A)がクランクシャフトにある穴に嵌まらないのです。



だったらということで、ピンの長さをヤスリで削ってみたり、さらにはプレートに空いている穴(アームを固定するボルトが通る)をヤスリで広げてみたりしたのですが、2.5mmのズレは如何ともしがたく、諦めることにしました。つまりはずれ止めプレートは本来の機能を果たさない状態になるわけです。


とは言え、はずれ止めプレートという奴はあくまではずれ止め(走行中にアームを固定しているボルトが外れるのを防ぐ)のためなので、必ずしも必須ではありません。別にシビアなレースに出るわけでもないので、機能しなくてもいいかなと割り切ることにしました。


取り付け完了後、再度試走を実施。マンションの玄関から出て加速し始めた瞬間、カタンという音と振動が....。残念ながら例の違和感は解消できていませんでした...(T.T)


自宅に戻ってもう一度検証を開始。違和感(異音と振動)が起きるのは、左クランクの下死点少し前のポイントだけです。ギアポジションを変えてもそれは同じ。と言うことは、原因はボトムブラケットを含むクランク周りか、あるいはペダル周りとしか考えられません。


ペダル周りに関してはアームへのボルトを締め直すくらいしか対応策を思いつきませんでしたが、クランク周りに関しては一つだけ気になる点があります。それは今回のアルテグラ化においてボトムブラケットのみ指定トルクでの締め付けが出来ていないという点。
何故かというと、ボトムブラケットの締め込みに使用する工具の仕様上、トルクレンチを使えなかったから。




ボトムブラケットの指定トルクは35-50N・mとかなり高いトルクとなっています。故に、これ以上手で回せないくらいの強さで締めたのですが、もしかしたら指定トルクからズレているのかもしれません。


そこでネットで色々調べてみたところ、インパクトレンチ用のボトムブラケット取り付け工具(TL-FC37 アダプター取付工具)があることを発見。レンチの差し込み角は12.7mm(1/2") なので、差込角9.5mm(3/8") &12.7mm(1/2") のアダプターを使えばデジタルトルクレンチでトルク管理が可能です。


直ぐにamazonで調べてみたところ、TL-FC37もトルクレンチ用のアダプタも在庫があったので速攻で注文。
明日(大晦日!)届くようなのでボトムブラケットの再取り付けと試走を年内にやってしまえると良いのですが、お正月用の食料品買い出しやキッチン周りの掃除とかしなければならないので、どうなることやら。


〜もう少しつづく