memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

久しぶりのDAC入れ替え

6月にメインシステムのDACをMA1 DACからWadia521に入れ替えて、はや5ヶ月。途中、電源ケーブルの組み合わせ見直しはしたものの、それ以外は特に何かを変えることも無く、週に4〜5日くらいのペースでいろいろなCDを聞いてきました。


MA1 DAC導入当初はWadia521との音の違いが思っていたほど感じられず、何か肩すかしを食ったような気がしたものですが、6月にWadia521に入れ替えた時は音の違いが明確にわかり、「やっぱりそうだよなぁ」と、ちょっとホッとしました。どう考えても、音に違いがないのはおかしいですからね。


そして先々週の3連休、再びMA1 DACをメインシステムに持って来ました。しばらくWadia521を聞き続けたので、少し刺激が欲しくなったというのが理由です。


とりあえずケーブルやインシュレーターはWadia521のセッティングのままで、本体だけをMA1 DACに入れ替え。直ぐに音出ししてみましたが、一度電源を落としているのであまりパッとしません。まあこうなることは予想していたので入れ替え作業は午前中に行い、半日ほど通電しておいて夕方から再試聴です。


ところが夕方の試聴でもあまりパッとしませんでした。情報量や音の拡がりは以前聞いた時同様に感じられるものの、フォーカスが少し甘く音のエッジも立っていないためか、腰が弱くて少し寝ぼけたような音です。やはり半日では本調子にならないのでしょう。仕方が無いのでその日の試聴は中止にして、翌日の午後に延期することにしました。


そして3度目の試聴。前日よりはフォーカスが合ってきた感じはするものの、相変わらずエッジは立ちません。やはりWadia521用の電源ケーブルセッティングではダメみたいです。ちなみにこの時点でのケーブルアロケーションは次の通り。

  • MA1 DAC自作PC-TripleC saec AC7000 with oyaide P/C-004
  • SS-010:自作PC-TripleC kripton HR1000M with oyaide P/C-046
  • PL-L:AC Landa with Jodelica ETP-960RH/930RH


このうち2本の自作ケーブルを入れ替えました。それぞれサエクとクリプトンの切り売りPC-TripleCを使っていますが、その違いよりも多分プラグの違いの方が音に対する影響が大きいです。エネルギー感があってキレの良い004と、中低域に厚みがあり柔らかなタッチの046。かなり方向性が違っているので、同じシステムに入れるのはどうかなぁとも思っていたのですが、実は機器との組み合わせ次第では良い感じになるのです。


というわけで以前MA1 DACを使っていた時の組み合わせに戻した次第。結果、ケーブル交換のために再び電源を落とした影響はあるものの、明らかに音のエッジが立ってきました。


翌日、3連休の最後の月曜日にもう一度試聴。電源ケーブル入れ替え前とは全然違って、楽器に実体感があります。Wadia521のような骨格の太さやスケール感はないものの、MA1 DACの方が音が緻密で滑らかです。


微妙に位相がずれているような感じがあったので、スピーカーの位置を微調整しました。Wadia521では気にならなかったけど、MA1 DACだと気になると言うことは、そう感じさせるだけの違いが音にあるということでしょう。


そしてこの土日もそれぞれ2時間ほどCDを楽しみましたが、善し悪しはあるけれど、総合的にはMA1 DACの方が良いかもしれません。ポイントは、緻密さからくる音の質感(肌感)の差。別にWadia521の質感が悪いというわけではないのですが、MA1 DACの方が(今の私には)しっくりくるかな。それにMA1 DACの方がOracleの特徴をより引き出してくれているような気もしますしね。


というわけで、メインシステムのDACの座には再度MA1 DACが返り咲きました。こうなると気になるのはボード交換を含めたファームウェアアップデートです。来年の夏のボーナスでやろうかなぁ。