memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

お風呂用スピーカー

4〜5年前くらいまではよほど寒い日で無い限り湯船につかるということはなく、専らシャワーで済ませていました。でも歳を重ねるに従い湯船にゆっくりつかるのが楽しみになってきて、この冬のお風呂比率は過去最高だったと思います。といっても休日だけですけどね。


何も考えずにボーッとお湯につかるのも悪くはありませんが、ぬるめのお湯にゆっくりつかっていると流石に手持ちぶさたになります。そこで重宝しているのが防滴仕様のポータブルTV。我が家のビジュアル機器はほぼPanasonicなので、お部屋ジャンプ機能を使ってTV放送もしくはHDDに録画した番組を楽しんでいます。


でもたまに音楽が聴きたいなぁと思うこともあるんですよね。DIGAに音楽ファイルを入れておけば聞けなくもないけれど、それはそれで面倒だし、そもそもポータブルTVの音が良くないのであまり気が進みません。ツインバードの防滴仕様のポータブルCDプレーヤーも持ってはいますが、こちらも音が酷い(音量を上げると煩い、高音がキンついて耳障り、歪みが多い、低音が全く出ない、ボーカルが聞き取りづらい等々)ので使う気になりません。


まあ何が何でも音楽を聴きたいというわけではないので諦めていたところ、たまたま使えそうな製品をWebで見つけたので試しに買ってみました。それはAnker SoundCore Sport 防水Bluetoothスピーカーというやつです。


業界トップクラスの防水認証
防水スピーカーでは稀有なIPX7防水認証を取得。水深1mまでの環境で最長30分間の操作が可能で、沈めた後も自然と浮かんできます。大量の埃、砂、水に耐える設計で、アウトドアやお風呂場での使用にも最適です。

Hi-Fiサウンド
3Wドライバーオーディオとパッシブ型サブウーファーにより、クリアな音質としっかりした低音を実現。クリッピング防止技術により、歪みのない音楽を体験できます。

より快適に
10時間の連続再生、最大約10mの伝送距離、内蔵マイクによるハンズフリーの通話が可能。また、バッテリー残量はペアリング中のiPhoneiPadからも確認できます(※iOS 6以上の機器のみ対応)。機能性だけでなく、快適さも追求しました。


これを使えばiPadに入っている音楽ファイルをBluetoothで飛ばしてお風呂で再生可能です。流石にステレオではありませんが、この形状・大きさでは仕方ないですね。
amazonで購入し、土曜日に到着。


本体、充電用マイクロUSBケーブル、ストラップ、説明書(2点)が入っていました。



思っていたよりも手にズッシリきます。作りも安っぽくはなく、まずまずの質感かと。



縦置き、平置きが可能。



パッシブウーファー周りには短い足がついているので、平置きしても低音が遮られないようになっています。


右から「電源」「ペアリング/再生・一時停止・曲送り」「音量マイナス」「音量プラス」のボタンとなります。クリック感が全くないため、ちゃんと押せているのかボタン操作からは判断できません。



充電用マイクロUSB端子とAUX端子はゴムキャップでカバーされています。結構しっかり閉まるキャップなので、何かの弾みで開いてしまうということはなさそうです。


本体を一通り見た後、付属のマイクロUSBケーブルをつないで充電を開始。充電中は赤のLEDが点灯し、消えると充電完了の模様。


バスルームでの試聴の前にiPad airBluetoothでペアリングをし、iPadのミュージックアプリでPerfumeの新アルバム「COSMIC EXPLORER」の1曲目を再生して直ぐに止めます。スピーカー側でアルバムを選んだりできないので(曲送りのみ可能)聞きたいアルバム(曲)を先に選んでおくわけです。


湯船につかりながら試してみました。こうしてみるとブラックカラーって何か場違いな感じですね。ちなみにiPad airはベッドルームに置いたままです。iPadからスピーカーまでの直線距離は5mくらいでしょうか。


電源ボタンを押すと電子音がして起動し、ブルーのLEDが点滅してペアリングを開始。正常に接続されると再び電子音が鳴ってブルーのLEDが点灯状態になります。この間、約2〜3秒。バスルームの中だからということもありますが、電子音が大きいのでちょっとビックリ。


ペアリング用のボタンを押すと再生を開始します。やはり音が大きいのでボリュームボタンで音量を下げます。後で確認してみたところ、このボリュームボタンはiPadの音量調整と連動していました。スピーカー側でボリュームを上げ下げするとiPadの音量表示バーが連動して変化します。つまりスピーカー本体の中にボリュームが装備されているわけではなく、Bluetooth経由でiPadの音量を調整しているということですね。1段階変えるだけで音量が大きく変わるので、実際問題として音量の微調整は無理そうです。


以下は実際に使ってみた感想です。

  • 音に腰が入っていて力強さがある。ポータブルTVやツインバードの防滴ポータブルCDプレーヤーの音とは比較にならない良い音。
  • お風呂の中で音を鳴らすと高音が響いてキンキンすることが多いのだが(ちなみにPanasonicのポータブルTVには高音の響きを抑える設定があるが、それを使っても耳障りである)、何とこいつは高音がキンキンしない! 置き場所をいろいろ替えてみても同様なので、もしかすると高音のキンつきを抑えるような出力特性にしてあるのかも。
  • ボーカルが明瞭に聞こえる。音の分離感も良く、非常に聞きやすい。
  • 低音はドンドコ出るわけではなく、量感は控えめ。とは言えポータブルTVやポータブルCDプレーヤーに比べればまともに出ている。ただしこれは音量控えめで鳴らした結果であり、大音量にしたら低音も出るのかもしれない。
  • モノラルではあるけど音に拡がりが感じられる。
  • 上記の写真のようにコーナーに置くと中低音の量感が上がるのだが、反射音が重なるため音の明瞭度は落ちる。色々試してみた結果、湯船につかりながら聞く場合は真正面に置くのが一番良く(TVが置いてある位置)、洗い場で身体を洗いながら聞く場合はコーナーに置くのが良かった。
  • ペアリング用のボタンをダブルクリックすると曲送りが可能ではあるものの、ダブルクリックの間隔(タイミング)が難しい。何度も試してようやく慣れた。
  • ペアリング中はiPadBluetoothアイコンの右横にスピーカーのバッテリー残量が表示されるが、これはとても便利な機能だと思う。


まず音についてですが、事前の想像を超えていました! もっとドンシャリで耳障りな音がすると思いきや、中音域を中心に高音/低音方向に向かって周波数特性がわりと早めに落ちているような音。所謂かまぼこ形というやつに近いと思いますが、低音は少なめだけどバランスは悪くないと思います。一つ一つの音もクリアで歪みっぽさがなくとても聞きやすいところが好印象。個人差はあると思うけど、私はお風呂でこれだけの音が聞けるなら満足かな。


一方の操作性は、悪くはないけどギリギリ及第点という感じ。まだ2回使っただけですが、次の1〜3はぜひ改良して欲しいです。4もSONYのグラスサウンドスピーカーが実現しているので技術的には可能だけど、今の価格だとちょっとハードル高いかも。でもスピーカーの地音が悪くないので実現されたら嬉しいです♪

  1. 曲送りだけではなく、曲戻しもできると同じ曲を繰り返し聞くことができて便利。音量ボタンのダブルクリックに機能(+ボタンは曲送り、-ボタンは曲戻し)を割り付ければ実現可能でしょう。
  2. 1つ目が実現できたという前提だけど、ペアリングボタンのダブルクリックでアルバムの1曲目に戻るようにして欲しい。クリックは再生/一時停止で、ダブルクリックだと停止ということ。
  3. ペアリングする度に(iPad側の音量状態とは関係なく)予め決められた音量になるように設定されているような気がするが、その音量が少し大きいのでペアリング後のデフォルトの音量はiPad側の音量状態に合わせて欲しい。(ちなみにベッドルームでSONYのSRS-X5というBluetoothスピーカーを使っているが、それはiPadの音量状態に合わせてくれるので技術的には可能なはず)
  4. スピーカー2台をワイヤレス接続したステレオ再生に対応して欲しい。


少なくとも1と2はAVRCP 1.4のプロファイルに含まれている機能なので実現は簡単でしょう。3もさほど難しい話ではないと思うので、1〜3に対応した改良版を是非発売してください。




と、ここまで書いた後ちょっと気になってSONYのサイトを見てみたら、何とステレオ再生に対応している防水Bluetoothスピーカー SRS-X1という製品が発売されていました。専用ボタンでトラックの前後移動もできるし色もカラフルです。しかも発売されてから1年半以上経っています...全然知らなかった。
価格は倍以上するけどこっちにすればよかったかも...(;.;)




これだったら欲しい機能がほとんど入っているので、買ったばかりのANKERから買い替える(買い増す)ことも視野に入れて、ネットで調べてみました。2製品の音や機能を実地比較(実際に使用した上での比較)した情報は見つからなかったので、以下には断片的情報からの主観的推測が含まれます。くれぐれも鵜呑みにしないでね。

  • 低音はX1の方が出る感じだが、中高音はディフューザーで音を拡散させているので、スピーカーからの直接音が届くANKERの方がクリアっぽい。
  • Apple製品とのBluetooth接続が安定しない(音が途切れる)というレビューあり。
  • X1のBluetoothコーデックはSBCのみ。ベッドルームのX5はAACが使えて音が良いのでやっぱりX1の音はイマイチかなと思ったんだけど、実はANKERもコーデックはSBCのみらしいので、お風呂で使うレベルだとSBCで問題なさそう。
  • 2台を使用したステレオモードの場合、ステレオモードにすること自体は問題ないのだが、その後、親機として使うR-chの機器とiPad等の音源機器との接続がうまくいかない場合があるらしい。音源機器との接続をNFC簡単接続でやれば問題ないが、Bluetoothの通常ペアリングだとうまくつながらないというケースがある模様(接続登録機器との自動ペアリングがうまくいかないらしく、ペアリング登録を最初からやり直せばつながるらしい)。
  • 当たり前だけどステレオモードだと音の拡がりがあって良いみたいだが、飽くまでBGM用としてはというレベルか。


ステレオモード時の音源機器とのBluetooth自動接続が安定して機能するなら魅力的だけど、毎回毎回音源機器との接続登録をやらなければならないとしたら、それは面倒すぎます。基本的にiPadはベッドルームに置いておくつもりですし、うまくつながらないからといってお風呂から出て設定し直すなんてできませんから。
尤もネットの情報というのは、実際にはごく少数起こっている不具合であっても、それが頻繁に起こっているかの如く誤認してしまいがちなので、実際に使用する環境でテストしてみないことにはわかりませんけどね。


ただ、ステレオモードでの使用は別にしても、曲の前後移動が専用ボタンで簡単にできるのはとってもいいなぁ〜。同じ曲を繰り返し聞きたい事ってよくあるんですよね。
とりあえず1台買ってみて、音と使い勝手が良ければいずれ追加でもう1台買ってステレオモードを試してみることにしようかなぁ...。でも高いしなぁ...悩ましいなぁ...。