仮想アース(ver.1)が失敗したので、口直しにMA1 DACのチューンナップを実施。
ま、実際にはチューンナップというほど大層なものではなく、コネクトケーブル接点にEX Contactを塗布して導通を高めることと、オーディオグレードのヒューズに交換しようというだけのことです。ただしヒューズ交換については、今回は規格の確認だけで、実際の交換は後日を予定。
早速ラックから取り出してきて、底面(+)と背面(ヘックスローブ)のネジを外して開腹。
以前写真を見て知ってましたけど、内部はこんな感じでスカスカです。左サイドにある黒いケースが電源部。PFC機能がついています。
電源部から基板に来ているコネクタ接点と、基板同士を繋いでいるフラットケーブル接点をPANDOで洗浄し、薄くEX Contactを塗布した後、軽く拭き取ります。
ヒューズの規格をみたらミゼットT2Aでした。だったら以前UX-1に使用していたIsoCleanPowerのヒューズが使えるので、パーツボックスから探してきて交換。新品じゃないけど良しとしましょう。
実は後日ヒューズ交換する際、天板裏面に電磁波吸収シートを貼りつけようかとも思っていたのですが、空けてみたら既に対策済みでした。抜かりありませんね。
Charge Manegement Technologyと書いてありました。
(おまけ)こいつがDACの心臓部。左右Chに1つずつあります。
たまたま手持ちのものと同規格だったのでヒューズ交換までできたのは幸いでした。YSP-2200程じゃないけど、ラックから出してきてバラす作業って面倒ですから、1度で済むならそれに越したことはありません。ラッキー♪
それから3時間ほど通電して試聴。尤も、Wadia521もそうだったけど、DACって一度電源を落とすと(今回は1時間)本調子に戻るまで結構時間がかかるので、どちらかというと動作確認が主で、音の確認は従といった感じです。
多分EX Contactよりもヒューズの影響が大きいだろうなと思って試聴を開始したのですが、直ぐに感じたのは
「あたかも粒子の間が埋まったかのように音が滑らかになった」
ということ。音がシャキッとするのではないかと予想していたので全く逆の結果に。ちょっと妙な感じがするくらい音が滑らかです。
それから何枚かCDを聞いてみましたが、音のテクスチャーのザラツキ感とか空間情報の粒子感が(これまでよりも)感じにくくなった、というのが正しそう。
これって実はMA1のDSDアップサンプリングの効果のような気も...。
あとCDによっては、「低音の量感が少し増えた」「サウンドステージが少し広くなった」「音の分離感が少し良くなった」とも感じました。こっちはIsoCleanPowerのヒューズの影響のような気もしますが、プラセボかもしれません。
一方で、シンバルの音のような金属音はちょっと大人しくなったようにも思うし、高音域のエネルギー感が少し落ちていると感じるCDもあったので、良いことばかりではありません。さらに言うなら、音像が少し大きいし、フォーカス感も若干甘いような気が...。
いずれにせよ一度電源を落とした影響は大きいと思うので、2〜3日くらい通電してからあらためて試聴してみることにします。