先日ヘッドフォンシステム用に導入したZonotoneの7NAC-Neo Grandio 10Hi。若干音が柔らかいという点以外は、結構好きな音です。特に音に混じりけがなく綺麗な点がお気に入り。そういう意味ではOrganic Audioのケーブルに似ているかもしれません。
この7NAC-Neo Grandio 10Hiは導体の1つに今話題となっている日立金属のHi-FC(軟性銅合金)を使っており、それが音に対して大きく影響しているようです。それがきっかけで、新導体というやつに興味が湧いてきました。
ケーブル大全2015では、Hi-FC以外に塩田電線のC1011(高純度無酸素銅)と、プロモーションワークスとFCMの共同開発であるPC-Triple Cが紹介されています。どちらも気になるところですが、より気になるのはPC-Triple Cの方。
インターコネクトケーブルはこれ以上必要ないので、電源ケーブルを試してみることにしました。完成品は高いので、当然自作します。
現在ヘッドフォンシステムに使用している電源ケーブルは
iD100用外部電源:AET SIN AC
Teac PD-501HR:AET SIN AC
Wadia521:NBS Professional3
P-700u:NBS Statement
AIT-160TW:Oyaide PA-22
という布陣。いずれもメインシステムからのお下がりですが、メインもヘッドフォンシステムもNBSという状況は面白味に欠けるので、とりあえず最古参のStatementをPC-Triple Cに入れ換えることにしました。もし結果が良ければ、Professional3の入れ替えも検討します。あるいは壁コン〜アイソレーショントランス間のOyaideを入れ替えるというのも良いかもしれません。
PC-Triple Cを使った切り売り電源ケーブルは、SAECとアコースティックリバイブから出ていますが、入手しやすかったSAECのAC-7000を選択。本当は使い回しがしやすい1.5mで作りたかったのですが、販売は1m単位。だったら3m購入して1.5mを2本作ろうかとも考えたけど、音が気に入るかどうかわからないのに2本も作るのはリスクが高いので、今回はやむなく1mで作ることにしました。
プラグ/コネクタは手持ちのものを使います。Oyaide P/C-046、P/C-004、Jodelica ETP-850CU/320CUのどれを使っても面白そうだけど、ケーブルの売りが銅ベースの新導体故に、銅つながりでJodelicaを使うことに決定。もし気に入らなければオヤイデに交換しましょう。
プラグ/コネクタを取り付けて完成。プラグ/コネクタは交換する可能性もあるので、今時点では熱収縮チューブでの制振処理は行いません。
P-700uにインストールし、とりあえずSystem Enhancerを1回かけて試聴してみました。第一印象は、
- スッピンの美人。演出性を抑えた素の音という感じ。
- 質の良い綺麗な音。
- エッジは適度に立っている。
- ノイズフロアが下がったので、S/Nが高いのかもしれない。
- 見通しが若干悪い。
- 音像が少し大きい。
という感じ。Jodelicaのプラグ/コネクタの影響をかなり感じるので一概には言えませんが、Hi-FCとは音の傾向がかなり違うかも。
何はともあれ、エージングを進めましょう。