水曜の夜からバーンインを開始したMA1。毎日1時間ほど聴いているのですが、実はWadia521との音の差がほとんど感じられないのです。
導入直後の試聴ではWadia521よりも空間の拡がり方や低音の量感など少し劣る結果ではあったものの、通電開始から1時間しかたっていないことを考えると十分に良い音であり、その後のバーンインによる更なる音の進化を期待させるものでした。
翌日木曜の試聴時には既にWadia521との差はほとんど感じられず、週末の試聴に大いに期待していたのでした。
そして土曜日。MA1の方が僅かに音の線が細く柔らかさがあり、一方のWadia521は音のエッジの立ち方が僅かながら明快に聞こえるものの、その差は微差(耳をこらして聴いてようやく差がわかるくらいで、CDによってはその差すらわからないものもある)であり、客観的に評価するならば両機の音の差はほとんど無い、という不可解なものでした。
ちなみにMA1とWadia521のアナログ出力は、どちらもOrganic Audioのインターコネクトケーブルを使用してPL-Lの入力2と入力3に入れています。従って比較はリモコンで入力切り替えをするだけなので、瞬時に比較が可能です。
どうにも納得がいかないので、日曜日にバーンインが終わるまで行わないつもりだったセッティング変更に着手し、UX-1の電源ケーブル(Black Label2)とクロックに使っていたValhallaデジタルを投入。これなら音が変わるだろうと思いきや、やはりWadia521との差はほとんど感じられません。ちなみに金曜日に届いたインシュレーター(D-Prop extend)を入れてみても結果は同じです。システムにボトルネックが生じている場合、機器やアクセサリーによる音の変化が小さくなるという経験はありますが、それにしてもちょっと...ねぇ。
と、まあこんな感じで、週末の試聴は全く予想外の結果に終わってしましました...orz
基本的に説明がつかないままにしておくことは嫌なので、いつもであれば原因究明に向け嬉々として実験してみるところですが、今回は少し様子を見ることにしました。
その理由の一つは、MA1のバーンインが完了していないこと。本音を言えば150時間のバーンインが完了しても結果は変わらないのではないかと思っていますが、とりあえずバーンインが完了するまで待つことにします。
そして様子を見ることにした最大の理由は、早ければ月末、遅くとも来月の上旬にはトランスポートがOracle CD2000mk2に変わるからです。Oracleで聴いたWadia521の音はUX-1で聴くよりもWadiaらしい音だったし、そもそも最終的な機器構成で判断をしないと意味がありませんからね。
というわけでバーンイン完了後の水曜夜に比較試聴をしてみるつもりではいますが、その結果がどうであれ、最終判断(MA1とWadia521のどちらをメインシステムに残すか、あるいは両方とも残すか)はOracle CD2000mk2の到着後に行います。