音楽を聴くためではなく、騒音をカットするという変則的な目的で導入した1000XM2。でも折角だったら使いやすくて音が良さそうな機種にしようと思ったのもまた事実なので、使い勝手と音について少し触れておくことにします。
■装着感
- イヤーパッドの大きさがHD800やT1ほど大きくはないため、ちょっと耳に当たる感じはあるものの、概ね耳を覆ってくれます。Edition8よりは耳への当たりが気にならない感じ。
- プラスチック系の素材を多用しているためか、見た目よりも軽いです。普段使っているヘッドフォン達よりも軽いので、装着感は良好。
- 当初の目的故に、基本的には仰向けになった状態で装着するわけですが、枕に当たってズレるとかヘッドバンドがずり落ちてくることはほぼありません。
■操作性
- 電源のON/OFF、Bluetoothのペアリング、NCモードの切り替え等は、左のイヤーカップについている2つのボタンで行います。Bluetoothの接続状態、NCのモードはLEDの色と点灯/点滅の状態でわかります。単純なメニュー構造なのですぐに慣れました。
- 音楽の再生/一時停止は右のイヤーカップのダブルタップで、カップを上になぞると音量が上がり、下になぞると下がります。また前方になぞると次の曲にスキップし、後方になぞると曲頭にスキップします。動作(操作)と結果が直感的にわかりやところはグッドですが、ヘッドフォンの位置を直そうとして不用意に右のカップを触ると意図せず音楽が停止したり曲が跳んだりします。もうすこしセンサーの感度が低いほうが良いかも。
- 充電はマイクロUSB端子で行います。ACアダプタは別売ですが、市販のACアダプタ(あるいはPCのUSB端子)で問題なく充電できるみたい。ちなみに1.5A出力が可能なACアダプタを使えば充電時間が短くなるようです。
- まだ1回しか使っていないので電池の持ち具合は不明。公称ではNCをONにした状態で30時間の連続再生が可能らしいので、充電するのは週に1ー2回ですみそう。
- こんな状態で付属のケースに収納できます。良くできてます。
■音
- まだ数回しか聞いていないので第一印象でしかありませんが、思っていたよりも良い音が出そうな印象を受けました。
- 私が普段聞く音量(割と小さい)だと、高音は控えめで中低音寄りのバランス。音の拡がりも小さい感じ。そこから音量を上げていくと高音の存在感が増してきてバランスが良くなり音の拡がりも出てます。小音量でのクオリティがイマイチなのが残念。
- 高音の質感はさほどよくありません。ちょっと粗雑さを感じます。尤もエージングが進むと変わるかもしれないので、あくまでも第一印象と言うことで。
- 一方、低音については歯切れが良くって質感も上々。個人的には好きな低音です。深い低音は出てないけど、まあこれはこれで良いと思います。
- 左右の広がりはそこそこありますが、上下の拡がりや奥行き感はさほど出ない感じ。サラウンド機能を使うと変わるかもしれないので、そのうち試してみます。
ベッドルームに常設のヘッドフォンシステムや、WM1Z+T8iE2&SE846のイヤホンシステムとでは比較にならないものの、それなりの音量で音楽を楽しむには十分なクオリティかもしれません。比較するのはおかしいけれど、お風呂場のbose soundlink revolveよりは音は良いです。
個人的にはNC機能が非常に良くできているということだけで十分満足ですが、帰省する際には音楽を聴くという本来の目的のために持って行こうかなと思いました。