MA1 DACのヒューズをIsoCleanPowerに交換したことは以前の日記で書いたとおりです。
ただしPL-Lのヒューズ交換時の検証を通じて私好みの方向性(ヒューズを装着する方向)が明らかになり、その結果、MA1 DACのヒューズ装着方向が実は反対だったことが判明。MA1 DACのヒューズ交換後の印象は良かったので、最初は「急いで装着し直す必要は無い」と思っていましたが、やっぱり1本だけ逆向きなのは気になりますよね。
どうせ装着し直すなら新品に付け替えようと思って2Aのミゼットタイプを注文(お盆明けにMA1 DACに装着したIsoCleanPowerのヒューズは、UX-1で5年近く使用したお下がりです)。20日の夜に届いたので、MA1 DACをラックから引っ張り出し(ラックの前にはGuarneri mementoがあって引っ張り出せないので、ベランダに回ってラック背後から引っ張り出します)、リビングに持ってきて作業しました。2度目なので10分ほどで交換完了。
それからシステムエンハンサーをリピートし、20時間経過後の翌日曜日の夕方、期待半分不安半分で試聴。
先にも触れましたが、お盆明けにIsoCleanPowerのヒューズに交換した後の印象は良かったんですよね(ただしMA1 DACの内部コネクタのクリーニング効果を含む)。音の分離感が増しサウンドステージも少し広くなった感じで。それだけに逆方向で装着し直すのには不安があるわけです。
例えばOracleやSS-010のようにヒューズ交換作業が簡単だったらよいのですが、MA1 DACのヒューズ交換は(交換作業そのものもあるけど、ラックから引っ張り出すのにMA1だけでなくOPPOのケーブルとかも色々外さなければならず、さらにはベランダからぐるーっと回ってリビングに持ってこなければならないのが)面倒ですからね。
それにIsoCleanPowerの装着方向は、実は機器によって異なっているということだって考えられます。今はヒューズホルダーのLive側とNeutral側の関係から“私好みの方向”というものを決めていますが、それだって両方向を比較検証した機器はPL-Lだけなので(UX-1とP10は、たまたまその方向で装着したら音がとても良くなったというだけで、逆方向の音は試していません)、正しいかどうかはわからないのです。
まあ、失敗だったときの言い訳はこのくらいにしておきましょう。そもそも先に述べた“方向性の決め方”が正しいという蓋然性は高いと思っているので態々作業したわけですから。
バーンイン後20時間時点なので本調子の音ではないと思うし、
5年近く使ったヒューズと新品のヒューズという違いも音に影響していると思うけど、
結論としては、
逆方向に装着し直した音の方が、
相当良いです...ヽ(^o^)丿
う〜む。IsoCleanPower、恐るべし。
一体全体何が違うかというと、音の拡がりかなり違います。ノーマルからUX-1のお下がりに交換した時もサウンドステージは少し拡がったのですが、今回はグーンと拡がった感じ。
両方向を比較すると、
●好ましい方向(NeutralからLiveに向けて矢印を合わせる)
→サウンドステージが拡がり、ストレスなく音が出ている
●反対方向(LiveからNeutralに向けて矢印を合わせる)
→密度感はあるものの、音が固まっていて若干の抑圧感がある
という印象で、音域バランスに関しても違和感は全くありません。
たかが1cmちょっとの導体とは言え、方向性って影響あるんですね。
ちなみにヒューズをよく見てみたらUX-1のお古のIsoCleanPowerは導体部分がコイル状になっているのに対し、今回購入したものはストレートの細い導体(中央部に溶融箇所がある)でした。同じミゼット2Aなのにこれだけ構造が違うと音も違いそうな気がするので、方向性だけではなくて構造の影響もあるのかもしれません。